表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

爆縮と体温の機知(11)

玉葱とヤモリ

窓際に干された玉葱

丸みに反射する光と

ガラスの壁を登るヤモリ

見えないことは

登りやすいことだと

教えてくれているようだった


ヤモリを狙う野良猫は

見えない窓をジッと見る

ヤモリの動きに合わせ

首と視線を動かす

人間はしない行動だ

五分経つと

諦めたように何処かへ行った


街灯が灯る頃

ヤモリは食事にありつき

口を忙しそうに動かす

とどまり続けたから

得られたご褒美のように

一つの愉悦感として

口を動かしている


朝方になると

ヤモリは何処かへ消えていた

その内

別のヤモリも来るだろう

生き物が欲しがる餌場だからだ

玉葱は変わらず

朝日を反射している

芯を隠すように






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ