目的地までの道のり
よろしくお願いします
ん?いつのまにか寝てしまってたようだ。そろそろ着いたか?
まだ飛んでる。1時間くらい寝てた気がするんだけどな。少し仮眠を取ろうと思っていたけど、結構ガッツリ寝ちまってた。
(む?やっと目を覚ましおったか。我が声を掛けても返事をしなかったから。どうしたものかと思えば寝てしまっておったからな)
「すまんすまん。つい眠くなっちまって。それと俺どんくらい寝てた?」
(30分くらいだと思うぞ?)
30分だけ?全然ガッツリじゃない。
思ったより寝てたかった事実に俺は少し驚く。それとイグナイルの背中、床暖房みたいに暖かいんだよな。これは眠くなるのはしょうがない。
ドラゴンって、皆こんな感じで乗り心地がいいのか?他のドラゴンも気になる。
※
ドラゴン擬きのトカゲがこの世界にはいるらしく、翼と呼ばれる程でかくない羽をその背につけており、ドラゴン達を越えようと集団意識の高い種族が、リザードマンだ。
なぜ今このような話をしたかというと、目の前にリザードマンが現れたからだ。
この世界に来て早々、魔王族が作り出したよりによって生殖能力を持つリザードマンに遭遇するとは。
リザードマンには一つ、ドラゴンと異なることがある。
それは、ドラゴンと違って二足歩行で、武器を使ってくるところだ。一つの戦力は小さい。だが、それが重なればやがては大きな戦力となる。
それがリザードマンの強さ。それは、ゴブリンやコボルトも例外ではない。
街の外に出れば大体は魔王族の放つ魔獣がうようよいるらしく、一般人はあまり外にはでないらしい。
だが、リザードマンよ………ここで会ったのが運の尽きだ!!
なぜなら俺は勇者で、かの英雄、アランの意思をこの身に宿し、爆炎竜を使い魔としているんだからな!!
もはや俺に敵なし!!
「イグナイル!!リザードマンどもをやっちまってくれ!!ご自慢の技で」
(任せておけ!こんな下等種族、屁でもないわ!)
翼炎放射!!
翼炎放射と呼ばれた技はイグナイルの翼から燃え盛る炎を発射させる技。
目の前にいる幾千のリザードマン達はその技になすすべなくやられていく。
すると、またもやミミック能力が発動されたようだ。
《ミミック能力につき翼炎放射を習得しました》
今目の前でイグナイルが使っている技をミミック能力で習得できたわけだが、俺翼なんか生えてないんだけど、どこから出るんだろう。
一回試してみるか。
翼炎放射!!!
………うん、口はダメか。流石に口は出てこないよな。
じゃあ、次!!っても、もうあそこしかないよな。それは手だ!
翼炎放射!!!
俺の予想どうり、手からは不規則な方向で炎が放射される。翼を再現してるつもりなのか。弧を描くようにリザードマンに飛んでいく。まるで手から火の鳥が出てくるように。
フェニックスみたいだな。
(流石アランの意思を持つもの。習得が早い)
「そうか?やっぱり俺天才だから?」
(自惚れるでない…………お主はそれで痛い目を見てるだろう)
「おい………俺の黒歴史を掘り返すな。その羽吹き飛ばすぞ」
(それをすれば、お主も落ちて死ぬが。それでもいいのか?)
ぐっ、くそ!俺も空を飛べたら!
俺たちがリザードマン達を陽気に話しながら倒していると、今目の前にいるリザードマンの集団のボスであろう者が、
「ワレワレハ、マオウカラ、ツクラレシシュゾク!コンナヤツラニハマケン!」
(こんな奴とはなんだ。我は爆炎竜・イグナイルだぞ!)
もしかして、この生み出される知性のある魔獣達は誰がすごい奴で、誰がすごくない奴がわからないのか?
すごい奴はただ一つ。あいつらを生み出した親、魔王族になるのか。
こいつらはこいつらで大変なんだな……
一人呑気なことを考えている俺だった。
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