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思わぬサバイバル

よろしくお願いします!

イグナイルが俺の使い魔になって、二日ほど経ったが、イグナイルから何も話しかけてこない。



(では、我は少し眠らせてもらう)


「え、ちょ!ちょっと!?イグナイル!?」



と、そんなことを言って眠りに着いたんだけど、二日も目覚めない。

ドラゴンってそんなに睡眠するの?あれ、寝すぎても寿命縮まるって言ってたけど、ドラゴンは例外か。

早く起きてくれないと、この森も抜け出したいし。



洞窟から出て、飢えをしのぐために頑張ってうさぎちゃんやヤギちゃんを捕まえて、イグナイルの炎息で調理して食べる。あ、俺のミミック能力のね?

なんかややこしいな。

最初は、かなり抵抗したが一日もすりゃすっかり慣れてしまった自分が恐ろしい。



洞窟を抜けても、森。周りは森林で、どこかに繋がりそうな道は一つもない。

イグナイルを呼んで、空でも飛ぼうかと思ったけど、呼んでも答えないし。


さっそく詰んだ。

この森から出る手段もないし、ただただ飢えをしのぐために、可愛い動物を捕まえて焼いて食べる。

この世界の動物はかなり美味い。そりゃ魔獣があれだけ美味けりゃ、普通の動物は美味いと思ったけど、黒木和牛くらいいくんじゃないのか?

腹が減ってるってもの少しあるけどな。

なんか、食べた分全部イグナイルにいってる気がするけど………


そう、イグナイルが光となって俺の中に入ってきた日からこの2日、妙に腹が減るんだよな。

それに、食べても食べても腹が満たされない。これはもうイグナイルのせいだ。


使い魔って、結構厄介だな。


あ、焼き鳥美味ぇ…………

この世界に来てから食う寝るしかしてねぇじゃん俺…………。

でも、食料は俺が自分で調達してる所が、いつもと違う所だけどな。

引きニートだった頃の俺には考えられないなこんな生活。

自分で食料を調達しないと、生き残れない状況に置かせておけば、ニート達も少しは働くと思うんだけどな。


自分で作った松明で暗くなってきた森を照らす。

そろそろ寝ようかと思っていた時、またあの声が聞こえた。



《料理スキルlv2を習得しました。狩人スキルlv3を習得しました》



おー!!料理スキルlv2だって!狩人スキルもlv3だし。

料理に関しては料理っていうほどのものでもないんだけどな。焼いて食べてるだけだし。

まぁ、得られるものは得たほうがいいか。

心なしか能力も上がってきてる気がする。

勇者にこのスキルまずいる?要らないと思うんだけどな。

まぁ、習得しといて損はないか



大量の落ち葉で作ったベッド。

我ながら、かなりの出来だと思うんだけど、イグナイルはどう思う?

あ、まだ寝てるんだった。

こっちに来てからずっとイグナイルと話していたからな、改めて一人になると寂しいな。

そろそろこの森からも抜け出したいところなんだけど、取り敢えず寝るか。おやすみ。



三日目。

朝起きてわかったことがあったんだが、結構この世界ゲーム要素がある。

何かしらのスキルが得られるところがそうだ。天の声のようなものから告げられるスキルレベルアップの声。



《野外耐性スキルlv2になりました》



野外耐性スキルって、野外での耐久するスキルって言うのはわかるけど、実際役に立つのかよくわからんな。

今は役に立ってるから問題ないが。


ジジイいつまで寝てるんだよ!さっさと起きやがれポンコツドラゴン!!

これなら暴君竜・ヴェリオルの方がよっぽど使い魔として働いてくれそうだわ!



(なんだと!?我のことをポンコツだと!?今の言葉は聞き捨てならんな!)



なんだよ、起きれるんじゃん。

これならもっと早くに言っとけば良かった……



(目覚めの悪い朝だ。もっと他にも起こす方法はあったろう)


「お前で空を飛んで、行こうと思ったら寝ちまったからな!せっかくすぐこの森を抜け出せたのに!」


(それはすまなかったな。眠かった)


「眠かったって………はぁ、もういいよ。今起きてくれたし。じゃあ、召喚するぜ?」


(今はやめてくれんか?眠い)


おいおい、使い魔としての役目忘れてないかこいつ。


「何言ってんだ!お前それでも使い魔か!?お前の意思はない!俺は召喚するぞ!出てこい!」



俺が掌を朝の透き通る青空に高く上げると、掌が光り、魔法召喚みたいな感じでイグナイルが出てきた。



(ふぅ、とうとう呼び出したか優希よ)


「何ラスボス感出してんだよ。お前のせいで、この二日一人で頑張ってサバイバル生活してたんだぞ?」



まったく………とんだポンコツドラゴンを使い魔にしてしまったよ……

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