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65:人は見かけによらない。

ご飯を食べ終わったわし達は渋々ヴァルゴが泊まっている場所について行った。


(ヴァルゴのやつテントに泊まっていると言ってたが、お洒落なキャンプ場のような場所に泊まっておるなぁ。陽キャがわんさかいそうな雰囲気じゃ。)


「なんか想像していた場所と違ってお洒落!照明も綺麗だね!!」


「そうじゃな!!」


「そうだろぉぉ!俺のお気に入りプレイスなんだぜぇぇ!夜になると星も見えて、虫の音色も聞こえて俺にぴったりだろぉぉぉ!!」


(間違いなくヴァルゴにぴったりではないなぁ。アーチ少年も無言じゃから同じこと思ってるんだろうなぁ。)


「俺のテントはよぉ!1人用だからよぉ!管理人に言って2人用のテント設置してやんよ!!」


「おぉーそれはとてもありがたい!」


「ありがとう!!」


「そういえばここは外じゃがモンスターが急に出現したりしないのか?」


「ここはよぉ!モンスター避けが設置されてるから大丈夫なんだぜぇぇ!」


「ローレンが言っていたやつじゃな!それなら安心じゃな。」


「そうだね。」


「もし万が一、モンスターが出ても冒険者がたくさん泊まっているからへっちゃらだぜぇ!!そもそも、俺がいれば何も問題ないぜぇ!!!」


「それは頼もしいなぁ・・・。」


「源五郎がいるし大丈夫だね!!!」


「そんじゃ管理人に言ってテント用意するからよぉ!ちょっとお前ら待ってろよぉ!!!」


そう言うとヴァルゴは管理人室に向かった。


「なんかあの人、優しいのか怖いのか分からないね。」


「そうじゃな。明日はついてくると思うからヴァルゴが寝ている間に先に出発しようぞ。」


「なんか可哀想な気もする。」


「いいんじゃ!いいんじゃ!あいつが一緒にいるとトラブルに巻き込まれそうじゃからなぁ!!」


わしとアーチ少年が話をしているとヴァルゴのテントの裏から話し声が聞こえてきた。


「今日もダンジョンに行ったけど、本当にお前は役に立たないな!荷物持ちと歌う事しか能がないお前をパーティーに入れてやった恩を忘れたのかよ!あそこでお前が後ろから来たモンスターに気を取られなかったら目の前の宝箱を手に入れる事が出来たのによ!!恩を仇で返すとはこの事だな!幼なじみだからしょうがなくパーティーに入れてやってたけどもう限界だ。お前はパーティーから出て行け!!」


「他のみんなもパーティーから出て行って欲しいの?」


「武器を持って戦う事も出来ないお前が俺様と同じパーティー?ありえないだろ!」


「私は最初からあなたの事が気に入らなかったです。私、獣人ってダメなんですよね。

獣人じゃなければキレイな顔立ちしてるから良かったんですがね。」


「・・・。そんな風に思ってたんですね。分かりました。パーティーから出て行きます。」


「おい。有り金と装備品置いていけよ。」


「えっ、装備品は僕が購入した装備です。あと、このお金が無いと僕、明日からどうしたらいいんですか?」


「そんなの知るわけないだろ!お得意の歌でも歌って稼げばいいだろ!お前がヘマしなきゃ今頃宝箱からレアアイテムを手に入れてたんだよ!!装備品もお金も迷惑料として置いていけって言ってんだよ!ここまで言わないと分かんないかな?分かる訳ないよな。いいからさっさと置いてどっか行けよ。」


「・・・。分かりました。」



(これが俗に言うパーティー追放かぁ。殺伐としていて恐ろしいなぁ。一緒に冒険していた仲間をこんな無下に扱うなんて。わしはアーチとはずっと一緒にいたい。)


「源五郎。なんか大変な事になってるね。」


「そうじゃな。」


「源五郎。見に行って助けてあげてよ。だってなんだか可哀想。」


「そうじゃな。可哀想じゃから見に行って来るぞ。アーチも一緒に来るか?」


「僕はヴァルゴが来るかもしれないからテントの近くから源五郎見てる。」


「分かったぞい!それじゃあ行ってくるぞい!!」

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