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放課後のメイザード  作者: 月天下の旅人
クローン大戦編
41/89

原爆の落ちた地

「ご馳走様でした」

 神奈達がそういうと、頌子は問う。

「ところでさ、広島には六年前オバマ大統領が来たっていうけど」

「ええ。だけど次の大統領がトランプになったんで議会は大慌てしてたみたいね」

 まあ、と神奈は続く。

「輸出入では強硬だったけど交渉のおかげで日米同盟は現状維持」

「中国も迂闊には手を出せなかった、までは良かったらしいわ」

 ちひろは聞き返す。

「らしい?」

「魔法の発見された2018年。つまり私が小学二年生の状況で魔法を公にするきっかけとなった年」

「もしかして」

「そうだけど、それは偶然だったの。私は流れ着いた中国人を魔法で治癒した」

「その中国人が『こーさくいん』だったんだっけ」

 頌子は『工作員』の意味が分かってないようだ。

 さすがに小学生が分かるものでないのだろう。

「そう。彼らが魔法の存在を証言し、日本はパニックになった」

「魔法なんてあり得ない、何かのトリックなんじゃないかって意見もあった」

 神奈は振り返るように続けていた。

「だけどトリックは何もないことが近くの防犯カメラで確認された」

「魔法の実在は一気にニュースとなり、話題になったのはみんなも知る通りよ」

 その後は、と神奈は続く。

「どうなったかは分からない。けど一ついえることとして『こーさくいん』は無意味に終わった」

「何故なら、中華人民共和国は崩壊したからよ。中華民国主導のクーデターでね」

 それは知ってる、といいたげな頌子は知識を披露する。

「確か、チベットとウイグルもそれで独立したんだっけ」

 そう、といわんばかりの神奈は続ける。

「中華民国のクーデターにより、中国経済は事実上の破たん。世界は空前の不況になると思われた」

「だけど魔法の発見によりその手の特需が発生しそれは帳消しとなった」

 ちひろはそれに続く。

「『魔法のもたらした奇跡』だってばか騒ぎになったよね」

「まあ単なる研究機関によるプラスのサイクルってだけらしいけどそこはニュースでしか見てない」

「大事なのは中華人民共和国の崩壊よ」

 神奈の言葉に、頌子はこう応える。

「それで朝鮮民主主義人民共和国、通称『北朝鮮』が孤立無援になったんだっけ」

「その通りよ。だけど大韓民国に核を持たせるのも危ないってんでどさくさで核施設は破壊」

 そして、と神奈は続ける。

「核の設計図も燃やされたから朝鮮統一に成功しても韓国は核を得られなかったのよ」

「まあ、韓国の人が反日感情を持つのも分かる気はするわ」

 頌子の言葉に神奈は返す。

「自分より劣っていると思っていた相手に支配されるのは確かに屈辱的だったかもね」

「まあどうあれ日本が韓国の近代化を推し進めたのも事実」

 そして、と神奈は続ける。

「いつまでも過去のことでいびられ続けてもたまった物じゃないのよね」

「ネットあるあるでもあるけどね。ネットの人もその点では同じよ」

「頌子、そんな辛辣なこといってると危ないわよ」

「平気よ。どうせそういう人はデモを行うくらいしか能がないんだから」

「なんだろう、かなり危ない発言な気がする」

 頌子の発言に戦慄する神奈だったが、頌子はそれに気づいてないようである。

 それはともかく新幹線が京都に着く。

「なんていっている間に京都ね」

 神奈がそういうと、頌子はこう返す。

「京都か……雅だとは思うけど、どんな所か想像しにくいわね」

「さらっと話題を変えたわよね?」

「それは気にしちゃ駄目だよ、ちひろ」

「停車時間も長くはないし、少しだけでも京都情緒を楽しもう」

 神奈がそういうと、三人はカメラを出してホームを撮影していく。

 いわゆるインスタントカメラであり、

2022年でもスマホを持たせたくない親にはまだ需要があったのである。

 だからどうしたといわれればそれまでの話ではあるが。

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