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69:襲来!

「おーい!お前ら!!!起きろよぉぉ!!!」



「源五郎!起きてー!!大変だよ!ヴァルゴが来た!」


「なんじゃ。アーチ!今コッコが・・・。」


「おい!お前ら入るぞぉ!!!」


「ヴァルゴの声が・・・。」


「なんだよぉ!お前ら抱きついて!まさかそんな関係なのかよぉ!!」


「これは違うんじゃ!!」


「そうだよ!源五郎に抱きついてじゃないと僕寝れないの。」


「そうなのかよぉ!寝れないんじゃよー!しょーがねぇーなぁ!!」


「うん。しょうがない。しょうがない」


(しょうがないのか・・・。それにしてもアーチから初めて聞いたけど、わしは抱きまくらのような存在だったのか!?)


「ヴァルゴどうしたんじゃ?」


わしがヴァルゴにそう聞くとヴァルゴの後ろから息を荒くしたマールが来た。


「マールもどうしたんじゃ?息も荒いし何かあったのか?」


「ヴァルゴさんが激しくて・・・。」


(激しい!?ヴァルゴ!?ヴァルゴのテントで何があったんじゃ!?)


「おい、お前らもするぞ!!」


(するって何をじゃ!?まさか!?)


「早くするぞ!トレーニングするぞぉぉぉ!!」


(わし考え過ぎた。変な妄想までしてしまったわい。)


「僕まだ寝たい。まだ太陽も出てない時間だよぉー。」


「わしもじゃ。まだ眠いぞ。」


「何言ってんだよぉぉ!!強くなりたくねぇのかよぉぉ!!!これは強制なんだよぉ!」


「わかった。わかった。トレーニングするぞ。アーチもするぞ。」


「お前ら分かればいいんだ!準備してテントの外来いよぉ!!!」


ヴァルゴはそう言うと、変な動きをしながらテントの外に行った。


「あのー。お二人は何で抱きついているんですか?」


「あ、これは、あれじゃ、村に伝わる伝統じゃ!!というかマールはゆっくり寝れたのか?」


「はい!!寝れました!というか変わった伝統ですね。」


マールは笑いながら言った。


「寝れて良かったのう!!わし達も準備してそっちに行くからちょっと待っておれ。」


「わかりました!!」


マールは返事をすると外に出て行った。


「源五郎、村の伝統って何?」


「ヴァルゴはあれじゃが、マールは賢そうじゃから変な風に思われたら気まずいと思って咄嗟に言ったんじゃ。」


「さすがに村の伝統は無理があるよぉ!マール笑ってたじゃん。正直に僕が抱きつかないと寝れない体質だって言えば良かったのに。」


「無理があったかのう。それにしてもアーチはわしに抱きつかないと寝れない体質なのか?」


「うん。抱きつかないと寝れない体質ー。そういえば源五郎、早く起きて先に行くんじゃなかったの?」


「ヴァルゴが朝になる前に来ると思ってなかったから作戦失敗じゃな。」


「作戦失敗ー!!源五郎の作戦失敗だねー!」


「アーチが言ってたように置いて行くのも可愛そうな気がするから一緒に行くとしよう。」


「うん。そうだね!!」


「アーチよ。それにしてもいつまで抱きついてるんじゃ?」


「あと少しー。」


「またヴァルゴが来るから準備するぞー。」


「えー!!」


(今日は甘えん坊のアーチなのか。かわいい。)


「かわいいけどダメなものはダメじゃ!準備するぞー!!」


「はーい!!」


アーチはニコニコに笑いながら準備を始めた。

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