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55:とびら

扉の中は大きな広場になっており、奥に大きな玉座があり黒髪の黒い服を着た遠くからでもイケメンと分かる男性が座っていた。


「扉の中に人いたんだね!!」


「そうみたいじゃな!扉の中にお招きいただきありがとうございますぞ。」


「招く!?お前らが扉を開けて入ってきたんじゃないのか?」


「源五郎が扉をノックしたら扉が開いたんだよ。」


「そうじゃぞ。」


「その扉は私のどうぞという声に反応して開くのだ。だからノックなんかでは扉が開く訳がない。もしくはその扉は腕っぷしに自信がある冒険者が破壊するしかない。」


イケメンがその言葉を言うと扉が閉じた。


「源五郎、今扉が閉まったね。」


「そうじゃな。どうぞという声に反応して閉まったようじゃな。」


わしがそう言うと今度は扉が開いた。


「この扉、ガバガバじゃな。誰がどうぞって言っても開閉するんじゃないか。」


もちろん扉が閉じた。


「僕も扉開け閉めしたーい!どうぞ!!」


もちろん扉が開いた。


「バカな!?私が設計した扉にそんな抜け道が!?私以外の声に反応しないようにしてたんだが・・・。そんな事が・・・。」


「源五郎、扉が開いたり閉じたり楽しいね!」


「そうじゃな。」


「ここってどこなんだろう。階段なさそうだし。」


「申し訳ないが、そこの方。ここはどこなんじゃ?」


「ここはダンジョンの最下層だ!ダンジョンの主である私を倒しに来たんじゃないのか?」


「えっ!?ダンジョンの最下層!?ダンジョンの主!?」


「という事はお主はモンスターなのかな?」


「そこら辺のモンスターと一緒にされては困る。私は唯一無二の存在なのだ。」


「源五郎どうしよ。」


「わしはお主と戦う為にここに来たのではないんじゃ。転送罠で気づいたらこの階に来たんじゃ。」


「戦う意思は無いのか・・・。ここの階に赤鬼がいたと思ったのだが。」


「源五郎がベチンってして倒したよ!!」


「ほぉう。赤鬼はこのダンジョン最強のモンスターなのだ。この階にいる他のモンスターは赤鬼の存在に恐れをなして赤鬼の後ろに列をなす程なのだ。赤鬼を倒したという事は他のモンスターとも遭遇しただろ?」


「それも源五郎がボワーっとして倒したよ!!」


「そうかぁ、そうかぁ。例え転送罠でここまで来たとしてもそれ相応の実力の持ち主のようだな。私はここに長年いて暇だったのだ。戦う意思があろうと無かろうと関係ない!ここまで来たのだから私と戦うのだ!!」


(この展開はまずい。この展開はまずい。ダンジョンの主なんじゃろ。かなり強いんじゃろ。なんとかしなくては。)


「お主の言い分も分かる。しかし、わしは戦う意思ゼロ。無意味な戦いは何も生まないぞ。」


「世の中には無意味な事などないのだ。」


「確かにそうかもしれないが、この戦いは完全に無意味じゃ。ダンジョンから帰る方法を教えてもらえたらすぐに帰るのでそれだけ教えて欲しいぞ。」


「ダンジョンから出る方法?それは私を倒す事だが。これで私とお前たちが戦う意味が出来たなぁ。」


(これは戦いから逃げれない予感じゃ。後ろの扉から出て階段探すしか。)


「ちなみに上の階に戻る階段はあるんじゃろ。」


「上の階に戻る階段?そんなのある訳無いだろう。この階は最下層!この階に侵入者が現れると上の階に戻る手段がなくなるのだよ。そう、私を倒す以外の手段はな!!」


(これは詰み。完全に詰み。戦うしかないのか。先程あやつが長年いて暇と言っていたが最近できたダンジョンなら、ダンジョンの主は弱い可能性が。)


「最後にこれだけ聞きたいんじゃが、ここに長年いると言ったが最近できたダンジョンじゃないのか?お主はダンジョンと共に生まれたのではないのか?」


「・・・。もう会話はいいだろ。久々に人間と会ったから話し過ぎた。」


イケメン(ダンジョンの主)がそう言うと玉座から立ち上がり何もない空間から大剣を取り出した。

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