エンドロール
第1章 武闘大会
「アレン、心配するな。あれはおそらく蛇じゃな」
「へび?」
「おお、そうだ!蛇を丸焼きにして食べよう」
第2章 北へ
「我が一族の正当な継承者の家には、女子しか生まれない」
「えっ、」
「わたしであり、お前の母であり、そしてサリヤ、お前だ」
第3章 インドラの塔
「ということは、これはギル、お前がやったのか?」
「あ、はい。軽く雷撃魔法を撃ちましたが、まさかあの程度で死ぬとは思ってなかったですが」
(こいつ・・・どんだけなんだよ)
第4章 怪鳥ガルーダ
「見てください、表紙に古代文字で<水の伝書>と書かれてあります。これが水の古文書に間違いありませんよ!」
「やったね、ギル」
「よし、この調子で残りも見つけるぜ!」
第5章 孤独の賢者
「このじいさんは死にたがっている、そうだろ?」
「それでいいんですか!アレンさん!」
「ギル、お前は・・・なにもわかって・・・おらんな」
第6章 炎の魔人
「ねね、アレン、この虫かわいいよ!ほら、後ろ足で自分達のエサを転がして運んでるの」
「サリヤ、俺達が生きるか死ぬかってときに、虫なんてどうでもいいだろ」
「ほんとだ。よく後ろに進めるなー」
第7章 覇王サラン
「苦戦してんじゃねえか、アクロス」
「ア、アレン!」
「お前がサランとか言う角野郎のボスか」
第8章 神の島
「君が奪取しようとしているドラゴンオーブは、闇の王黒龍を復活させるためのものだ。君はそのことを知っているのか?」
「いい加減なことを言うな!ドラゴンオーブは神が作ったものだ。神が黒龍を復活させるわけないだろ!」
「フフッ、ギル君。我々はドラゴンオーブについて長年研究をしてきているんだよ。本ばかり読んでいる君とは違う」
第9章 流星にのって
「サリヤ、今までどんな時でも最後は俺を信じてくれただろ?」
「・・・だけど、どうやって、あんな化け物を倒すのよ」
「ギルが手本見せてくれたじゃないか」
ギイっという音ともに、玉座の間のドアは開けられた。
「あなたが、あたしのお姉ちゃん?」
サリヤは、自分のことを姉と呼ぶ少女を凝視した。
その容姿は、自分とは全く似ていない。
「疑ってるのも無理ないけど、お母さんのマリアは牢獄の中で死んだわ」
サリヤは、玉座から立ち上がった。
「お母さんが、死んだ・・・」
「そうよ。お姉ちゃんが、こんな城の中で贅沢な暮らしをしている間にね」
「あっ、あなたが、あたしの妹と言うなら、あなたもこの城で暮らせばいいわ」
ルシアは大声で笑った。
「誰がこんな城で暮らすものですか。あたしはね、お母さんの恨みをはらすことにしたの」
「恨み?」
「お母さんは、自分を酷い目に合わせた全ての人を恨みながら死んだわ。ネズミがウロつく、あの薄汚い牢屋の中でね・・・あたしは、そのお母さんの思いを引き継ぐことにしたのよ」
「一体なにをするつもりよ」
「この世界を滅ぼすのよ」
「なっ、なんですって、」
その言葉に、玉座の間にいた近衛兵は一斉に腰の剣を抜いた。
「あたしは王妃サリヤの妹!そして、この世界にただ一人の聖女よ!この聖女たるあたしに、剣を向けるのか!」
ドスの効いた言葉は、近衛兵をためらわせた。
「跪づけ!」
叫ぶルシアの言葉に、近衛兵は剣を置き一斉に跪いた。
「せっ、聖女・・・あなたが・・・嘘でしょ、」
「さっき、お姉ちゃんの息子のケガを治してあげたわ。癒しの神ローシェルは、あたしを選んだのよ、わかる?」
ルシアは、玉座の前に立つサリヤに近づいた。
「クレセント・カルマンを渡して。お姉ちゃんには、もう必要のないものでしょ?」
「誰が世界を滅ぼそうとしている人に渡すもんですか」
「それは関係ないわ。あの杖は聖女だけが手にすることが出来るってことは、あたし達ラダ一族の決して曲げられない掟。あれ、そんなことも忘れちゃった?」
サリヤは返す言葉がなかった。
その時、開けっ放しの扉からセシルが入ってきた。
「あ、さっきのお姉ちゃん」
「セシル、あたしがあなたのケガを治したんだよね?」
「うん、そうだよ。血が出てたけど、ケガしてないみたいに治った!」
サリヤは、血の気が引いた。
「さあ、これでわかったでしょ?わかったら、さっさと持ってきて、」
サリヤは力なく玉座に座り、近衛兵にクレセント・カルマンを持ってくるように命じた。
「あなたが本当に世界を滅ぼすというなら、私達ウォルタは全力で阻止するわよ。その覚悟が、あなたにあるの?」
ルシアは膝を折り、セシルと同じ高さになった。
「ねえセシル、あたしといっしょに世界征服しない?」
「せかいせいふく?」
ルシアはセシルの両肩を、手で抑え込んだ。
「そう、セ・カ・イ・・・セ・イ・フ・ク・・・」
ルシアを見つめるセシルの瞳が、黒から赤く染まった。
「ちょっと、何してんの!」
サリヤはセシルの異変を感じ、セシルの元へ駆け出した!
「はあ!」
キャー、ドーン!
ルシアがサリヤに向けて手を突き出すと、サリヤは玉座に向け吹き飛ばされた!
「くっ、」
吹き飛ばされたサリヤが痛みをこらえながら立ち上がると、セシルの背後の空間が黒い渦を巻いている。
「セシルー!」
「おー、手が動くぜ!ひさしぶりだな、この感じは!」
渦を巻いていた黒い空間から、眼帯をした老人が現れた。
「どうやら上手くいったようだな」
セシルは、老人を見上げた。
「誰だ、てめえは」
「そう警戒するな。わしはお前の味方だ」
「味方?」
「その証拠に、ひとつ土産をプレゼントしよう。右手を高くあげて、オセアオンと叫んでみろ」
セシルは言われるまま、右手を上げて叫んだ。
「オセアオン!」
ドカーン!ドカーン!ドカーン!
なんと、城の壁を突き抜けて剣が飛んできた!
そして、セシルの上げた右手にピタリとはまった。
「すげーじゃねえか。剣が飛んで来やがったぜ」
「さあ、その剣を抜いてみろ」
セシルは自分の身長よりも長い剣を、器用に抜いた。
シャーっと金属がこすれる音とともに、白銀の刃を持つ美しい剣が姿を現した。
「こいつはすげーや、」
(抜けたか・・・やはり本物だな・・・)
セシルは、あっけにとられているルシアを見てこう言った。
「俺は持ってる男だろ?」
これを持ちまして、全ての掲載が終了しました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。




