97:マールの決意
元気が無さそうなマールに心配して話しかけると真剣な面持ちで話しかけてきた。
「僕は全然役に立っていなくて・・・。ヴァルゴさんがやられた時も何も出来ずに見てる事しか出来なかったですし・・・。皆さんは優しいですが、こんな僕みたいな無能と一緒に旅をするのは皆さんに申し訳なくて・・・。」
半泣きになりながら一生懸命に話すマール。
「マールよ。話をしてくれてありがとうぞ。わしはマールの事を無能だと思っていないしマールと一緒に旅をする事が出来て嬉しく思いますぞ。」
「僕もマールと一緒で楽しい!!」
「お二人ともありがとうございます。でも・・・。」
「だからよぉぉ!深夜に部屋に来た時に言っただろぉぉ!マールはよぉ!大丈夫だってよぉ!!そんで強くなればいいじゃねぇかよぉぉ!!」
(ヴァルゴもたまには良い事を言うなぁ)
「そうじゃ!そうじゃ!ヴァルゴの言う通りじゃ!一緒に特訓して強くなりましょうぞ!!」
「僕も特訓する!マール一緒に強くなろ!」
「み、皆さん・・・。本当にありがとうございます。」
泣きながら何度もお辞儀をして感謝するマール。
「そんじゃよぉぉ!早速特訓すんぞぉぉぉ!!!」
「特訓!特訓!ヴァルゴ、特訓って何するの?」
テンションが上がったアーチがヴァルゴに質問した。
「それはよぉぉ!走ったりよぉぉ!筋トレしたりよぉぉ!!」
ヴァルゴの回答を聞いたアーチはあからさまにテンションが下がり嫌な顔をした。
(アーチは体を動かす事が嫌いじゃからなぁ。)
「それじゃあよぉぉ!早速特訓するぞぉぉ!!」
「ヴァルゴよ。盛り上がっているところ申し訳ないんじゃが、まずはマールがどんなスキルを持っているか確認しておいた方がいいと思うぞ。マールよ。もし無理では無ければスキルボードを見せてもらっても良いかのう?」
「おいおい!スキルボード見せてもいいのかよぉぉ!!それは無理だろぉよぉぉ!!」
「・・・。源五郎さん。分かりました。《スキルオープン》」
一瞬考えたマールはスキルボードをわし達に見せた。
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名前:マール
LV:7
年齢:18歳 身長:160cm 体重50kg 種族:獣人族
ジョブ:吟遊詩人
【スキル】
弓術:E 交響曲第1番[バルキリー]:D
奏鳴曲第1番[ヘカテー]:D 夢想曲[ヒュプノス]:D
幻想曲[エリス]:D ケット・シーの加護:C
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(年齢18歳だったんじゃな!ピチピチじゃろ!!アーチもマールもピチピチ!!!獣人族というのがあるんじゃな。猫耳じゃからなぁ。ってスキル強そうなんじゃが。名前だけで強そう!!あと加護って何じゃろ。すごそうじゃが・・・。)
「マール!!お前よぉぉ!加護持ちじゃねぇかよぉぉ!!!加護持ちはよぉぉ!滅多にいないんだぜぇ!!すげぇじゃねぇかよぉ!!」
「はい。そうなんですがどんな加護かも分からなくて・・・。」
「ちなみに吟遊詩人のスキルって凄そうな名前が多いけれど、他の吟遊詩人のスキルもそうなのか?」
「他の吟遊詩人は会った事なくて、よく分からないです。」
「俺もよぉ!実は会ったこと無いんだぜぇ!!」
「それじゃあレアなジョブかもしれないなぁ。」
「レアジョブ!レアジョブ!!」
「レアなジョブなんですかね・・・。」
「あと弓を持っていないのに弓術もあるけど弓も使えるのか?」
「はい。多少は使えます。ただ、パーティーにいた時に荷物持ちがそんな弓を持っていても邪魔だからと言って弓を取り上げられてしまいました。」
(あいつらひどいなぁ。次に会う事があれば逆さ吊り鞭攻めをしよう。)
「よし!それじゃあ特訓の前にマールのスキルがどんなスキルか実践で試すとしよう。」
「源五郎に賛成!!」
「それじゃあよぉぉ!!着替えてよぉぉ!モンスターがいる場所まで行くしかねぇなぁぁ!!!」




