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ぞくデビ  作者: Tetra1031
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第三十三話 弱点と思われ

日も落ちて来た事だし

御者には仮面を支部長に渡す様に頼み、

例の丸太小屋で一晩明かす事になった。


俺は今、食事の準備中だ。

罰として一人でだ。


滅茶苦茶怒られた。

ユーモアの無い連中だぜ。

罰って

俺の冗談は罪ですか。


まぁ試してみたい事があったので

食事の準備はいいですけどね。


薪は常備してある物で足りそうなので

アルコールを使って一瞬で着火させる。

芋焼酎なんだが、子供の体の俺には

美味しく感じなかったので

専ら蒸留して燃料や消毒用に使っていた。


キャスタリアの水筒から

常備してある鍋でお湯を沸かし

干した茸でダシを取る。

ストレージから生地を取り出すと

なんと発酵が進んでいない。

時間が進まないのか

だとしたら腐らないので有難い

次からは焼き立てをしまおう。


そこでスパイクリカオンの肉を

思い出した。

取り出してみると

ジュウジュウ音を立てている。

取り出す時、変なとこ掴んで

火傷しそうになった。


肉はそのまま皿に乗せた。

アルコはこれだけでもイイ位だ。

これで機嫌を直して欲しい。


残り二人は暴力の嵐だったが

アルコは怒りながら泣くという

芸を披露していた。


生地は発酵を待ってる時間は無いので

そのまま軽く焼く

食えなくは無いだろう。


「はいーお待たせ」


パンと言うよりピザ生地みたいに

なってしまったモノを各自に

真ん中に鍋ごと置き汁物は

好きなだけ取らせるようにした。

アルコの目の前には肉を置いてやる。


「アルコだけずるい僕も食べたいよ」


俺は返事の変わりにストレージから

肉を今度はトングで火傷しないように

取り出すと皿に乗せミカリンの前に

置いてやった。


「・・・・半分、誰か食べない?」


マンガでよく見る肉サイズだ。

ミカリンは食いしん坊だが

大食漢では無い。


残ったら俺が食うと言おうと

思ったがボーシスが名乗り出た。


「是非、頂きたい」


草食系かと思ったが

肉も食べるのですね。

まぁ先程のお仕置きは

肉食獣のソレでしたしね。


全員で頂きますだ。

やはり食事は大勢だと美味いな。

こちら来る前の元の世界では

残業で疲れて作る気力も無く

コンビニ弁当の日々だった。

どんな味だったっけな

思い出せないや。


ふと見るとミカリンが

俺を覗き込んでいた。


「なんだ」


「怒って無いよね?」


ああ、お仕置きか

お前の攻撃は呪いのせいで

触るぐらいしか出来ないので

全然、平気だった。


ガチで痛かったのはボーシスさんだけだ。


「怒ってはいないよ。俺が悪かったんだ」


どれだけ恐怖していたか

体感して知っていたのに

からかう様な悪ふざけだ。

そう思っているからこそ

無抵抗で蹴られまくったのだ。

ただ問題は

本人全く反省していないので

また機会があれば同様のギャグを

絶対やる自信がある。

俺はそういう奴だ。


「最大の功労者に大変失礼を・・・。」


食事するのを止め

頭を下げ始めたボーシスさん。

んーじゃあ

なんであんなに蹴ったんですか。

でもガチで思い詰めている顔だ

極端な人だな。


「いえいえ、とても良い蹴りでした」


笑顔で答える俺を見て

ボーシスの感情が急変するのを

察知した。


もしかしてドMと思われたか。


まぁ

いいか

女子相手ならMの方が良い

冗談でも暴力だ。

差別になるのかも知れないが

俺は女子には振るうより

振るわれる方を喜んで選ぼう・・・・


ん俺はMなのか

合ってるのか

後でメニューを開いて確認してみるか

そんな項目あったかな


ふと見るとアルコはもう

肉を食い終わっていた。

もう一本食うかと聞くと

頷いたので、追加してやる。


「聞いてはいましたし、先ほどの戦闘も

直で見ているのですが、やはり

スゴイですね魔法というのは・・・。」


ボーシスは目を丸くして

料理から今まで俺を凝視していた。


魔法はスゴイ

そうだ

話をしておかないとな。


「まだ、推測なんですけどね。」


食事が終わり各自が茶を飲み始めた所で

俺は話しを始めた。


「な・・・なんですかこのお茶は」


ジャムを混ぜたロシアンティーもどきに

声を上げるボーシス。


「あ、お口に合いませんか」


喜んで飲んでいた。

ジゼルさんと同じパターンか。


直ぐに二杯目を入れる事になった。


「で、なんの推測?」


ミカリンのツッコミだ。

全部俺か

忙しいぞ。

茶ぐらい入れてくれよ。


「バングなんだが・・・・。」


ベアーマンパトロール2組で苦戦した。

1体とは言えレベル20程度のガキ一人で

討伐はおかしい。


それが可能だった理由だ。

俺はそれを話した。


「魔法?」


三人が同じセリフで聞き返してきた。

俺は頷き推測の根拠を説明した。


弾かれた矢はバングの

防御の高さを証明している。


投石に関しては、飛ばすまでが

魔法で飛んでくる石自体は

ただの石ころ、物理だ。

なのでこれも効かなかった。


スパイクは魔力を含んだ物体で

効果が切れれば元になった素材の姿、

石や砂に戻る。

棘の形態の時は魔力を含んでいる。

これはいとも簡単に刺さり。

刺さっている限り

動きを封じる事とダメージを与え続ける

両得な魔法だった。


俺は自分の適正が土だと知った時

ガッカリしたが、対バングに限っては

この上無い有効だったのだ。


火や雷でもダメージは入ったかも

知れないが、接近を止められたかどうかは

非常に怪しい。

接近されれば、あの腕鞭が飛んでくるのだ。


仮面から、離れた体は煙化した。

物理でだけで倒すには

あの防御を凌ぐ切断系で

小さく削っていくか

あるいは

時間切れで試せなかったが

仮面そのものを破壊するかだ。


次に遭遇した時は直に仮面を

狙ってみよう。

それで倒せるなら

物理・魔法でも

それが最適解だ。

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