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放課後のメイザード  作者: 月天下の旅人
ネオナチ襲来編
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地方都市の事情

「いずれにしたって、こういう地方都市に何で中保台学園が?」

 理香子は不思議に思ったようだ。

「地方都市だからこそ、主要都市からは離れている」

「その上瀬戸内海という狭い海。いざ決戦という時、寝込みを襲える」

「今回何もできなかったじゃないの」

「スパイを送られていたからな。でも政府も馬鹿じゃない」

「そうよね。そしてここにはかつて軍港があった。そして」

「その技術は失われても、それは形を変えて残っているんだ」

「攻めるには難しく守るのはたやすい。戦場になってもあまり困らない」

 となると、と忍は続ける。

「やはりその条件が満たせる場所はこの広島しかないってことだよな」

「まあ最後は結局魔法少女の戦いになるけどね」

「ニューワールドの長であったレジストールのように空から攻める可能性も」

「それは大いにあり得るわ。彼が首都に来たのは神奈の旅行中だったけど」

「偶然なんじゃないのか?首都を落とせば国は終わる」

「たとえ魔法少女が居てもね。最初は魔法少女を落とすのにシフトしてたけど」

「三幹部が何度も迎撃された。魔法の発見された国といえ国力は微弱」

「だから侮っていた、っていうのは推測にすぎないけどね」

「いずれにしろ、アメリカさえ落とせば世界は彼らの物と思っていたらしい」

 ところが、と忍は続ける。

「アメリカの軍事力もレジストールは持ち出せなかった。抵抗を受けてな」

「だからアメリカを落としても彼らの戦いは続いた」

「そして残った人類最後の砦、それが日本だったわけだ」

 それは遠い遠い昔、といっても魔法歴5年3月25日の出来事。

 西暦にして2022年。

 清宮忍の姉清宮神奈、そして彼自身も小学六年生であった時。

 平穏な世の中は突如として崩れ去っていた。

 当時神奈と忍は愛知県名古屋市に住んでおり、

魔法が使えること以外は普通の小学生として生活していた。

 魔法は人と戦うのみならず人助けにも使えたので神奈は大いにそれを使った。

 忍は男なのでまだひっそりと魔法を使っていた。

 一卵性双生児に魔法が使えることは知られていたが、

一卵性双生児でも女の子でもない彼に魔法が使えるのはイレギュラーだからだ。

 さすがにそれを考えられる年であった忍は魔法を使わなかったものの、

そこにニュースが飛び込んできた。

「ニュースです。先日、ロシアが『ニューワールド』に占拠されました」

「ロシアが占拠されただって!?」

「彼らは『存在しない』といわれた『臓器用』クローンとのことです」

「えー、こちらロシアです。我々は今、世界を揺るがす事件に直面しています」

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