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イスラム国の生き残り
「とはいえネオナチスにはイスラム国のメンバーも居るわ」
「そんなことは聞いてないよ」
「元々イスラム国の過激さにひかれて参加した人も居るからね」
「ネオナチスの動きは聞いていたんだけどね」
忍の教師会話に付近の生徒は突っ込む。
「付いていけないわ……」
「付いていけなくても攻めてくることには変わらないよ?」
「分かっているけど!」
「この学園、本当に魔法少女養成校なのかな……」
「私達は年頃の少女なのよ?政府の人間でもないしそう割り切れはしないの」
「そういや、あなたは神奈とは双子なんだっけ?」
「そうだけど?」
「一卵性双生児なのかな」
「それは聞いてないよ」
性別が異なるため二卵性と考え聞く必要がないと忍は思っていたが、
教師はいう。
「それに一卵性双生児は性別が同じになるわけじゃないわ」
「えっ、そうなの?」
「本当に稀なケースではあるけどね」
忍は前々から自分に魔法が使えることを不思議に思っていたので、
今度一卵性双生児の男女かどうか調べて貰おうと思ったのだった。