【番外編】紅き閃光スターディザイア
魔王討伐を目指す冒険者パーティー《紅き閃光スターディザイア》は苛立っていた。
「マールの奴を追放した所までは順調だったのにまさかヴァルゴさんが来るとは・・・。」
「キッド!ヴァルゴさんもそうだけどよ!俺様を縄で縛ったあいつも許せねぇ!」
筋肉ゴリゴリのごつい男ブラッドは目が鋭く鼻が高い金髪の少年キッドに苛立ちながら話しかけた。
「まぁまぁ、2人共落ち着いて下さい。金銭は奪えなかったですがマールを追放するという当初の目的も達成できた事ですし、あの有名な冒険者ヴァルゴさんも私達のパーティーの活躍を知っているようでしたので嬉しい事じゃないですか。ただ、私達に喧嘩を売ってきたあの若造は許せませんね。」
円縁メガネで知的な顔の青年スワルドはそう言った。
「そうだよな!あのヴァルゴさんに認められてる俺らのパーティーってすげぇよな!!金は明日またダンジョンに潜って金稼げばいいし、ついでにダンジョンの階層記録も更新しようぜ!!」
「縄野郎はどうすんだよ!」
「俺たちは最強パーティーだろ!あんなガキいつでもやれるだろ!そんな事より明日のダンジョンだ!!」
「そうですよ。私達は頭脳も力も一流ですからね。いつでもやれますから、次に出会った時にでもやればいいですよ。」
「そうだよな!そうだよな!縄野郎、次に会う時覚えておけよ!!」
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「ファッ!?今何時だよ!マールなんで起こしに来ないんだよ!」
「なんですか、朝から騒がしいですね。」
「俺は最強だぜ・・・。」
「ブラッドはまた寝言ですか。」
「もう昼前じゃねぇかよ!マールのやつめ!!」
「マールは昨日追放したじゃないですか。」
「そういえばそうだったな。おい、ブラッド起きろ!」
「なんだよ!飯か?」
「まだ寝ぼけてるのかよ。ダンジョン行くぞ!!」
「もう昼前ですよ。早くダンジョンに行かないとお宝が無くなっちゃいますよ。」
「なんだよ!マール起こしに来なかったのかよ!!」
「だから、マールはもういねぇんだよ。いいから行くぞ!!」
「自分だってマールがって言ってたじゃないですか。」
スワルドは笑いながらそう言った。
「何笑ってんだよ!次、笑ったら罰金だからな。」
「キッドは本当に守銭奴ですね。」
「お前だって性狂いじゃねぇかよ。すぐ変な色目で見やがってよ。」
「失礼ですね。」
「お、おっ、やるのか!お前らやるのか?」
「脳筋の暴力好きは黙れ!!」
「脳筋の暴力好きは黙りなさい!!」




