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「乙女ゲーム と 悪役令嬢も出てくる大人気乙女ゲーム 」は構造的に成立しない

掲載日:2026/02/18




さて、わたくし「乙女ゲームユーザー」として「乙女ゲームに悪役令嬢なんておらん」を主張し続けているわけですが。



はあーーーーーやっぱり歪んでるな、「乙女ゲームの悪役令嬢」



「ジャンルとして成立しちゃってる」のは解ってるんですが、乙女ゲームをしってるからこそ、「世に溢れてる〈乙女ゲームの悪役令嬢ですがナンラタカンタラ〉系は



歪んでます。(断言)



あ。

「乙女ゲームとして」、「歪んでる」って話ですよ?

あれらに「乙女ゲームの~」の冠さえ着いて居なければ、別に何の歪んでも居ない、よくできた悲劇のシンデレラストーリーだと思います。



さて。

それを踏まえたうえで、ですね~~~。


 ・発売されている実際の乙女ゲーム


の観点から見てみると、〈なろう小説ヲトメゲーム〉は〈人気の乙女ゲーム〉として成立しないと言いたい。






成立しない。

まじで。

うん。

どうやっても無理。




どれぐらい成立しないかというと、地球の裏側から1時間で移動するぐらい。

本当に無理。


では、どうして成立しないのか。

そこを、「商品乙女ゲーム」を知らないあなたに伝わるように綴ってみましょう。




以下:

実際の乙女ゲーム=「恋愛乙女」

なろうの乙女ゲーム=「なろう乙女」で表記していきます。





***



まず、

「恋愛乙女」は「恋愛ゲーム」です。

顧客は10代~50代の、「疑似恋愛を楽しみたい女性」がターゲット。



イケメンに優しくされるでも、

ちやほやされるでも、

イケメンのたった一人になるでも何でもいいんですけど、



「疑似恋愛を楽しみたい(それを満たす商品)」が大前提です。



で、そのジャンルの暗黙の了解として、

いくつかの決まりがあります。




1:攻略対象の男性は、完全フリーであること

2:プレイヤーである女性キャラは善良であること

  加害性のないこと

3:攻略対象の男性は、みな誠実であること

4:プレイヤーの周りのキャラもみな、魅力的であること

5:バッドエンドもあるけど結ばれエンドが幸せ





これは鉄則。

まあ、細かいことを書いてしまえば、主人公のヒロイン(ユーザー)が殺されたり軟禁されたり手錠かけられたり命狙われる~なんてゲームもあるんですけど、基盤はそこ。




──で。

それを踏まえて、「なろう乙女」を見てみますと……





大体の基礎

「悪役令嬢は、婚約者を取られて《悪役》の汚名を着せられた子。正ヒロインは婚約者を奪って見下してくる。婚約者もこっちを捨てた男。そいつらを見返してざまあ!」

ですね?(大まかはそうだよね)



ですがこれって~~~~~~~~

商品路線に直すと




 悪役令嬢→既存キャラ

 正ヒロイン→プレイヤー(消費者)

 婚約者の男→攻略対象のイケメン



ってことになるので、

こんなの発売したら、乙女ゲーム界隈、大炎上します。

ええ。

大炎上間違いない。


いくら、豪華声優・神キャラデザ・完全な造り込みをしたとしても、炎上します。

プレイヤーが倫理的加害者になる設計は、恋愛疑似体験商品として致命的です。





だって詐欺に近いもん。

「新シリーズ!やった!」と思って恋愛する気100%で購入したら、《あなたは婚約者を奪う寝取り女です!!!はい、サレ奥さんをあざ笑ってください、はい、断罪しちゃってください!!》。



こんなの、




”…………どこが恋愛?”

”どこが「乙女ゲーム」?”

”はあ? なんで私たちが不倫女にならなきゃならないのよ!!???”

”え。ねえ、これホントに欲しいと思った?”

”信じてたのに、もう二度と買わない……”




こんな言葉がネットに溢れるし、大炎上ですよ。

そういう界隈です。

めっちゃデリケートなんです。



なので、「なろう乙女の基礎構造」のままだと「大人気の乙女ゲーム」にはなり得ません。買う人おらん。




そもそも、満たす快感が違う。




恋愛乙女の快感設計は


 ・恋愛一体化

 ・誠実なヒーロー

 ・プレイヤーの倫理的安全性



なろう乙女の快感設計は


 ・社会的逆転

 ・被害者ポジのまま制裁

 ・他者の転落による快感




恋愛乙女は、恋愛欲求。

なろう乙女は、自業自得見下し欲求。



まるでベクトルがちがいますね。



で。

本題。

「そのベクトルが違うものをどうやったら成立できるか、乙女ゲー知ってる私が全力で考えてみた」なんですが……










むっっずかしい………



無理くない?

だって、恋愛乙女の大前提と、なろう乙女の大前提がもう、喧嘩してる。




恋愛=ヒーローは誠実

なろう=攻略対象のヒーローはクソ


恋愛=ユーザーは善良

なろう=(本来のユーザーの正ヒロイン)は寝取り女


恋愛=彼の特別になって幸せ

なろう=邪魔者蹴散らしてざまぁ




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ッ!


いやーーーーーー

無理じゃない?


豚肉をりんごと言い切ってフルーティーなパイにして年商一億稼ぐぐらい無理そうだけど……








よし、よしよし、

全力で考えてみよう。


「悪役令嬢もの」を「乙女ゲーム」として成立させるのなら



まずヒーローは誠実(ここは鉄板)

ヒロイン(ユーザー)も加害性がない。

(これも鉄則)

で、

悪役令嬢さん主体として、すとーりーを進める、・・・・・・・(商品化してもヘイトを集めないように配慮して)









・悪役令嬢は、攻略対象であるヒーローが好きすぎて、昔から好意を示してきたが、彼にとってはそれが嫌がらせに取られてしまい、めたくそ嫌われてるところからスタート。(まだ)ヒーローと恋人未満のヒロインに相談したりして、彼の心をゲット!


(でもこれ、「悪役令嬢ものの醍醐味・ざまぁ感がまるで無い)




・悪役令嬢は敵国のスパイ。だがしかし攻略対象であるヒーローに即疑われ、断頭台にかけられるものの、なんとかしてそれを切り抜け生き延び……


(でもこれ、ただの政治サスペンスでは?)





・ヒーローとヒロインはもともと政略結婚で愛はなく、悪役令嬢が本当の思い人…………(お、乙女ゲームが成立しません。ダメです。ヒロイン(ユーザー)ルートが気持ちよく恋愛できなくなる)



えっと

えと、ええと……






まって、ざまぁと、誠実と、善良性と、加害性の無さを交えて、「ざまぁ」しつつ、恋愛して、ハイスペックのおとこ捕まえて……???





────や。無理じゃね???



「ざまぁ」は、他者を貶めて得られる快楽。

「乙女ゲーム」は、他者とつながって得られる幸福。


落とす快感と結ばれる快感は、同じ物語の中心には立てないよ。



ざまぁを成立させるには、ヒーローかヒロインのどちらかを汚す必要がある。

しかし乙女ゲームは、ヒーローもヒロインも汚せない。


じゃあ、他の悪役を作るべきなんだろうけど、そうしたらヒーローもヒロインも要らないし……





乙女ゲームとして成立させようとすれば「ざまぁ」が消え、ざまぁを成立させようとすれば「乙女ゲーム」壊れ……、




………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………????????








「大人気乙女ゲームの悪役令嬢」は、構造上、成立しなくない……??






むしろ、おしえてほしい。

「乙女ゲームとしても成立しながら、ざまぁ快楽を満たせる、大人気恋愛ゲームのストーリー」。


だれか。

思いついたら教えてください。


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