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プロローグ
神去りし大地。
かつて神が生み出し、人類が汚した楽園。
神は人間のその余りにも目に余る身勝手さに失望し、インベルタスを去る。
神を失った世界はやがて緩やかに崩壊していき、いずれ滅びる運命にあった。
滅びを回避する方法は唯一つ。
かつて神が地上を去る際残した7つのダンジョン。
それは神が人類に残した最後の希望にして、試練。
それを人が乗り越えた時、新たな神が誕生し、インベルタスは救われる。
世界を救わんとする多くの猛者が試練へとんだ。
だが成果は出ない。
遅々として進まないダンジョン攻略。
刻一刻と迫るタイムリミット。
人々がもう駄目だと諦めた時、何処からともなく一人の男が現れる。
奇跡の力を携えたその青年は次々と試練を乗り越えていく。
そして最後の試練を乗り越えた青年は、封印の洞窟最奥にある神へと到る扉の前で自らの弱さと決別し、神へと至る。
こうしてインベルタスは救われ。
新たな神の元、千年の繁栄を迎える事となる。