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14:門番って肉体派男子

(村の門の前で待つわし。30分くらい待ったじゃろうか。

アーチ少年がなかなか来ない。待つのは行列の出来るラーメン屋で慣れっこじゃから待てるが本当に来るかなぁ。)


そんな事を源五郎が思っているとアーチ少年が走って村の門までやってきた。


「お持たせ!源五郎!!!」


「おぉーアーチ!待っておったぞい!!」


「ちゃんと待っていてくれてありがとう!!」


「当たり前ぞい!それじゃあわしは近くの大きな街に向かうぞい!

そういえば街はどっちじゃったっけ?」


「街は村を出たら大地の森と反対方向だよ。」


「ありがとうぞ!それじゃあまた会う機会があればよろしくぞ!」


「ねぇ、源五郎!!」


「何じゃ?」


「僕も源五郎と一緒に行く!!」


「ファッ!?」


「僕も源五郎と一緒に行っていいでしょ!源五郎一人じゃ不安だし!」


「えっ、でも体調の悪いお兄ちゃんもいるし、この村のルールで村の外には出ちゃいけないとかあるんじゃないのか?」


「お兄ちゃんはもう平気!さっき話しをしてきて源五郎と一緒に行っていいって!

あと、村のルールは知らない人を村の中に入れちゃダメって事だけで、村の外に行くのはいいんだよ。」


「アーチよ!今、嘘ついたんじゃないか?村の外に行く事が出来たら村の外の情報も入ってくるし、何よりこの村がもっと栄えるはずじゃろ。あとは外部との接触を禁止している意味が無くなるじゃろ。」


「え、えっーと・・・。」


「気持ちは嬉しいが、嘘をついて村のルールまで破ってわしについてこなくていいぞ。」


「ごめんなさい。本当はね。村のルールで村の外に狩りや採取以外の理由で出ちゃいけないんだ。でも源五郎、聞いて欲しいんだ。どうしても村の外に出たい理由があって・・・。」


「どんな理由なんじゃ?」


「僕のお母さんはこの村出身で、村の外で出会ったお父さんと恋仲になって村の外に2人で行ったみたいなの。村の外で僕たちが生まれて、その後に僕が小さいとき、ステラ村に捨てられ村長に育てられたんだ。だから、お母さんとお父さんに会ってなんで僕たちを捨てたか直接言いたいんだ。」


「アーチ。大変じゃったなぁ。でも、村の外に出たら戻って来れなくなるんじゃないか。」


「うん。それでもいいんだ。」


「本当にいいのか?」


「本当に大丈夫だよ!!」

(つぶらな瞳のアーチ少年眩しい!)


「そうなんじゃな。じゃあ、一緒にアーチの両親探し旅でもするかなぁ。

特に目的も無かった事じゃし。また、アーチのうーめん食べたいし。」


「源五郎!本当に一緒に行っていいの?」


「いいぞ!いいぞ!OKぞ!!!」


「やったぁ!ありがとう源五郎!じゃあ一緒に旅しよっ!」



旅は道連れ世は情け!こうして源五郎はアーチ少年と一緒に旅をする事になった。


次回更新日は8月1日月曜日16時ぞい!

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