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黒眼のカードマスター ~無頼漢の成り上がり~  作者: 迷井豆腐
レベル1 廃坑地帯アウトカースト
17/277

第17話 感染と研究

「俺が先攻か」

「ちぇっ、後攻~……まっ、それでも勝つのは僕だけどね」


 地面に落ちたコインを確認し、次いで互いにマリガンなしを宣言。流れるようにしてゲームが開始される。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

1ターン目

グラサン ライフポイント10 手札7

クロポニ ライフポイント10 手札7

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 レベル1の大会はルーキーやビギナーが中心という事で、本来20ある筈のライフポイントが10に設定されている。以前アカバンと戦った時と同様に、最下層のバトルを円滑に進める為の処置である。カードマスターに対してというよりも、観客に向けての間延び対策と言えるだろう。


「じゃ、早速行くぜ? 先攻1ターン目だからドローはなし、『白の領土』を設置する。そこから生み出された白の【税】1つを使い、『スイープメイド』を召喚」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

『スイープメイド』

分類:領主 レア度:コモン コスト:白1 タイプ:人間、メイド

攻撃力1/防御力1

手札を1枚デッキに戻し、デッキからランダムに1枚手札に加える。

【継承(メイド)】手札を1枚デッキに戻し、デッキからランダムに2枚手札に加える。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 設置した『白の領土』に大きなほうきを持ったメイドが現れる。


「こいつが召喚された事により、俺は手札からカードを1枚デッキに戻し、更にデッキからランダムなカードを1枚手札に加えるぜ」

「【継承】? ……ふーん、面白い能力だね。でも、白のデッキでメイドさんが出てきたのは意外かも。グラおじさんって、もっと筋肉ムキムキの厳つい【領主】を出してくるタイプかと思ったのに」

「人は見かけによらないって見本にでもしてくれよ。さっ、ターンエンドだ」

「僕のターン、ドロー! それじゃ、僕も順当に手を進めようかな? まず、『黒の領土』を置かせてもらうね。そこから出した黒の【税】を使って、『哀れなゾンビ』を召喚!」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

『哀れなゾンビ』

分類:領主 レア度:C コスト:黒1 タイプ:アンデッド

攻撃力1/防御力2

【感染1】

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 クロポニが召喚したのは粗末な衣服を纏った動く屍、所謂ゾンビであった。生気がなく皮膚が爛れ、所々肉体が欠損しており、なかなかにグロテスクな見た目をしている。


「……さっき見かけ云々の話をしておいてアレだが、お前も予想外のカードを使うんだな」

「僕、パニックホラーが大好きなんだよね♪」


 年齢的にそういう映画やらゲームってできるのか? などと疑問に思いつつ、グラサンはその能力を注視する。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【感染X】

交戦時、その【領主】が【感染】を持たない場合に【感染X】にする。

自分のターン開始時、Xダメージを受ける。

攻撃が可能な場合、必ず攻撃を行わなければならない。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


(要はそいつと戦闘を行ったら、こっちも攻撃的なゾンビになっちまうって事か。で、定期的にダメージも負うと)


 ターン始めのダメージが地味に辛いと、グラサンは心の中で溜息をひとつ。しかし、【感染】の厄介なところはそこに留まらなかった。


「フィールド上に【感染】を持った【領主】が現れた事で、僕の【研究】カウンターが1つ増えるよ」

「あ? 【研究】カウンター?」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

クロポニ ライフポイント10 手札6枚 【研究】1

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


 クロポニのステータスを見ると、何やら見た事のない欄が追加されていた。グラサンは更に【研究】の部分を凝視する。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【研究】

フィールド上に【感染】を持った【領主】を召喚する事でカウントを開始する。

フィールド上に【感染】を持った【領主】が召喚される、新たに【領主】が【感染】するたびにカウンターを1増やす。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


(……敵味方問わず、【感染】が広がる事でカウントが増えていく効果、か。まだどんなものか謎は多いが、こういうもんは増やすと良い事がねぇんだよな)


 眉をひそめるグラサンの様子に、クロポニはニヤニヤと不適な笑みを浮かべている。


「いっぱい新しい情報が入って、きっと困惑しているよね? 一気に理解しようとしないで、少しずつ分かっていこうよ。ゲームを進めながらさ! あ、僕はこれでターンエンドね。さっ、どうぞ?」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

2ターン目

グラサン ライフポイント10 手札5

『白の領土レベル1(白1)』=『スイープメイド(1/1)』

クロポニ ライフポイント10 手札6 【研究】1

『黒の領土レベル1(黒1)』=『哀れなゾンビ(1/2)』

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「ククッ、言ってくれるぜ。カードゲームってのは、悠長に構えていた方が負けるってのによ。ドロー! ……おし、少し味変だ。『辺境の屋敷』を置かせてもらうぜ」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

『辺境の屋敷』

分類:領土 レア度:C

レベル1 無1

レベル2 無2

レベル3 無3

この【領土】に【メイド】が召喚された時、カードマスターのライフを1回復。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「続けて『スイープメイド』でポニちゃんを攻撃」

「わっと……!」


 大きなほうきでポスンポスンと頭を叩かれるクロポニ。気のせいかもしれないが、アカバンと時とは攻撃の勢いに差がある。


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

クロポニ ライフポイント10⇒9

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「そして【継承】召喚! と行きたいところだが、このターンは止めておこうか。代わりに白と無の【税】を使い、『伝統の古鍋蓋』を『スイープメイド』に装備」


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

『伝統の古鍋蓋』

分類:戦略 レア度:C コスト:白1無1

【メイド】の【領主】1体を対象に+0/+2

【継承(メイド)】継承した【領主】を+0/+2、を効果に追加する。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――

『スイープメイド』

分類:領主 レア度:C コスト:白1 タイプ:人間、メイド

攻撃力1/防御力1⇒3

手札を1枚デッキに戻し、デッキからランダムに1枚手札に加える。

【継承(メイド)】手札を1枚デッキに戻し、デッキからランダムに2枚手札に加える。

【継承(メイド)】継承した【領主】を+0/+2(new!)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「ふーん? 攻撃と『感染』のダメージ、両方を受けても耐えられるようにしたって訳だね。やるね、グラおじさん」

「褒めても敗北しかプレゼントしてやらねぇぜ? ターンエンド」

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