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ぞくデビ  作者: Tetra1031
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第十九話 まさかのマジョリティ


「で、そのサンカンキハンの

目的がアモンのハーレム作りだと」


さんはんきかんだ。

しまったアルコには内緒の目的が

ミカリンによって暴露されてしまった。

呪いで口止めしておくべきだった。

くそう

後の祭りアフターカーニバルだ。


俺は恐る恐るアルコの顔を見る。

怖い

ゴミでも見るかの様な

蔑んだ目で見られたら

自殺したくなる。

やめて

こわい

俺は

女子のそう言う視線に極端に弱いのだ

(ナナイとミカリンを除く)


アルコは普通の表情だった。

体つきに対して顔立ちは幼さが残る。


「はい。分かりました」


「「え????」」


あっさり承諾するアルコに

ミカリンも俺もビックリだ。


「え?」


アルコは二人の反応にビックリだった。


「何か・・・勘違いしていますかね私」


「いや普通ドン引きするでしょ

ハーレムだよハーレム、最低でしょ」


キョトンとしているアルコに

詰め寄るミカリン。


俺は最低なのか・・・。


「いえ、若いオスならば

誰もが目指すモノでは・・・・

強いて言うなら普通すぎるのが欠点かと」


許された。


ここで俺はピンと来た。


あー

そうか

猿とかライオンも

そう言う社会形態だもんね。

ベアーマンの一族もそうなのか。


「なななななななな。」


ミカリンがバグってる。

おお

これは千載一遇のチャンスだ。

普通なら絶対に少数のハーレム派が

今この場だけは多数派マジョリティだ。


民主主義ならこっちが正義だ。

こんなチャンスはそうそう無いぞ。


・・・民主主義か

これは実は俺は絶対賛成では無い。


今回の件で分かる通り

間違った案が採用されてしまう政治形態だ。


今は苦しくても将来の為に

ここで頑張らないといけないね。


この発想で尚且つ実行出来る人が

大多数いないと堕落する一方になるのだ。


カツオやのび太だけで構成された国だと

期限までに宿題が終わらないかもでも

明日でいいやで成立してしまい。

最後は破城する。


例え自己の利益にならなくても

将来の国民の為に犠牲になる事を厭わない

高潔な魂の持ち主が

大多数いないと運営出来ない。


無理な話だ。


痛くてガマン出来なくなるまで

歯医者の門を叩けない

今は忙しいからとか

穴開いてきてるけど平気だし

そんな人の方が多いだろう


国家運営でそうなると

将来には不幸のしわ寄せが残るだけだ。


はぁー

ログアウトしたオリジナルの俺は

年金もらえるのかなぁ


大体、政治家の言う「老人が増えた」

この言い回しが許せない。


老人は増えない。

例えば(移民が無い場合)

1980年生まれの人間が増える事は無い

事故や病気で減っていく事はあっても

増える事は無いのだ。

そして2040年には60歳になる

これは間違い無いのだ

予想以上に増える事はあり得ない。


決まっているのに対処してないのだ


それを誤魔化す詭弁が老人が増えただ。

一般人の感想ならアリだが

国の未来を担う政治家は

言ってはいけないセリフだ。


そしてマスゴミと結託し「老害」なる言葉で

巧みに悪いイメージを刷り込んでいく。


この巧みさを

良い方向になぜ使わないのか


などとハーレム作りを目論む

俺に言われたくないだろうな


本題に戻ろう。


とにかく

ここで一気にミカリンを畳み込んで

二度とその話題に触れられなくなる様に

徹底的に追い詰めておこう。


「ただ・・・その・・・」


アルコはモジモジし始めた。


「何々?嫌なら正直に言っていいんだよ」


食いつくミカリン

させるかぁー


「私は未熟でして、まだ・・・

その生殖は・・・出来ない体です。

申し訳ありませんマスター。」


頭を下げ謝罪するアルコ。


「「ええーー?!」」


あー

ふーっ

さて

一個一個突っ込んでいくか。


えーその成熟ボディで生理来てないの。


いやいやいやベアーマンと交配する気ないから。


一緒に驚いているけどミカリンお前もまだだよ

もう何か月以上も一緒にいるけどお前無いよ。


「えーっと・・・・。」


十数年前に

俺が直に歌を教えたベアーマンの子供の

中にマイザーがいた。

その妹がアルコでその場で見かけていなかったから


「アルコ今何歳?」


「今年で10歳になります」


やっちまったー

ティーンズですらない子供だ。

俺は犯罪者だー

奴隷商だって金銭置いてくのに

俺は武器防具貢がせて児童まで誘拐して

しまったー。


ちょ・・・極悪人だよ

田舎のおやじお袋ゴメン

東京がイケないんだと思う


「まマスター。どうかなさいましたか」


床をローリングして

悶える俺を不安気になるアルコ10歳メス。


でも10歳でそのボディって

あー

馬とかは3歳で大人の体格だしなー

ベアーマンでは普通なのね


ちょっと待ってくれ

この再起動は時間が掛かる。

起動せんかもしれん。



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