第十八話(Argon):メガネ
柚紀たちは、ラボで研究を続けていた。柚紀はずっと、地球からと思われる電波について考えていた。彼は、その電波の正体を探り、地球との繋がりを証明したいと考えていた。
ある日、柚紀は、豚の血液から抽出した赤血塩と、レモン汁から抽出したクエン酸、赤鉄鉱の鉄、アンモニア水を反応させて、サイアノタイプを作ろうとした。
(サイアノタイプ:青写真。光に感応する物質で、露光すると青色の染料が生成される。)
柚紀は、青写真を使って設計図を複製しようと考えていた。
その実験の途中、柚紀は珍しく錬金術師から硫酸を買いに行こうとしていた。すると、見覚えのある顔と服装をした人物を見つけた。
「柚紀!なんでいんの!」
その人物は、柚紀が地球で通っていた学校の制服を着ており、金色のフレームのメガネをかけていた。柚紀は、その人物が誰なのかすぐにわかった。
「え!?メガネ!お前か!」
柚紀とメガネは、お互いに驚きの声を上げた。メガネは、柚紀が異世界にいることに驚いていた。柚紀は、メガネがなぜ異世界にいるのかを説明した。メガネはあだ名である。
「俺も、トラックに轢かれて異世界に飛ばされてきたんだ。気がついたら、この世界にいた。」
メガネは、柚紀の話に驚いたが、すぐに納得した。
「そうか。俺も、トラックに轢かれて異世界に飛ばされてきたんだ。気がついたら、この世界にいた。」
メガネは、柚紀と再会したことを喜んだ。柚紀も、メガネと再会したことを喜んだ。しかし、メガネがなぜ
「メガネ、お前もこの世界に来たんだな。嬉しいよ。」
「俺も、嬉しいよ。柚紀に会えて。」
メガネは、柚紀と固く握手した。柚紀は、メガネが加わったことで、心強くなった。
「メガネ、お前はどんなことができるんだ?」
「俺は、自動車や金属加工のプロだ。どんな機械でも作れる。」
メガネは、自分の能力を語った。柚紀は、メガネの能力に期待を膨らませた。
「それはすごいな!うちのラボに大いに役立つよ。」
メガネは、柚紀の言葉に嬉しそうに笑った。
「そうだね。俺も、このラボで役に立ちたい。」
メガネは、意気揚々と語った。
その日、柚紀たちは、メガネを歓迎するパーティーを開いた。ヒューストンとスカーレットも、メガネの加入を喜んだ。
「ようこそ、メガネ。このラボの仲間になったことを歓迎するよ。」
ヒューストンは、メガネに挨拶した。
「ありがとう。僕も、このラボで働けることを楽しみにしてます。」
メガネは、ヒューストンに礼を言った。
「メガネくん、これからよろしくね。」
スカーレットは、メガネに微笑んだ。
「はい、よろしくお願いします。」
メガネは、スカーレットに微笑み返した。
こうして、柚紀たちは、新たな仲間を迎えた。ラボは、さらに活気ある場所となった。
その夜、柚紀たちは、ラボで今後の計画について話し合った。
「……まずは、電力の安定供給を確保したい。そのためには、水力発電所を建設する必要がある。」
「……水力発電所ですか?それは、大変な作業ですね。」
「でも、それができれば、この地域の電力問題を解決できる。」
柚紀は、意気揚々と語った。
「……そうですね。水力発電所ができれば、様々な産業の発展が可能になります。」
ヒューストンは、柚紀の計画に賛成した。
「……まずは、資金を調達しなければなりません。そして、建設場所を探さなければなりません。」
柚紀は、課題を挙げた。
「……資金調達については、なんとか方法を考えましょう。建設場所については、周辺の地図を見て探してみます。」
スカーレットは、資金調達と建設場所の探索について、積極的に協力する姿勢を見せた。
「……この異世界で、新たな未来を切り開きましょう。」
柚紀は、力強く宣言した。
みんなは、柚紀の言葉に勇気づけられた。そして、新たな未来に向かって歩き始めた。