表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/55

樹海東部で〜一人目の仲間。〜

「んむぅ…んう?」

やけに可愛い感じの声を上げながら、そいつは起きた。

「おう、起きたか?」「へ?…?!」

いきなり距離を取った。俺より少し早いかもしれぬ。

「お、お兄さん…誰?」「俺?俺は…ドレイクなんだぜ?」「…!?」

めっちゃ驚いてる。まあそらそうだろう、いきなり言われたら信じられないはず―

「うん。信じるよ」「アレ!?あっさり信じてくれた!?」

「だってお兄さん、すごく強かったから。だからドレイクって言われても納得出来るよ。」

うーむ、まさかこんなあっさり信じてもらえるとは…

「えっと…どうして僕を助けてくれたの?」「…俺もあんな奴らに両親を殺されたんだ。だからなのか…気づいたら自然と体が動いていた。そんな感じかな」「………お兄さんって、お人好し?」

俺はそう言われたことに驚きつつも、

「そうかもな。見ず知らずの奴を助けるぐらいには、な。」

そう、答えるのだった。

「―それで、お兄さんにお願いがあるんだけど…」

「なんだ?とりあえず聞かせてくれ」

俺がそう聞くと、蜘蛛は一拍おいて、こう言った。

「僕に、名前をつけてほしいんだ。」

「…へ?名前…無いのか?」

一匹だけ違う種だったので、つけられてると思ったが…

「一応、エビルスパイダー・ワイズロードっていう種族名だけど」「長え」

俺を超える長さだった。流石に名前がないとキツイので、考えることにした。

(蜘蛛で、エビルなんて言葉が入ってるし…そうだ、あれを捩ろう)

「よし決めた。お前の名前は…」「…うん」

1拍おいて、言った。

「ビオラだ。…どうだ?気に入ってくれればそのままそれでいこうと思うが…」

「ビオラ…うん!今日から僕の名前はビオラ!」

蜘蛛―ビオラがそう言うと―

<ー条件を満たしました。エビルスパイダー・ワイズロードのビオラが、テイムモンスターとなります。>

<新たにスキル「テイマーの心得」を入手しました。>

<スキル「慈愛の心」が発動しました。ビオラが進化し、キングデーモン・スパイダーとなりました。>

<ビオラが進化した事で、新たにスキル「悪魔の誘惑」「賢王」「堅忍不抜」「魔導王」「ソロモンの一柱」を獲得、又はスキルが進化しました。>

<条件の1つを満たしました。あと71です。>

「なんか色々言われたが…進化?なんでいきなり…って!?」

ビオラに目を向けると、そこには―

「んう…?あれ?どうしたんですか?」

可愛らしい少年がいた。

ーーーーーーー

「男の娘って、ああいう子の事を言うのだろうな…」

後々確認すると、左手首に蜘蛛の紋章、右手首に王冠の紋章が描かれていた。名前を変えてもそうなるのだと、遅ればせながらそう思った。

「しかし、すげー能力値だったな…」

本人に頼んで見させてもらったが、

ーーーーーーーーー

名前:ビオラ

種族名:キングデーモン・スパイダー

<能力値>

物理攻撃:A

物理防御:S+

特殊攻撃:SS

特殊防御:S+

機動力:S+

ーーーーーーーーー

うん、俺でも勝てん。悪魔強すぎるだろ…

と思っていたが、テイマーの心得の効果で、俺も賢王と堅忍不抜を獲得していた。

「お兄さん!獲ってきたよ!」「よし、じゃあ血抜きの方法を教えよう。」

強いし俺を慕ってくれるし、これはこれでよし。

ついに一人目、「バエル」をモチーフとした仲間、ビオラの加入です!

次は、一体どんな魔物が仲間になるのか…?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ