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ぞくデビ  作者: Tetra1031
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第百四十九話 武具テスト終了

細見の成人女性の剣士のシルエットの正体は

当然というか

まぁナナイだった。


俺に気が付き驚きの声を上げた。


「なっ地上のアモン。」


知るか。


「ババァルを助けるっていうから・・・・。

ババァルを助けるっていうからさ。

協力してやる気になったし護衛も預けたんだ。」


ふざけんなよ。


オーラ解放。

取り巻くモヒカンはバタバタと倒れる者

呆然と座り込み水たまりを発生させる物

悲鳴を上げ逃亡する者

ワナワナと震えながらもなんとか

食いしばって立っている者


様々だ。

ちなみに抵抗の弱い順ね。


「なんぞ?地上のアモンが何故」


ビルジバイツも気が付いた様だ。

落っこちたオーベルを拾い

しゃがんだ状態で顔だけ

こっちを向けている。


「こっちのセリフだぁ。

おいビルジバイツぅ

よくも騙してくれたな!!

ババァル救助をほったらかして

猿山の大将ごっことか

このクソガキが

ゆ・る・さ・ね・ぇ

思いつく限りの苦しみを

味合わせてからぶっ殺す!!!」


ナナイが割り込んで来た。


「待て!騙してなどいない。」


邪魔だ。


「うるせぇお前はランサーみたいに

自害でもしてろ!!!」


【自害しろ】


なんだコレ


「たたた頼む、話をきききき」


見ればナナイは冠婚葬祭を

引き抜き自らの体に突き立てようとしていた。


「これも捜索の一環じゃ

妾達だけでウロウロしていても

何年掛かるか見当もつかん。

大勢の手駒を捜索域に網羅させたほうが

速いじゃろ。違うかの」


そりゃそうだ。

このまま暴れて皆殺しも可能だが

ビルジバイツの言葉に嘘は無い。

不思議とそう感じた。

ミガウィン族の有効な使い方

いや最善といえるか

広大な荒野を13の部落に分かれて支配している。

それもバルバリスの力の及ばない地域だ。

聖都ベレンに居ても手に入らない情報を

入手出来る様になるに違いない。


怒りは急速に治まってしまった。


「えーでもー襲われたし

ぶっ殺すって言われたしー」


んー

なんか素直に引きたくない。

でも弱いなコレ。


「直ぐに止めさせる。」


ビルジバイツが号令を掛けると

動けるモヒカンは皆、俺達の

包囲を解き馬車の後ろに控えた。


俺もオーラを止めてやる。


残りのモヒカンも後に続いた。


「こっちも止めさせてちょうだだだだ

刺さる刺さるもう少しで魔核に

刺さっちゃうーーーー!!」


見ればナナイが泣きそうだ。


アレか儀式的なモノだとばかり

思っていたが召喚した悪魔に

強制力の効果ってあるようだな。


「やめ・・・・死ね」


「そんなあああああ」


【自害中止】


体のコントロールを取り戻したナナイは

すかさず剣を体から引き抜き

尻もちを着き、そのまま項垂れた。


「発生した声よりも

意識して強く念じた命令の方が

有効なのが確認出来た。」


「私で試すなぁー。」


俺はビルジバイツに普段の居場所を聞き

情報交換の為にたまに行くと

言って置いた。


ついでにバルバリス領内で

揉め事を起こせば

続きを行うと釘を刺しておく


念の為にナナイにはバングの倒し方を

教えて置く

前回の俺ですら貫いた

ナナイの剣ならバングを切り刻む事は

余裕であろうが弱点を知っているに

越したことは無い。

居ないと思うがモヒカンの中に

魔法が使える者が居れば

戦力の増強にもなるだろう。


こうしてミガウィン族は引き上げていった。


「どういう事だったんですか?」


あっさり解決した事に信じられないと

いった様子のストレガ。


「総長、知り合いだった。」


「・・・そうですか。」


俺達はドーマに帰還した。


到着する頃には日も落ち

先にベレンに回り教会まで

足を運びユークリッドを降ろす。


魔導院でギガとマリオ

そしてストレガを降ろした。


ナリ君は自宅の部屋に

帰りたがっていたがルークスに

キツく言われている様で

渋々帰る事にした

迎賓館のある場所まで送った。


「メタめた」前まで戻ってくると

当然、店は閉まっていて

表に張り紙がしてあった。

商品の補充の見込みが立っていない為

再開の見通しが・・・の文章に

俺は焦る。


いかん、折角ついたお客さんが

これでは離れてしまう。

夜なべを頑張るか

櫛以外も用意しないと

リピーターになってもらえない

次の目玉を考えないとな。


ガレージにアモンカーを停車させると

裏口経由で母屋の勝手口から中に入った。


「おかえりぃー」

「お帰りなさいませ」


ブリッペとグレアが丁度、料理中だった。

出来上がる前に風呂を済ませる。


皆で夕飯を頂きながら

今日の話題で盛り上がった。


「縮めるつもりが離されたー」


俺80

ミカリン65

アルコ70


各レベルの詳細を聞いたミカリンが嘆いた。

スマン、ダークのせいだ。

あんな数を二人では捌けない

間引く為に

結局俺が一番数を稼いでしまった。


ナリ君はどうなんだろう

俺はメニューを拡大して

メンバー欄をめくっていく


このパーティシステムなんだが

入る事を承諾すると明るい文字で

リアルタイムにステータス変化を

反映するのだが


離脱を決意する。

または一定の距離離れると暗い文字になって

離脱した状況のステータスで

更新しなくなってしまう。


距離や行動によってパーティから

外れた場合は再度、同行すれば

明るい文字になって

今の状況に更新される。


ナリ君、77になっていた。

倒したもんな。


何気なしにメンバー欄をめくって行くと

マリオが5になっていた。


馬車の中で震えていただけの

経験にしては美味しいレベルアップだろう。

何もしていなくても入るのか。

それとも俺の言った「バングの動きを覚える」

この為に戦闘自体は観察していたのだろう。

これだって経験と言えば経験だ。


どんどんめくっていくと

ちょっと懐かしい名前も出て来る。


プル、ボーシス、マイザー

キャスタリアまであった。


ちなみにオリジナル俺に送った

フレンド申請は受理されていないようだ。

どっちの世界でもメニューが開かないようだな。


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