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ハムちゃんと暮らすエチケット

作者: 夢彩

当作品は、私の経験と感想を元にした物です。

ハムちゃんと一緒に暮らす時の一例として見て下さいませ。



ハムスターはみんなかわいくて丸くておとなしくて癒されるぅ~~~!


と言うのは半分正解半分不正解。


かわいい、 正解。いや大正解。

丸い、 正…解…?個体差年齢にもよる。

おとなしい、 …おしい。これこそ完全に個体差だ。

癒される、 大大大正解!!


よって総評、 とてもかわいい。


何が言いたいのかというととにかくかわいい。

そんなハムちゃんのちょっとした日常。




     ① ふれあい ①

全ての子が手のひらに乗るわけじゃないし、

触らせてくれるわけでもない。……それはそう。

今日は一緒に遊べるかな。



───飼い主Side───

今日もかわいい。寝姿もかわいい。寝言もかわいい。

あっ、起きてきた。どうしたの?お腹空いたの?あら水のみに来たの~!!!


と叫びたいのをグッと我慢して、ケージから少し離れて見守る。


と思ったらこっちの子も起きてきた!

ああああ~~かわいい、君はどうしたの?そうかそうかおトイレか。出した分はしっかりお水飲むんだよ。

君は今日は撫でさせてくれる日なの?

本当に触っていいの?触るよ?触るよ?

いざ!!!!


……上げて落とすなんて高度なテク使いやがる。

……………お尻を振りながら寝床へGO!くそぅ、おやすみ!!!

               ──────────


これが標準。でも悔しいけどかわいいの!

抱っこできた日はクソ程うれしい。



───ハムちゃんSide───

【ある1匹】

今日も目が覚めた。腹へった。エサを狩りに行くぞい。

そういえば喉も渇いた。水はどこだっけ。どっから飲むんだっけ。

飲み口はこの上か?この…上をかじってかじって……ん?ん?ん?

あっ、下か。

全くいつも飲み口はどこかへ行くんだから。


外には何だかこっちを覗く巨人が居るな…………寝るのが一番。


【別の子】

腹が減った。メシは…………んんん、催してきた。

トイレトイレと、ここだ。


トイレの作法は、まず本当にトイレか最終確認だ。

クンクンクン、よし。

次に正しい角度を探すのだ。くるっと回って…ここじゃない。もう一回くるっと……あれれ。今度は反対にくるっ、ここだ。

最後にお尻をちょこっと上げて、………ふぃーーー。


外に何か居るぞ。メシかな?メシかな?

お前メシくれるのか?どうなんだ?お、扉が開いた。

でかい手だな、くんくん、くんくん……ん?

メシの匂いがしないじゃないか!

ふんっ、萎えたからもう帰って寝る。あばよーっ。

               ──────────


これでお分かりだろうか……。

ハム様は懐いているわけでは無いのだ。

 …いやそんなわけ無い、うちの子は違う。

自分の快適な環境を作りたいだけなのだ。

 …ちがうちがうちがう。

食料を運ぶ下僕とでも思っているかもね。

 …げ、げぼっ、…………そんなぁ~…。



下僕は冗談として、ハムスターから見た人間は巨人そのものだと思う。

存在そのものが恐怖の対象でも全くおかしくない。

触られるなんてもっての他だ。(ロボロフスキー率高め)

人間に例えると、シロナガスクジラに遊ぼうと言われると殆どの人間は無理だと言うだろう。


そう考えたら、下僕として見下される事はいいことかもしれない。

人間がハムスターと遊ぶ、のではなく

ハムスターが人間と遊んでやる、くらいの肝が座ったハムスターならおさわりナデナデのハードルは低そうだ。

………見下され過ぎてお前ごときが触るなパターンもあるが。


つまり、ハムスターへの憧れは持たない方が後々悲しくない。

手乗りまではそんなに難しくはないが、問題はその後だ。

例えば、お餅のようにリラックスした姿や手のひらでスヤスヤ等々。

血涙を流す程に羨ましい、羨ましいがそれをしない子が大多数なのだ。………くすん。


お前の事が嫌いなんだよ!!とは言わないで……。




      ② おそうじ ②

ハムスターは綺麗好き。いつでも毛繕いくしくしくし。

寝床は決まってる。食堂だって、トイレだって。

(全然気にしない子もいるよ。その日の気分が1番な子。)

でもどんな子も人に決められるのは嫌なんだ…。



───飼い主Side───

お店で見つけたかわいいお家。陶器で夏はひんやり冬はポカポカ。とってもいい寝床になりそう。

見た目は大きな貝殻で、中に入ってくれたら真珠のように見えるだろう。

使ってくれたら嬉しいな。さあ、掃除ついでに入れよう。


トイレの掃除もバッチリ!ケージ内のおがくずも1/3くらいだけ変えておこう。

また別の日に残りも変える。全部変えたら匂いがなくなってパニックになっちゃうから。

さて暫くは様子見だな。



んーー、どうかな使ってるかな……。あれ。

寝床………いや、メシ置き場…。

寝床は前と変わらず何も置いてない隅っこだ。

紙おがくずに潜って寝てるのか………。


こっちはどうかな?…………あ"っ、お便所!

…いやふざけてる場合じゃない。君はどこに寝床があるの??

えーーー前のお便所!!…いや変えたから綺麗だけども。


もう好きにしてーー。…してるか。

              ──────────


想定外だが実際に使うのはハムちゃん。

人間だって、じゃない収納するもんね。



───ハムちゃんSide───

【ある1匹】

今日はなんだかやかましいな……。どれ、パトロールパトロールっと。

ゲゲッ、俺の家…こわさないでよぅ………。

でも少し綺麗になった。全部変えないのは褒めて遣わす!

知らないものが置いてある。なんだなんだ?

……おぉーこれはいい物置だ。メシを置いて後で食べよう!

    -数時間後-

メシがない…。どこに隠したかな。どこを掘っても出てこない。

巨人~、巨人メシくれーーーー!


【別の子】

せっかくいい気持ちで寝てたのに…。旨いものの夢を見てたんだぞ、もう!

なんだか匂いが減ってるな……。そうだ!どうせなら引っ越しだ!

わっせ、わっせ、わっせ……なんだこの固いものは。

中にはいれる………ん"っ催してきた。

どこで…………ここでいいや。ふぃーーーーー。


さて、引っ越しの続きだが……よし、1番近いここがいい。

              ──────────


人間がハム様をコントロールようなんざ100年早いぜ。

 …それはごめんなさい。

"お家"として売ってあったってそれは人間が決めただけ。

 …そうなんだけども

清潔にしようとすればするほど嫌われるのだ。

 …そ、そんなぁ~。



掃除をしたら嫌われる……。さながら思春期男子の部屋を掃除して怒られる母親の如し。

では掃除をしなかったら?そんなことをすれば病気になってしまう。

それは嫌われる以上にダメな事だ。


掃除をする事は大前提・当たり前ではあるのだが、間隔が大事なのだ。

それは個々の性格にもよるだろうが、毎日だけは避けた方がいい。

ハムスターは環境が変わることを極端に嫌う生物で、テリトリーは自分の匂いでいっぱいがいいのだ。マーキングと言います。


トイレも寝床も自分で決めるし、決めたらそれをきっちり守る。

もちろん一定の場所を決めない子も居る。

どちらにせよ人が決める場所ではないのだ。

人間が作ったお家もトイレも、使い方はハムスターが決めたやり方が正しい使用方法なのです!


話がそれた…。つまり、綺麗になった自分の部屋は恐怖の場所・知らない場所になるのだ。

人間も、知らない場所が怖い人もいるだろう。

頻度はケージ全体に対して"週に一回、半分か1/3の量の床材交換"を目安がいいかもしれない。もちろん二週に一回でもいい。

カビや雑菌の繁殖が気になるかもしれないが、綺麗すぎてはいけないのだ。


週に一回じゃダメな場所がある。寝床だ。

寝床に関しては月一くらいがちょうどいい頻度かもしれない。時期や汚れ具合によっては二、三ヵ月間隔でもいい。

汚ねーだろがボケ!!と言われると思うが、このくらいがストレスを最小限にできる。

そして寝床にある床材は全替えではなく少しだけ残して新しい物を入れると良い。

カビ臭さを感じたら時期関係なく掃除すべしです。


もう一つ、トイレ掃除……これは3~4日に一回くらいがちょうどいい。私的には。

私は燃えるゴミの日間隔に合わせております。

おしっこをあちこちでする子でなければ大体の子は同じ場所でするし、あちこちでする子でも四隅の何処かにはするだろう。

トイレ掃除間隔は完全に飼い主の好みでいいと思う。

なぜなら、ハム様ではなく飼い主が耐えられなくなるから。

ハム様のおしっこは結構クサいのだ…。

1回のおしっこは焼きとうもろこしの香りだが量が嵩むと……。お"え"、ウップ。

逆にウンチは臭くないよ。

体調不良の時は臭くはならないけど柔らか下痢ピーなので病院へGO!



        ③ ごはん ③

ご飯は毎日食べましょう。

どんな生き物もご飯がなければ元気が出ない。

でも、何でも良いわけじゃない………。



───飼い主Side───

エサ入れの中は空っぽだ。食べたのかな?寝床に持って行ったかな?

ちゃんと食べててくれればいいけど………お?起きてきた。

いつものおトイレ。済んだら………コロコロ!?走るのかな?

座って毛繕いだと?揺り籠じゃないんだから……って揺れるなコレは。リラ~ックス!


毛繕いが一段落したのかエサ入れの中を覗いてる。

空っぽだから入れなくちゃね。さぁどうぞ。

あれ?あれれ?そんな一気に………持ってくのか!

パンパンに膨れた頬袋はかわいいんだけどどこ持ってくの?

……家か。家なのか。寝ながら食うのか……。


こっちは…エサ入れは空っぽだけど……寝床にと思って入れた陶器に入っとる。

起きてきた………お、食べに来た。

小さなお手手で掴んでポリポリポリ。

激カワだが騒ぐとよくない。静かに遠くから見守ります!

  あ"あ"かわいいぃぃぃぃぃ!

              ──────────


ちゃんと食べてるか確認するのも飼い主の義務!

決してかわいいからだけではないのである。……たぶん



───ハムちゃんSide───

【ある1匹】

メシ………メシ……………メシィィィィ!!!

なんだ夢か。くそ、あとちょっとで巨人のふりかけメシ食えたのに……。


ムカつくからメシを食…おうと思ったが無いじゃないか。

取りに行くぞ。おぉ巨人!メシはどこだ?

催してきた気がする。さて便所はどこか……くんくんくん。

そういや毛並みも気に入らんな。…………お?ここは地べたが動くのか!


くしくしくしくしくしくしくしくしくしくし


……うん、余は満足じゃ。

メシは…あれ?いつもの場所には無いじゃないか。

おいどうなって………なぁんだ今メシ来たのか。

寝床のメシも切れてたな。みんなまとめて持ってくよーん。


【別の子】

うーん、喉が乾いたな。水……水……ここか。さて飲むか…んん?

メシがあるじゃないか!早く言えよ。

腹ペコなんだぞ全くもう。うまいうまいうまいうまい……。


しかしこいつもだいぶ飽きてきたな。違うメシは無いのかケチ臭い。

この前食ったあれはうまかったな、あの…あれだ。

ちゅーるみたいなやつ……。また食いたいなぁ。

くれないのか。全く気が利かない巨人だ、はぁ~~~……。

              ──────────


ハム様ハム様、好き嫌いはいけません!

 …でも美味しいものはあげたいなぁ。

寝床に持っていったご飯は食べてしまってるよね。

 …お掃除中結構残ってるのはまさか、ねぇ。

とにかくしっかり食べてるなら問題なし!

 …食い付きがいいのはおやつ系なんだが。



人間に好き嫌いがあるように、ハム様にも好き嫌いが存在する。

好き嫌い以前に、食べさせてはいけないものもあるので述べていく。

………つもりだったが、ネットの方が詳しく書かれてるので詳細が気になる方はそちらでよろしく。


ざっくりと、成分的に駄目な物だけ挙げていく。

<ネギ類全般・チョコレート&ココア・アボカド・じゃがいもの皮や芽>

これらは食材に含まれる成分自体がハム様には毒なので絶対にダメだ。

人間だって毒を食べたいと思う人はいないでしょう?

……いたような気が、猫…ん"ん"ん"ん"ん"!!ダメ!!


ふぅーーー。じゃあ何をあげればいいのか。

まずハムスター用の市販エサ&おやつ。ミックスフードなどいろいろ売ってるが、主食用やおやつ用と書かれてるので要確認。

そして嫌いなものはとことん食べないのだ。

余談ですが我が家のハム様はミックスフードのニボシが大嫌いでエサ入れにいつも残ってます。なので入れる前に取り除いてます。


野菜や果物だとニンジンにキャベツにブロッコリー、リンゴにバナナ等あげても良い食べ物もある。

この辺は食べてはいけないものを調べると同時に書いてあったりするので詳しくは省こう。

基本は市販で売ってる主食用のエサがメインで、野菜や果物はおやつ程度が安心安全だ。


もしおやつをハム様が気に入ったら主食フードを食べなくなる。

美味しい方を食べたいからだ。

食べたくない時は寝床にすら持っていかない。

そうなった時は根比べ。ひたすら主食をあげ続けるのだ。

心を鬼にして、お残しは許しまへん根性でいつもの主食をいれるのだ。

エサ入れが空っぽになった時、その時は私達巨人の勝ちなのだから。


よくヒマワリの種が主食用として売ってたりミックスフードに入ってる場合もあるが、2~3粒にしないといけない。

ハム様的には美味しくて大好きなのだがハイカロリー過ぎる。

人間だって、霜降増し増し真っ白ステーキを沢山は食べられない。私は1切れでも無理かもしれない。



お水は毎日新しいものに変えて新鮮に!

と言われてますが、ズボラな私はトイレ掃除の時や減ってるなと思った時に変えてます。

そんな我が家のハム様ですが元気モリモリホイール大爆走です。

が、が、綺麗な水にするに越したことはないです。変えてあげてね。






こんな所かな。ハム様と暮らす主な注意点は…。

いやもっとあるが人間で言う衣食住のような、とりわけ大事な事は書けた……気がする。うん。


あ、1番大事な事を忘れてた。

愛情たっぷりでお迎えして、責任感を持ってお世話をしてね。

いくら下僕と思われようが構わないから、大事に大事にしてあげて。


そうすれば、

きっとハム様にも伝わっ…てほしいなぁと思う。はい。

これからもかわゆいハム様と暮らしてゆきます。




個人的なお世話方法ですので、一概に正しいとは思っておりません。

それぞれのハムちゃんに合ったお世話方法が1番であり、私も日々試行錯誤中です。

特に当作品の内容は、シニアハムスターには不向きな事も多いです。

シニアハムスターについては追々別作品として書けたら書こうかなと思います。

ハムちゃんを迎えている皆様、これから迎えようかとお考え中の皆様への情報の1つとなれば幸いです。


拙い文で失礼しました。

読んで下さった皆々様へ、ありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
ハムスターという小さな生き物への愛をユーモアのある文章で書かれていて、面白かったです。 私も以前、ハムスターと暮らしていたのですが、ハムスターがシニア世代になる、もしくはシニア世代に近づいた時は、…
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