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ぞくデビ  作者: Tetra1031
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第二百五十二話 誰かモバイルバッテリー貸して

「ヴィータやっと123~6話辺りの伏線回収だぞ。」


「間が空き過ぎじゃ、とっくに忘れとるぞ」


「だよなぁ・・・。」


「学園はいつになったら入るんじゃ。」


「だよなぁ・・・。」


「やっぱりプロット作ってから書いた方がよいぞな」


「だよなぁw」


魔界で暮らす一般人の生活を

幼い頃からモナは夢で見続けていた。

ある日を境に一切見なくなってしまう。

最後の記録には「黒に染まる」だった。

魔導院で悪魔召喚の担当となった理由

悪魔の自分、夢だとは思えなかったモナは

安否を心配しての事だった。


「モナを知っているのですか?!」


悪魔モナに人間モナから聞いた話と

今現在の無事を伝えた。

悪魔モナは涙を流し安堵した。

悪魔のモナの方も人間モナの

安否がなっていた様子だ。


ここまでで気が付いた事は

悪魔モナの方も夢で人間モナの人生を見ていた。

悪魔モナの方は自分が人間が見ている夢だとは

思い込んでおらず、他人だと認識していた事だ。

この違いは

俺が思うにだが

人の創造性の成せる業じゃないかと思う。

あるがまま受け入れるのではなく

それを元に色々考えて加工してしまう

これは人類、特に人族に顕著な特徴だと思う

これが物語を生んだり、機械を作ったりしていく

スタート地点なのだと思う。


ちなみに悪魔モナの名前はアンナだった。


俺とアンナのやり取りに

ベルタ、首相、そしてダークまでもが

呆気に取られていた。


「アモン殿、いつぞやの崩壊に巻き込まれた

疑惑の当人と言う事でござるか。」


モナの夢の話は以前ダークにも相談した事があった。

一見しただけのダークと違い

俺はモナとある程度親しいので

一発で類似性に気が付いたのだ。


「ああ、これはモナが喜ぶな」


俺の返事をかき消す様にアンナが大声で驚いた。


「アモン様?!まさか13将の??」


キラッキラした目だ。

泣いたばかりなので眼球表面の水分が多い分

余計に光っていた。


「その、まさかでござるよ・・・頭が高いわ」


発見

悪魔同士だと言語が異なる様だ。

耳に入って来る発音が標準語でもクリシア語でも無かった。


「こここれは無礼を」


すかさず跪くアンナ。

つられて同じ様にベルタも跪いた。

なんとなく、そうした方が良さそうだって感じで

首相まで跪いた。


俺は突っ込みを先にしておいた。


「お前だって13将だろうが」


「シーッ、拙者は隠密であるが故

顔などの個人情報は機密扱いでござるよ。」


顔っつたって

大した特徴も無い

黒目のないあっさり過ぎる落書きみたいな顔の

クセに何言ってんだコイツは


その後は

クリシア代表:首相

マフィア代表:ベルタ

これに

ゲートの向こう代表:アンナ

を交えての話合い、と言うか事情聴取になった。

ちょっと長かった。


ベルタに代表される下等悪魔レッサーデーモン

さすが統率が取れていないので

降臨の勝敗関係無く地上で好き勝手する派が

悪魔教のあるクリシアに自然と集結した。

中には親方様と言える上司のいる者もいて

逃亡同然に流れて来た奴までいたそうだ。

その中でバリエア滞在経験のある者が

人に偽装する技を広め

欲の強い人間に成り代わって

人間社会に紛れ始めた。


まぁマフィアって欲強そうだよな。

真っ先に悪魔に乗っ取られるのも道理だ。


教会の地下にゲートが発生したのは

その頃だったそうだ。

ゲートの繋がった先は


崩壊した魔界の一部


川の流れの淀み部分に

流木などが滞積するように

人、建物などを含む魔界の

色々な部分が人間界近くに

引っかかって別世界を形成しているというのだ。


「非常に脆く、危うい状態なのです。」


その引っかかった世界には

当然の事ながら魔王も存在せず

エネルギーの供給が無い

安定して存在する空間ではないそうだ。

なんとかしてエネルギーの補給先を確保する事が

最重要の課題となり

枯渇してしまう前に一か八かでゲートを

開く計画が実行された。

突撃の人選として

夢によって人間界の知識を

豊富に持っているアンナが選ばれた。


幸いな事は魔界よりも次元的に

人間界が近くゲートは不安定ながらも

下位に限らず上位も通れるほどの

ゲートが開いた。


「しかし、短距離と言え平民が通過の

負荷に耐えきれるモノでござろうか。」


「仰る通り、この有様です。」


アンナは無くなった片腕を少し上に上げて

そう言った。

ゲート通過による肉体の崩壊だそうだ。


それがついこの間のモナの腕の怪我と

連動しているという事だ。


こちらの世界で下等悪魔レッサーデーモンと合流した

アンナはその豊富人間界の知識を使って

下等悪魔レッサーデーモン達を指揮していった。

しかし肝心のエネルギー供給が

上手く行かなかった。

大量の恐怖エネルギーを

その引っかかった世界に運べる者が居ない。

下等悪魔レッサーデーモンの保有量では

とても維持出来ない。

下手をすればゲートを開く為に

使用されるエネルギーの方が大きくなってしまうそうだ。

経営で言えば利ザヤの無い状態だ。

数で勝負となり改善策として

より多くの恐怖の収集に事態が流れて行った。


これは賭けでもあった。

ひっそりと目立たぬ恐怖取集が安全の条件だ。

目立つのは危険だ。

しかし背に腹と言う事で

悪辣な統治が年々加速度的に増していった。


案の定、直ぐにバルバリスに目を付けられた。

勇者の偽者作戦も介入を未然に防ぎたかったからだった。

俺の偽者作戦は別の目的だ。


魔王に匹敵するエネルギー。

地上で唯一それを保持する者

それが俺だったからだ。


焦る気持ちは分かる

スマホでゲーム中にバッテリーが切れそうだと

焦るよね。


「ちょっと二人で話させてくれ」


俺は話がそこまで進んだトコロで

一旦止めてダークを連れて

扉の向こうへ出た。


「ババァル・・・いないよな」


俺達の本来の目的だ。


「でござるな。滅ぼすならベルタ以下

数名戦闘力の高そうな悪魔を始末すれば

後は自然と消えるでござる。」


マフィアの壊滅。

俺はそう言った。

だからダークはそう助言してくれたのであろう。

しかし、こんな事情だとは想像していなかった。


「マフィアはともかく

引っかかった世界の悪魔難民は救済してやりたい」


俺は少し不安だった。

ダークは純粋な悪魔で

しかも職業が冷酷No1の忍者だ。

弱者救済の発想があるのだろうか

そして命令が右往左往する事も

快く思わないだろうと思ったのだ。


「流石は地上のアモン殿。

拙者が口を挟む心配など不必要でござった。

何なりと命令を」


杞憂だった。

ババァルが「騎士」と呼ぶ訳だ。


俺はホッとしながら言った。


「いや、取り合えずゲート向こうに行って見よう。

速い方がイイんだろ。今から行こう」


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