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「濁り酒と葡萄酒の夜

作者: 蒼山ホタル
掲載日:2026/04/27

「ねえ。」濁り酒がぽつりと言う。

「どっちが、人を幸せにできると思う?」

葡萄酒はグラスを傾け、赤い光を見つめる。

夜の居酒屋。

灯りはやわらかく、木のカウンターに二人が向かい合っていた。

「また会ったね。」

白くにごった髪を揺らしながら、濁り酒の少女は笑った。

どこか素朴で、あたたかい香りをまとっている。

「ええ、偶然かしら。」

対するのは、深い赤のドレスをまとった葡萄酒の女性。

指先まで優雅で、ほんのり甘い香りを漂わせていた。

濁り酒はぐいっと盃をあおる。

「難しいことばっか考えてると、疲れちゃうよ?」

葡萄酒はくすりと笑う。

「あなたは単純すぎるのよ。でも…それが羨ましい時もあるわ。」

しばらく沈黙。

外では雨が静かに降っていた。

「ねえ。」濁り酒がぽつりと言う。

「どっちが、人を幸せにできると思う?」

葡萄酒はグラスを傾け、赤い光を見つめる。

「そんなの決める必要あるの?」

そして、ふっと優しく笑った。

「人は、その夜に合う味を選ぶだけ。」

濁り酒は少し考えてから、にっと笑う。

「そっか。じゃあ今日は…一緒にいよっか。」

グラスと盃が、静かに触れ合う。

その音は、雨音に溶けていった。

「人は、その夜に合う味を選ぶだけ。」

濁り酒は少し考えてから、にっと笑う。

「そっか。じゃあ今日は…一緒にいよっか。」

グラスと盃が、静かに触れ合う。

その音は、雨音に溶けていった。

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