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時を止めて、振り返る僕ら【200文字】

作者: あだぞら

 人は、いつしか時を止めてしまう。大切なものを失って、時を止めてしまう。それは、愛する人かもしれない。形のないものかもしれない。それを失った人は、時を止めて、失う前のことを、いつまでも思い返してしまう。

 俺が時を止めたのは、まだ自分のことを僕と呼んでいたころだ。自分の呼び方を変えたところで、俺は前には進めない。人はいつしか、時を止めてしまう。時を止めて、振り返る僕らには、それでも未来が来るのだろうか。

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