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死にたいと思う方へ

作者:未紗
※重い作品です。




 例えばの話です。

『死にたい』

 と思っておられる方はいらっしゃいますか?

 死にたくなくても、死んでしまう人々が世界にはいます。
 生きたくても、生きることのできない人々が、世界中にいます。

 そんな人達へ向けてあなたは

『死にたい』

 と言えますか?






 例えばです。

 あなたが明日、突然病気にかかり、死んでしまうとしたら。
 あなたが明日、通学中や通勤中、事故にあって死んでしまうとしたら。

 もし、そんな未来が待っているとしたら。





 世界中には、不慮の事故で、あるはずだった“明日”を奪われる人々が、たくさんいます。
 まだなにも成し遂げていないのに、まだなにもできていないのに、死んでしまう人々が。

 もし、自分がその中の一人となってしまうとしたら。




 もし、あなたが死んでしまったら、残された家族は悲しみます。

 迷惑をかけます。
 悲しませます。
 絶望させてしまいます。

 もし、あなたが残された家族の立場になるとしたら。




 病気と闘う人がいて。
 もし、それが自分の恋人や家族だったなら。

『生きてほしい』

 と思いませんか?

『死んでほしくない』

 と思いませんか?




 死ぬのは一瞬です。
 人間とは、実に弱く脆い生き物です。

 だから、例えばあなたが今、崖の端に立っているとするのならば、あなたがどちらの足でもいいからとにかく一歩を踏み出せば、それでおしまいです。

 例えばあなたが今、包丁を持って、台所で料理をしているとするならば、その包丁を持つ手を逆手にし、思いきり刺すだけで、それでおしまいです。

 例えばあなたが今、電車の駅にいるとするならば、電車が来る直前に、線路へ飛び込めば、それでおしまいです。

 例えばあなたが今、手に頑丈な縄を持っているとするならば、その縄を頑丈な柱にかけて輪を作り、そこに首を入れて体の力を抜くだけで、それでおしまいです。





 私は、この小説を読んでいて、死にたいと思っている方を、脅しているわけではありません。
 ただただ、問いたいのです。


 死にたくなくても、死んでしまう人々が世界にはたくさんいて、生きたくても、生きることのできない人々が、世界中にいるこの世界で。

 まだ生きることのできる人間が、まだ生きたいと願っても叶わない人間よりも、生を諦めて良いのか、と。




 死ぬのは、実に簡単です。

 ひょんなことであなたは、明日、この世にいないかもしれません。

 あなたがいなくなったことで死ぬ命はたくさんあるでしょう。

 あなたがいなくなったことで悲しむ魂もたくさんあるでしょう。

 それでも、死ぬのは実に簡単です。



 ですが、生きるのは難しいです。

 苦難を乗りこえ、挫折を知り、辛いことだって体験していかなければなりません。

 何度も涙を流すことになるでしょう。




 明るい未来が待っているだなんて、まやかしだと思うのです。
 勇気付けるための言葉。
 ただそれだけ。

 でも、それでもいいと、私は思います。そして同時に、すがればいいと思います。

 まやかしでもいいじゃないかと思います。

 どれだけ辛い現実に打ちのめされても。
 甘いまやかしによって現実から逃げて。

 それでも()()()()()()。すがってもいいと思います。




 この世界には、死にたいと思っている方がたくさんいることでしょう。
 実際に日本でも、自殺する方が後を絶えません。

 ですが、まだ未熟な作者ですが、言いたいのです。



 死ぬ前に一度、一度でいいのです。一度でいいから、あなたを生んで、育ててくださったご両親のことを思い出してみてください。

 ご両親がたとえ居なくとも、今、大切な方のことを思い出してみてください。


 あなたは独りでしたか?
 いつも、誰かの温もりが隣にあったのではないですか?



 生きることを諦めないでください。
 死なないでください。


 確かに、この小説を読んでいる方は、私にとって赤の他人です。

 テレビでどなたかがお亡くなりになったとしても、かわいそうに、としか思わないかもしれません。

 ですが。

 だからと言って、生んでくださった恩を返さないで死んでしまって良いのですか?



 死にたいと思うなとは言いません。
 ただ、生きろと言います。

 強く強く、生きてください。


 私の説得力がなく、逆にあなたを絶望させてしまわないとも限りません。
 ですが、私は言います。

 生きてほしいと。

 もしかしたら、あなたと私はどこかで会って、どこかで共に過ごしているかもしれません。
 私はそんな方を失いたくない。



 自己中な考えだと叩かれても、私は受け止めます。
 だから“死”を選ばないでください。

ご覧いただきありがとうございました。
拙い作品でしたが、最後まで読んでいただけて嬉しいです。

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