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39:気がつけば君がいて

「源五郎!源五郎!!」


わしはアーチ少年に名前を呼ばれている事に気付き、目を覚ました。


「アーチどうしたんじゃ?」


「あっ、源五郎!源五郎がなかなか小部屋から出てこないから、心配してサトリと一緒に来てみたら倒れてて、源五郎全然起きないから僕、僕・・・。」


今にも泣きそうな顔でわしを見つめるアーチ少年。

その横には先程のケモミミ美少年男巫がいた。


「わしは大丈夫じゃ。ほーれ、この通りビンビンじゃぞい!!」


「げ、源五郎ーーー!!」


涙声でそう言いながらアーチ少年がわしに抱きついてきた。


「よしよし。心配かけて申し訳ないなぁ。そして心配してくれてありがとうぞい!」


「う、う、源五郎に何かあったんじゃないかってすごい心配した。」

わしはアーチ少年を抱きしめた。


「転職の時に気を失ってしまったみたいじゃ。でも本当に大丈夫じゃ。そこのサトリさんにも迷惑掛かるからとりあえず小部屋から出るぞ。」


「うん。」


「サトリさんご迷惑をおかけして申し訳ないなぁ。」


「全然迷惑じゃないですよ。それこそ源五郎さん大丈夫ですか?こんな事は初めてで。」


「わしみたいに気を失う人は初めてなのか。転職も無事完了したみたいじゃし、この通りビンビンですぞい!!大丈夫ぞい!」


「良かったです。それではまた何かございましたらお気軽にお越しください。」


「ありがとうございますぞ。アーチ行くぞい。」


「うん。」

アーチ少年はわしにしがみついたまま一緒に建物の外に出た。


「とりあえずそこにある椅子に座って休憩するぞ。」


わしはそう言って2掛けの木のベンチに座った。


「アーチ。落ち着いたか?」


「うん。ごめんなさい。僕、源五郎がこのまま起きないんじゃないかって思って。」


「謝らなくていいぞ。アーチがいてくれて本当に嬉しいぞ。ありがとうぞい!」


「僕、源五郎がいなくなったら生きていけないんだからね!!」

目が真っ赤になったアーチ少年がほっぺを膨らませながら言った。


(可愛すぎる!可愛すぎてやばいぞー!!)

気がつくとわしはアーチ少年を抱きしめていた。


「いなくならないから大丈夫じゃぞ!万が一、万が一にいなくなったとしてもアーチには元気に生きて欲しいぞ。そうじゃなきゃわし泣いちゃうぞ!!」


「うん。でも、万が一はだめだからね。」


「もちろんじゃ!!」

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