表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

146/239

140:プゥプゥー!

シャルロットが龍の姿になり、シャルロットから発せられた光は世界樹を完全に回復させた。そして、エルフの国を覆うように光の膜が張られた。


「アーチくん!源五郎くん!せ、世界樹が!世界樹が蘇ったよ!そ、それに結界も復活したよ。す、すごいね!あの生き物はなに?」


「あの生き物じゃないよ!シャルロット!!!シャルロットはすごいでしょ!!」


「何じゃ!キノは知ってるんじゃなかったのか?」


「僕が知っているのは幸せを呼ぶホワイトタイガーだよ。あの姿は僕は知らないよ。」


(シャルロットは幸せを呼ぶホワイトタイガーだったのか。コッコじゃなかったのか。というかキノもシャルロットの事をよく分かってないなぁ。)


わしがそう思っているとシャルロットが上空から降りてきた。


「シャルロットすごいねー!!」


「アーチいつも褒めてくれてありがとう。」


「シャルロット話せるの?」


(わぁ、シャルロットが人の言葉を話しておる!しかもショタボ!わぁー!!)


「アーチがね。光魔法をいっぱい使ったから、シャル、この姿になれたんだよ。それでね、世界樹が枯れてみんな悲しそうだからね、シャルが世界樹を回復させたの。」


「ありがとう!シャルロット!!シャルロットはシャルロットって名前で良かった?あと・・・。」


「シャル、いっぱい頑張ったから。もう駄目かも・・・。シャルはシャルロットって名前好き!アーチ好き・・・。」


シャルロットがそう言うと光に包まれた。


「シャルロット、駄目ってどういう事??ねぇ!シャルロット!!」


「シャルロットどうしたんじゃ!!」


光が消えるとシャルロットはうさぎの姿になってアーチにジャンプした。ジャンプしたシャルロットをアーチが受け止めた。


「シャルロット!!!可愛い!!僕、シャルロットがいなくなるんじゃないかと思ったよ。」


「プゥプゥー!」


「シャルロット!また話せなくなっちゃたの?」


「プゥー!」


(シャルロットは謎の生き物過ぎじゃろ!コッコの卵から白い蛇が産まれて、ポニーになって、一瞬アーチになって、幸せを呼ぶホワイトタイガーになって、白い龍になって、白いうさぎに・・・。どういう事じゃ!!)


「こ、これはどういう事なの?ぼ、僕こんな生き物を見るのは初めて。」


「こんな生き物じゃない。シャルロットはシャルロットなの!」


「ブッブッ!」


「やはりキノも知らないんじゃな。シャルロットはコッコ小屋から卵をもらったんじゃ!そして孵化すると最初は白い蛇の姿じゃったんだぞ!それで世界樹の種も食べてしまって、その後、白いポニーの姿になって・・・。」


「せ、世界樹の種!?世界樹の種を食べちゃったの!?世界樹の種はどこで手に入れたの?」


わしが話をしているのを遮って、キノが話しかけてきた。


「世界樹の種はダンジョンで手に入れたんじゃ。シャルロットがしっかり食べましたぞ。ただ、わしの知り合いが種を見て世界樹の種と言っただけじゃが・・・。」


「で、でもこんなすごい事するなんて世界樹の種の力だよね。さっき源五郎くんは白いポニーって言ったよね。」


「確かに言ったぞ!白いポニーの姿になって、その後にアーチの姿になって、ホワイトタイガーになったんじゃ。」


「ふむふむ。僕、その生き物に心当たりがあるよ。」


「その生き物じゃない。シャルロットはシャルロットなの!」


「ブッブッ!」


(アーチと白うさぎのコンビはなんだか可愛いなぁー!!)


「ご、ごめんねぇ。シャルロットくんだね。みんなはさっきの部屋で待ってて欲しいなぁ。僕の心当たりが合っているか調べて来るよ。」


「かしこまりぞい!!」


わし達はエルフ王キノに言われて部屋で待つことにした。


Happy New Year!!

2023年はありがとうございました。2024年も完結に向けて毎週更新します。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ