【番外編】兄弟の日常
とある天気の良い朝。
明るい髪色で目がパッチリの可愛い少年と少しだけ年の離れた黒髪で長身のイケメン青年、2人兄弟の日常。
「お兄ちゃん朝だよ!!」
「う、う〜ん。まだ寝かせてよ。」
「お兄ちゃんは毎日そう言って全然起きてくれないんだからぁ!」
そう言って弟は兄の掛け毛布を取る。
「俺のホカホカ毛布がぁ~~!!」
うなだれる兄を無視してカーテンを開け、窓も開ける弟。
「眩しいぞ〜!アーチお願いだからもう少し寝かせてくれ~。」
「外も良い天気だし、風も気持ち良いよ。お兄ちゃん早く起きて~!」
兄を揺さぶる弟。
「ほら。起きてよ〜!朝食も出来てるよ~!!」
「何!?アーチの手料理がもう既に完成されてるだと!?」
朝食の言葉に反応して起きる兄。
「も〜う!お兄ちゃん!毎朝、朝食は出来てるって言うとすぐに起きるけど、
僕の手料理を食べれるのがそんなに嬉しいの?」
「当たり前だよ!アーチの手料理を食べないとお兄ちゃんの一日が始まらないからなぁ!
今日の朝食は何かなぁ~!」
寝起きとは思えないテンションで弟に朝食メニューを確認する兄。
「今日もね〜。お兄ちゃんの大好物だよ。起きたんだったら顔洗って準備してね!」
「シャシャシャって準備する!というか準備完了した。」
「はいはい、お兄ちゃん。早く準備しないと朝食抜きだからね~。」
そう弟が言うと兄は急いで準備を始める。
「じゃあテーブルで待ってるからね〜。早く準備してね~。」
弟がテーブルで待っていると兄が急いでやってくる。
「今日もアーチに起こしてもらえて、俺は世界一幸せなお兄ちゃんだなぁ。
おっ、今日はオーク肉とブットイーニか!!」
「そうだよ!お兄ちゃんの大好きなオーク肉とブットイーニだよ!!」
兄は椅子に座ると手を合わせてから目の前の料理を食べ始める。
「美味しいよぉ〜!美味しすぎだよぉ~!!」
「お兄ちゃん嬉しい!いつも僕の料理を食べると美味しい言ってくれるから僕、お兄ちゃん大好き!!」
「俺もアーチ大好きだぞ!!」
もぐもぐしながら弟に話しかける兄。
「食べるか話すかどっちかにして、お行儀悪いなぁ。ほら口の周りについてる。」
そう言うと弟は兄の口元を拭く。
「アーチはいいお嫁さんになるなぁ~!」
「お嫁さん!?僕、男の子だよ!!」
「冗談だよ!そんなほっぺ膨らますとアーチの可愛い顔が台無しだよ~!」
ほっぺを膨らませる弟に向かって兄が言う。
こうして兄弟のとある朝が過ぎて行く。