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ぞくデビ  作者: Tetra1031
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第百六話 報告会はつづく

「その後もボーシスは行動を共にし

エルフの里にて魔法部隊の結成も

確認しています。」


パウルの言葉にユーが反応した。


「その魔法部隊に協力を

仰ぐ事はできませんかねぇ」


「キビシイでしょうね。防衛で

手一杯、仮に来てくれたとしても

ネルドの雪原地帯での戦闘となると

温暖な気候に適化したエルフ族には・・・。」


ハンスの言葉に頷く俺

確かに風邪ひいて全滅とかしそうだ。


「その後ブンドンに戻る途中で

合流した人物が魔族の王と思われます。」


続くパウルの言葉にまたもユーが

反応した。


「確かなのですか」


まぁそう思うわな

落ちたり拾ったりするものじゃない。

王だもんな。


「ええ、ゲアとの証言とも一致します。

間違いないでしょう」


「そうですか。ゲアが言うのでは

まちがいないでしょうね。」


ゲア、信頼されているな。


「余談ですが、偽物の作成した乗り物で

なんでも馬無し、魔力で稼働する馬車が

あるとか、ゲアはそっちの方に御執心でしたよ」


「マズいですね。あの男これで完全に

偽物側に加担しますよ。国や平和より

新技術な男ですからねぇ」


そんな気がする。


「でも新大陸遠征もゲアの蒸気船あって

こそですからね。」


ここでハンスが突っ込み

ユーは痛しかゆしの様相を呈した。


「ですねぇ。あぁ私はいつになったら

新大陸に戻れるのやら・・・。」


確か前回の降臨の際には

皇太子は新大陸に遠征中だった。

ユーはそれに同行していた司教と

いうことか。


ということは皇太子は

エラシア大陸に戻って来ていて

現バルバリス皇帝になったという事か

おめでとうございます。


「その後はベレンを目指すという

報告だったのですがスルーされて

ドーマ入りです。私の影も

この辺りからかなり翻弄され始めました」


ちょっとイラついた感じで

パウルが言った。

いや、だって魔族を保護したんだから

保護地区に送るでしょ。


「まぁ王族と合流したワケですからねぇ

ドーマに向かうのは自然かと」


いいぞハンス

もっと言ってやれ


「そこで彼らは王を探し出した

救世主として扱われています。

そして例の4型3体を

表向きには王が倒した事になっていますが

聖騎士の報告では王は1体で

偽物が2体倒したそうです。」


「魔族の王も1体倒したのは確実なんですね」


確認するユーは続けてこう言った。


「魔族にネルド防衛の協力を

協力を仰げませんかねぇ」


エルフが無理なら

今度は魔族か

よっぽど戦力が足りてないんだな。


「それは交渉次第で可能性は

非常に高いと思われます。」


ハンスが声を強めて言った。


「ですね。保護地区の貸しを

返して頂くといたしますか」


これはパウルだ。


「・・・そうなると本当に

その偽物。特別ですね」


ユーの口調が変わった。

今までは余裕が消えた。

本気モードって感じだ。


「ええ魔族の首脳陣に深く

食い込んで政治に関する多大な

影響力を既に有しているそうです。」


ヤバいじゃないか。

それはユーもハンスも

思っているのであろう

考え込んだのか返事が聞こえない。

更にパウルは続けた。


「魔族だけではありません。

ボーシスの報告によればエルフ族にも

救世主として最大級の歓待を受けたそうです。」


「まぁバングを倒せば、それは英雄でしょう」


ユーの返事にパウルが

語気を強めて答えた。


「それが倒す前なんです。

到着の時点での話なんです」


「おかしいですね偽物の年齢は確か」


「ええ12歳前後だそうです」


14です。


「その年齢で過去に英雄級の活躍など

エルフの里で聞いた事ないですよね」


「はい。あるとしたらあの里が出来る

以前の里でという事になるのですが

偽物の生まれる前になってしまいます」


返事をしないハンスとユー

それは死に戻りリスタートなんて

発想があるはずがない。


「ともかく偽物に対するエルフ族の

傾倒は絶対的なモノです。」


椅子が床に擦れる音の跡

足音が聞こえた。

何処を歩いているのかよく分かった。


「意地悪な話ばかりで申し訳ないですが」


ユーはそう前置きして話し出した。


「我々がその偽物を捕え処罰したたなどと

いう事になれば」


「エルフ、魔族、そしてゲア派の

ドワーフが全て教会の敵になりますね」


即答するパウル。


「バングが味方にならない限り終わりですね」


ハンス君は的外れな意見を真面目に言う。

この辺は昔から変わっていない。


「頼れるのは聖騎士と冒険者協会

それでバングから守りつつ・・・・

考えるまでもありませんね」


最後は、ため息のユー


「ええ、我々は偽物に対して

どうか敵対しないで下さいと

御願いした方が利口でしょう」


キッパリと言うパウル。


「だとしたらマズいですよ。

ストレガちゃんが偽物の事を知れば!!」


ハンス君。ストレガにちゃん付けか。


「いつもの様に悪鬼羅刹と化して

襲い掛かってしまいますね。」


慌てふためく様子が音で分かった。

それにしても

相変わらずマジきちワロえない妹だ。


「秘術でネルドに連絡をしましょう。

ただ噂が流れていくのは押さえられない

現地の人材でストレガを諫められる

者は皆無ですよ。」


パウルも切羽詰まった様子だ。

かつて心臓を焼くと脅されたのが

今でも効いているのだろうか。


「その前に偽物と和解してしまう

しかありませんね。明日の魔族との

交渉、私も行きましょう」


ユー、最初は行く予定じゃなかったのか

ハンスやパウルの

話しぶりからすると9大司教でも

偉い立場のようだ。

もしかして新たに就任した最高指導者か。


「偽物なんでしょうか」


おお

ハンス

やっとその疑問に気が付いてくれたか


「一見、無秩序で感情に任せて行動して

いるようですが要所要所を押さえ

彼の判断次第で形勢が一気に

傾いてしまう。これはまるで」


おい

ハンス

誰が無秩序で感情的だ。


「私もそう考えたかった。ですが

とある報告から、その可能性は消えました。」


残念そうに語るパウル。


「ですね。本物の可能性があるなら

いの一番にお戻りになられたと

狂喜乱舞しそうですよねぇパウルは」


少しからかうような口調のユーだが

パウルも自覚しているのか反論しない。


「その報告とは」


ハンスが肝心な事を尋ねた。


「その偽物と行動を共にしている者

その中の褐色の美少年」


トントンと俺の肩を左手で叩き

右手で自分を嬉しそうに指さし

アピールするミカリン。


いいのか

少年って思われてるぞ。


「その者が天使に変化したのを

影が確認しています。」


ゲッペの教会での出来事だ。

ゲッペが話したとは考えにくい

・・・いや天使が来たとなれば

教会関係者には話すか


「確かに、あのお方が天使を

お供には出来ないでしょうしね」


ユーはアモンが魔神なのを

知っている様子だ。


「天使位なんですか

女神の尻にだって喜んで

敷かれていたんですよ」


おいハンス

お前殺す

・・・

でもないのか

オリジナル俺は現にそうなっているしな。


「そうですね!」

「ですねぇ」


お前らも喜ぶトコロか


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