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ぞくデビ  作者: Tetra1031
70/524

第七十話 滞在の方向で

「滞在させてくれるのは

こちらとしては願ったりだが・・・。」


自宅が気になるが

即どうこう出来ない。

ドーマにただで滞在は魅力的だ。


「懸念材料はなんですかマスター」


俺の言おうとしている事を

先読みして来るナリ君。

話しやすいな。


「摂政その他がどう思っているか

全くの部外者だ。」


「恩人です。マスターが

居なければ我はまだ森の中ですよ」


語気を強めてそう主張するナリ君。

まぁ確かにその通りだ。


「うん。客としては問題無いと

俺もそう思う。」


「では何が」


ここで横からミカリンが

口を挟んでくる。


「あれだよ。国家運営が出来ないってやつ

このまま滞在した場合、ナリ君は

何かある度アモンに

これはどうしましょうマスターって

なりそうじゃん」


「なります」


自信たっぷり答えるナリ君。

ここは恥ずかしそうする所だぞ。


「魔族の運営がどこの馬の骨とも

分からない連中にいいように

される。それはマズいだろ。」


俺はミカリンに続けて補足した。


「マスターを信頼しています」


これも自信たっぷりだ。

やはり独りが長すぎたようだ。


「君はな。だが、摂政その他はどうだ。

王をたぶらかしてる悪者でないと

現段階で納得させられない」


「そこは我の一声で」


ここで俺は語気を強める

遮る様に言った。


「それ絶対イカンぞ。ナリ君

感謝と運営は別だ」


俺も帝王学なんぞ知らんが

下に付くものの気持ちは分かる。


「まず、ドーマを褒めて

彼等を認めてやってくれ」


奴隷でも無く

敵地の中で生き延びているのだ。

これは妙手だ。

教会だけの厚意では無く

魔族側だって何らかの交渉をしているハズだ。

民がいてこそ

王の意味や価値がある。

ドーマに民は残っていたのだ。


「求められれば俺はいくらでも

アドバイスをするが

それにも彼等を同席させよう。

見えないカーテンの向こうで

決定してはダメだ。

いらぬ火種を生むだけだ。」


勝手に決められてたまるものか

俺が逆の立場ならそうだ。


「今までの首脳陣も同席だ。

全部を聞いた上で君が決定するんだ」


「御意マスター。では残って

頂けるのですね。」


それは最初の方で

そうなってるよ。

今の話は分かってくれたのか。


「そろそろ摂政その他を戻すか。」


これなら戻ってもらっても同じだろう。

俺は半魔化して部屋を走査した。


あった


花置台から空洞が

壁の向こう

もう一本の廊下側の部屋に

続いている。


俺は花置台に近づくと

大声で言った。


「そんなワケで戻って

もらっていいですかね」


壁の向こうで転ぶ様な音が聞こえた。

やっぱり聞いてやがったな。


「・・・盗み聞きされていたのか」


驚くナリ君に俺は言った。


「優秀だと思うよ。俺は気に入った」


ミカリンが慌てる。


「変な事言わないで良かったー」


何を言うつもりだったのだろう。


その後、戻って来た摂政達から

今後のスケジュールの説明があった。


今日はともかくゆっくり休んで頂き

王帰還の祝賀会は明日夜に

その後で、今後の方針などを

決めたいとの事だ。


三半機関は

王の恩人であり

良き助言者

VIP待遇で好きなだけ滞在して頂くと

そこまで言ってもらえた。


お互い盗み聞きに関しては

全くコメントしなかったが

摂政の態度は明らかに

親切になっており

掴みとしては

まぁ上出来だと自画自賛した。


腹の探り合いとか

苦手なんだよね。

こっちには魔族を

どうこうする気は無い事を

早目に理解して欲しい。


僕は悪い悪魔じゃないよ。


貴賓室で夕飯を頂き

各々寝室を割り当てられた。


俺をガイドしてくれた魔族の娘が

これがまた定番スタイルの

飛行に役に立ちそうも無い小さい羽根に

先端が矢印になった尻尾。

突き刺す方が難しい形状の

頭部をガードする様に曲がった角

それらを露出させるために

合理的にカットされたデザインの服が

ああ

もう肌の面積が通常の服と違って

多くて

ああ

もう

いいなぁ魔族。


大の字になれるベッドだ。

喜んでダイブし

先程の娘を思い出す

悶々としていると

部屋の扉がノックされた。


半魔化してデビルアイで

確認すると

これは・・・摂政ルークスか

なんだ

さっきの娘でない事にガッカリだ。


危険は無いようなので

入る様に返事をした。


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