ファッションセンス
忍たちがTOGOに着くと、そこで彼らは服を買っていた。
ちなみに忍の衣装はピングのブラウスにスカートだった。
男の娘らしいといえばそれまでだか、
女の子として見るにはピンクピンクすぎる。
「あなたのセンスはあまり良くないけど、名古屋でははやっているの?」
「ベタな流行りを取り入れるのは却ってリスキーな気がするんだよね」
「そういう物なのかしら。いまいちよく分からないわ」
「分からなくてもそこは仕方ないかな?あくまで感性だし」
というなり理香子は忍を婦人服売り場へと連れていく。
「この黄色いカットソーとかどうかな?」
「まるで娘を着せ替え人形にする母親だよ」
「そういうのってTS物だけよ。実際の母親がみんなああだってわけじゃ」
「何でTS物限定なのかな?他の作品にも出そうなのに」
「突っ込みどころそこなの?」
ともかく、と理香子は続ける。
「スカートはこのベージュのがいいかな」
「それとも、このオレンジのワンピースとか」
「もう突っ込む気力もないよ。お金はあるんだし、その二つを買うくらいは」
「何やかんやで場慣れしているのね」
「場慣れっていわれても、こういう事態を予測してなかったわけじゃないし」
「いうわね。なら、次は」
「ちょっ、そっちは!」
理香子が引っ張ろうとした先にあったのは下着売り場だった。
無論、女性用である。
「そういう下着は特注じゃないとさすがに……中学生といっても厳しいよ」
聞いてもまさか本人のことだとは思わなれい口ぶりで、忍はいった。
「見繕って貰ったら?まだ中学生だし可能性はあるよ」
断っているところを聞かれて燻がられるのも好ましくないと感じた忍は、
仕方なく理香子に付いていった。
「いかがなさいました?」
「この子の下着を見繕ってくれませんか?」
「はい、でも測れないんですか?」
「店の人に見繕って貰った方がいいかなと思ってね」
忍はそういう切り替えは人一倍早かったりする。
「ふむふむ、まあバストは異様に大きいけどサイズAって感じね」
異様にと店員はいったが、まあ忍は男なので当たり前ではある。
それで気づかない辺りはちょっと鈍感かもしれないが。
「ヒップも大きいからこれで胸があれば美人なのかもしれませんね」
「客に何いってるの……」
女性なのに一応とはいえ女性へそういった店員に忍は若干引いた。
ともかく、彼は見繕われた下着を見る。
「まあ、普通かな」
下着は可もなく不可もなくだったのである。
なので忍はそのままレジにいき、清算した。




