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58:大きくなっちゃった。

「ドッ、ドラゴン!?」


「わははは!どうだ!これが私の本来の姿なのだ!!」


ダンジョンの主は広場を埋め尽くしてしまいそうな程の巨大なドラゴンになった。


(異世界に来た時はドラゴンはいるのかなぁとか思っていたが、実際に見ると無理じゃ!

天井にぶつかりそうな程に巨大で恐ろしい顔、するどい牙・・・見るからに強そうじゃ!!しかもわしに敵意むき出し。これからこいつと戦うのか・・・。)


「私の真の姿を見て恐れをなしたか。それでは戦いの続きをするとしよう。」


(戦おうとしている。どうしようかのう・・・。)


「あっ!?」


ドラゴン(ダンジョンの主)と戦う方法を考えながらドラゴンの体を見たわしはある事に気が付き声をあげた。


「なんだ!?これは!?どうなっているんだ!?」


巨大なドラゴンになったダンジョンの主が体を動かそうとしたが、縄で縛られたまま動けないままだった。


(わしの縄、不思議縄過ぎるじゃろ!!どう考えても最初に縛った縄の長さと今の巨大化した後の縄の長さが釣り合っていない。縛った状態で相手の大きさが変わると自動的に縄もサイズを変えるのか・・・おったまげじゃ。)


「こんなもの、真の姿になった私からすれば簡単に・・・!!」


動けば動くほど、縄が体に食い込んでいく。もちろん体力を奪いながら食い込んでいく。


「なんか哀れな光景じゃな。」


「ふざけるなぁ!こんな!こんなはずでは!!!!」


「お主の負けじゃ!!降参するのじゃ!!」


わしがそう言うとドラゴン(ダンジョンの主)の口元に熱が集中して赤く光り始めた。


(なんじゃ赤く光って!?ドラゴンといえば・・・。炎を吐き出す気か!?まずいぞ!)


わしは縄でダンジョンの主を縛る際に消失させた蝋燭を再び出現させた。


(ドラゴンの炎に対して1本の威力じゃ無理じゃ!!)


わしがそう思うと5本の蝋燭が刺さった燭台が出現した。


(おぉーこれは豪華じゃな!!これなら!!)


わしが燭台を出現させたタイミングと同時にドラゴンの口から激しい炎が吐き出された。


「いくぞー!!」


わしは燭台に刺さった5本の蝋燭に息を吹きかけた。

すると5本の蝋燭から激しい炎が吹き出した。

そしてわしの炎とドラゴンの炎が衝突する。衝突した瞬間にわしの炎がドラゴンの炎を飲み込みドラゴンへと向かった。


「ぎゃあああああ!!!!」


ドラゴンの断末魔の叫びが広場に響き渡る。


(ドラゴンが叫んでいて怖いんじゃが。)


わしはその断末魔の叫びを聞いてこう思った。

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