3:異世界に転生×スライムくん
わしはまばゆい光に包み込まれ、目を覚ますと森の中にいた。
「ここが異世界じゃな。」
わしはどこにでもある木々が生い茂った森の中でつぶやく。
(転生特典とはなんじゃろ。行いとはなんじゃろ。まぁ、腹も減ったし街でも探すか。
腹が減ってはなんとかっていうからなぁ)
森の中を歩いていると透明な生き物がうねうねしているのを見つける。
「なんじゃ!もしかしてスライムというやつか!?」
元いた世界ではRPGゲームをしていたので、興奮しながらつぶやく。
(もしかして、攻撃とかしてくるのかなぁ。触らぬスライムに祟りなしじゃ)
素通りしようとすると、うねうねしながらスライムが近寄ってくる。
近くで見れば見るほど、気持ち悪いそのスライム。
(実際に生でスライムを見ると可愛くないなぁ。全然仲間にしたくない姿じゃな。)
そんな事を思っていると、スライムの体が赤く光りだした。
「なんじゃ!なんじゃ!もしかしてわしが変な事を思ったから怒っているのかぁ!?
神様だけじゃなく、スライムもわしの思考を読めるのか!?」
焦りながら赤く光るスライムに話しかけるわし。
しかし、返答はなく赤い光がさらに色濃くなる。
そして、赤く光ったスライムの体から火が吹き出す。
「アツゥイ!なんじゃ!スライムから火が!?」
よく見るとスライムがいる地面に魔方陣が出来上がっている。
「魔法!?スライムが魔法!?」
(RPGの知識だとスライムは初心者向けモンスターだったはずじゃ。)
元いた世界と異世界の常識が一緒なはずはなく、困惑する源五郎。
「これはまずいなぁ。逃げるが勝ちかなぁ。」
わしは急いでその場から立ち去る。スライムはわしを追いかけようと必死にうねうねしているが、移動速度はかなり遅く簡単に逃げ切る事ができた。
「こんなの聞いてないぞい。異世界恐ろしいなぁ。
これは飯より先に神様が言っていた死なない為の転生特典を理解しないと、先にわしがモンスターの飯になってしまうぞ。」
(住んでいた世界の行いがヒントって言ってたなぁ。行いって事はわしがしていた職業に影響する何かって事じゃろうか。って事は緊縛師をしていたわしが出来る事は・・・。)
「いでよ。緊縛縄」
そう叫ぶとどこからともなく縄が出現する。
「おぉーこういう事か」
(スライムが魔法を使用していたって事はわしも魔法を使えるのかなぁ。しかし住んでいた世界では魔法は無かったし、それは無理そうじゃな。この縄でどう戦えばいいんじゃろ)
「とりあえず縛って戦うしかないなぁ」
わしがそうつぶやくと先ほどのうねうねしたスライムが木の陰から現れた。




