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ぞくデビ  作者: Tetra1031
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第三十話 遭遇


「本当に先程は大変失礼を致しました」


もう何度目の謝罪だか

数えておらん

ボーシスはまた頭を下げた。


「いえいえお気になさらず

何も聞かされていなければ

アルコが責任者に見えるのは

当たり前ですよ。」


この返事をまた繰り返す俺。


俺達は馬車に揺られている。

行ける所まではこれで移動だ。

もちろんブンドンの村の馬車だ。


ボーシスは書簡を預かっていた。

支部長からエルフの里長である

プラプリ宛てだ。


俺達が向かうなら是非一緒に

という流れだ。


断る理由は無い。

戦力が多いに越した事は無い

本音を言えばクロードに

来て欲しかったトコロだが

バング待機であまり村から

離れる事は出来ないそうだ。


俺が指揮官で構わないとの事だったので

ボーシスにはパーティに入る

事を了承をしてもらった。


どれどれ


俺はメニューを開く


名前 :ボーシス・ドール

種族 :人間ヒューマン

性別 :♀

LV :30

クラス:ファイター

ジョブ:ランサー


俺らより上のレベルだが

身体能力はアルコより劣った

これは種族的な差だろう

ただ槍術のスキルレベルが30なので

戦闘力はレベル通り

一番のアタッカーになってくれるだろう。


あの村でクロードに次ぐ実力者という

触れ込みは本当の様だ。


「その・・・動作には意味があるのですか」


メニュー画面を弄りまわしている

俺の姿は傍目には何も無い場所に

ひたすら指を動かしているだけに写る。

意味不明だろうな


「魔法の練習です。」


説明が面倒だし必要は無いので

そう言って誤魔化した。


「すいません。邪魔してしまいましたね」


「いえ邪魔では無いですよ」


能力は大体把握したので

俺はメニューを閉じた。


向かい合わせで座っている

俺の正面のボーシスを改めて注視した。


身長は150cm位で

今の俺よりちょい高い位だ。

冒険者はもちろん一般の女性でも

低い部類に入ってしまう。


そして低いだけでなく

細い、ちょっと心配になる位細い。

ステータスの数値を疑う


こんな細い腕であの戦力だせるのか


髪はショートボブで戦闘を

重視している事が窺える。


色はブラウン、瞳も同様だ。

目がちょい吊り目で

性格がキツそうに見えたが。

話してみると普通だった。


そして大事なスリーサイズだが

鎧で分かりません

早くデビルアイが使える様になりたい。


その時、脳内アラームが鳴った。

まだ、遠いな。


「ボーシスさん馬車を止める様に言って」


「え?!」


突然過ぎたか

固まってしまうボーシス。


「敵です。戦闘準備ゲットレディ


「えー鎧着た方がイイ?」


すっかりくつろいで全装備を外し

部屋着になっていたミカリンが

俺の掛け声で慌てる。


アルコは特別、装備は無いので

そのままだ。

・・・今度、何か着せよう


「間に合う。用心の為にも着てくれ」



ボーシスは固まったまま

動こうとしないので

俺は御者席に移動しようとすると

それに気が付き

そこで慌ててボーシスは動いた。


「はい。言います言います。」


揺れる馬車の中で

上手く鎧が装着出来ないミカリンは

すったもんだしている。


「止まってから着ようか」


「そだねー」


さて、俺はどうするか

前衛3人だもんな

いつも通り魔法使いでいいか


俺はメニューから

登録装備で一瞬で魔法使いセットを

装備した。


「いいなぁソレ」


羨ましがるミカリン。

ミカリンの操作も出来なくないのだが

ストレージに入ってしまうので

俺が居ないと現物すら

出せなくなってしまうので

それは問題だ。


余裕が出来たら予備の装備で

登録してやるか。


馬車はゆっくりと減速していき

やがて停車した。


停車と同時にアルコは外に飛び出し

地面に耳を当てる様に

這いつくばった。


馬車の揺れと騒音では

当然の事ながら感知が鈍る。


索敵はアルコに任せて

俺はミカリンの装備を手伝う

ボーシスも手伝ってくれた。


準備が終わり、俺達は外に出た。

アルコは道の先を見通す様に

目を凝らしていた。


「マスター。何かこっち向かって

・・・歩いて来てます」


ベアーマン

目が良いんだな

全く見えない


歩く

足の生えてる敵なんだな。

良かった土系魔法が通用しそうだ。


と言うか

その近づいてきている何かが

脳内センサー

危機感知の原因と決まったワケでは

無いのだ。

俺は周囲の注意もする様に言った。


「他には・・・居ないね」


ミカリンがそう言った。


「念の為だよ。俺達の感知を

すり抜ける達人が潜んでいないとも

限らない。」


こいつの感知能力は俺より上だ

ミカリンがそう言うなら

間違いないのだが

威厳を保つ

それだけの為に俺はそう言った。


【俺達】と、さり気無く

俺も混ぜて置く事も忘れない。


あーもう膝カックン耐性も

早く使える様になりてー


やがて、そいつは俺にも

視認出来る程に近づいて来た。


「な・・・なんですかアレは」


アルコが困惑していた。


そいつは

黒くて丸い体

首無しで細い手足が生えている。

関節の存在しない動き方だ。

プラプラと繋いでいないロープの

様に手を揺らしていた。


俺は昔流行った散歩に連れていける

ヘリウムガスを入れた風船を連想した。


胸の辺りにだけ白くて丸い部分があり

目の様に穴・・・穴だよな。

それが空いている。


「噂をすればって奴だ

あれがバングだろ」



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