62:天使って本当にいたんじゃな。
「わぁー宝箱に色々入ってるー!!」
「そうじゃな!!その金色のは何じゃろ。」
わしはそのアイテムを手に取り確認した。蓋を開けると矢印のある針があった。
「これはコンパスじゃな。方角を教えてくれるアイテムじゃ。でも本来であれば盤に北など方位が書いてあるんじゃが。」
わしがそう言ってアーチ少年に見せた。そして矢印の先の位置が変わる事を説明しようとその場でゆっくり回転したが矢印の向きが変わらなかった。
「なんじゃろ。矢印の向きが変わらないなぁ。」
「僕もやってみる!!!」
アーチ少年にコンパスを渡すと矢印の向きが変わった。
「おぉー!なにやらアーチ専用アイテムみたいじゃな!!宝箱を開ける時に何を願ったんじゃ?」
「お母さんに会えますようにって願ったよ。」
「もしかすると矢印の先がお母さんがいる方向なのかもしれないなぁ。」
「本当!やったぁ!!これでお母さん見つけれるね。」
「おぉー良かったな!!」
「うん!じゃあもう一つの服は源五郎のアイテムかな?」
わしはもこもこの服を手に取った。
「うーん。わしが着るにはサイズが小さい気がするぞ。もしかしてこれもアーチの何じゃないか?」
わしはアーチ少年に服を渡した。
「本当だ!僕のサイズにぴったりだぁ!!」
「せっかくじゃから着てみたらいいんじゃないか?」
「うん!!」
わしはアーチ少年の生着替えを見たい気持ちをどうにか抑えて後ろを振り向いた。
「着替え終わったら教えるんじゃぞ!!」
「着替えたよ!!」
「早いなぁー!!」
そう言ってわしは振り返った。振り返るともこもこのフード付きのパーカーにもこもこの短パンを着用したアーチ少年がいた。
(あー神様!ありがとうございます!天使がさらに天使になっております!!
生足も見えてるぅぅぅー!!!こんなの反則じゃろ!可愛すぎてハゲるぞい!!)
「似合ってるかな?」
「おぉーとても似合っているぞ!!パーフェクト美少年ですぞ!」
「ありがと!パーフェクト美少年って??」
「何でもないぞ!それにしても、わしは願い事してないのになんで服が入ってたんじゃろうな?」
「源五郎は何も願い事してないの?」
「願い事する暇もなく宝箱開けたからなぁ。」
「本当?」
(あっ、アーチ少年の手と触れてアーチ少年の事考えていたからか!)
「本当じゃぞ!きっとアーチにもう一つおまけじゃろ!」
「やったぁー!嬉しい!!」
「じゃあ、外に出よう!!」
「そうじゃな!外に出るぞい!!」
わし達は魔法陣に乗った。
(もしかしてかなり凄い宝箱だったのでは。ちゃんと願い事してたらあんな事やこんな事が叶ったかもしれないのに・・・。)
魔法陣から出た白い光に包み込まれながらわしはそう思った。




