51:らーん!!!
白い光が晴れると先ほどの穴とは別の場所にいた。
「源五郎どうしよ!魔方陣がバァーってなって穴の中にいたのに穴の中じゃない!」
「ここはどこじゃろ!さっきのはきっと転送罠じゃろ。」
「転送罠?」
「別の場所に強制的に転送させられる罠じゃ!!宝箱を開ける事で罠が発動する仕掛けだったみたいじゃな。」
「えー!!どうしよ!」
「とりあえず出口を探すとしよう。見たところ、まだダンジョンの中っぽいし階段があるじゃろ。」
「そうだね。」
「ダンジョンのどこに転送されたか分からないから十分に気をつけて行きましょうぞ!
アーチはわしの後ろについて来るんじゃ。後ろから何か来たら教えるんじゃぞ。」
「うん。僕怖いけど頑張る。」
「一緒にダンジョンから脱出しましょうぞ。」
「うん。」
「いでよ。鞭!!」
(罠があるかもしれないから鞭で叩きながら歩くことにしよう。)
鞭先で地面や壁を叩く音がダンジョンに響き渡る。
「源五郎、後ろから足音が聞こえる。」
「本当じゃ!わし達以外にも人がいたんじゃな。」
「良かった。」
「そうじゃな。」
「人影が見えてきた!!」
「ファッ!?あれは人じゃないぞ!!鬼じゃ!赤鬼じゃ!!」
3メートルはある巨体に赤い体。大きな一本の角が生えている。
手には大きな金棒。まるで昔話で見た鬼そのものじゃった。
「わぁーどうしよ!逃げよ!源五郎逃げよ!」
「そうじゃな!逃げるぞ!!アーチ走るぞ!!」
わし達は走り赤鬼から逃げた。しかし、赤鬼も走り出しわし達を追いかける。
「わぁー走ってくる!赤鬼が走って追いかけてくる!!」
「なんとしても逃げるぞ!赤鬼強そうじゃから戦っても倒せ無さそうじゃ!」
走って逃げても追いかけてくる赤鬼。
「ずっと追いかけてくるなぁ。」
「僕、もう走れない。だめだ。」
「諦めたらそこで終了ですぞ。」
「だめ。限界だ・・・。」
「アーチ。立つんじゃ!立つんじゃぞい!!」
「ごめん。源五郎。」
「アーチ大丈夫じゃ!アーチはわしが守る!わしの後ろで休んでおくんじゃ。
戦うぞ!わしは赤鬼と戦うぞ!!!」




