3.僕にとって魔法とは
小説書くの難しい
馬車が止まりイーサンが口を開いた。
「ついたぞ、ここが俺の家だ」
「ここが…」
その家は森の中にあり賢者の家とは到底思えないほど質素な家だった。
「意外と普通の家なんですね」
と僕が言うとイーサンは笑顔で
「そーだろ、でも気に入ってんだこの家」
家に入り2人ともイーサンの用意したお茶を飲んでいると
「それでだアラン、お前は本当にどうやって魔法が使えたのか覚えてないんだな?」
イーサンが聞いてきて僕は
「はい、あの時は気を失っていたような感覚でした」
思い出そうとすると父さんや母さんのことを思い出し目に涙が出てきた。
「ごめんよ、辛いこと思い出させちゃって」
イーサンが申し訳なさそうに言ってきた。
「とりあえず今日は休め疲れているだろうし」
「はい、わかりました」
その後イーサンは色々な用意をしてくれた。
風呂を入れてくれたり、ご飯を食べさせてくれたり、僕を元気付けようと話しかけてくれたり色々してくれた。
次の日イーサンが修行をするぞと言ってきて僕達は外に出ていた。
「アランお前は魔法の才能があるだが、お前は今片腕だとりあえず今のままで魔法が使えるのかを見てみたい簡単な魔法からやってみてくれ」
この世界では魔法は初級、中級、上級、極級、そして神級にわかられている。初級はほぼ全ての人が使える程度の魔法、中級は一般的に魔法を使えるようになってから1年程度で使える魔法、上級は才能がある人が3年程度、極級は上級の中でも才能がある人が5年程度
そして神級は魔道の道を極めたもののみが使える魔法だ、賢者になるには神級を習得する必要がある。
「とりあえず、初級魔法からやってみます」
アランがそういい片腕を前に出しながら唱えた。
「ウォーターボール!」
…唱えてから少し経ったが魔法は出てこなかった。
「やはりダメか、片腕だけで魔法なんて聞いたことがないからな」
イーサンがそう言うと
「期待してくれていたのにすみませんやっぱり僕もう魔法は使えないと思います」
するとイーサンが
「安心しろまだ一回しかやってない色々試してみよう」
そこから数日様々な方法を試したがやはり魔法がでなかった。
「これもダメか、なんであの時魔法が出たんだろうな
そのイメージさえ残っていれば」
イーサンが1人で話しているとアランが言った
「僕にとって魔法は父さんと学んできたものなので僕の中で魔法はあのことを思い出してしまう辛いことと思ってしまっているのかもしれません、これ以上賢者様に迷惑をかけるわけにはいかないので僕はこれで諦めます」
イーサンは何も言えず黙ってしまった。
夜眠りに着こうとしているときイーサンが話しかけてきた。
「なあ、アランお前の父さんと母さんはどんな人だったんだ?」
僕は言った
「父さんはとても魔法が上手な人でしたとても面白く村のみんなからも頼りにされていていつも僕はその背中を追っていました僕はそんな父さんのようになりたいといつも思っていました。そして、母さんはいつも父さんと遊んで泥だらけで帰ってきた僕や父さんのことを暖かく笑顔で迎えてくれる人でした、怒ると怖いこともあるんですけど優しくて僕のことを心から愛してくれているのが伝わってくる人でした」
続けて僕は
「2人とも…死んでいい人じゃなかった…僕はあの2人に生きていて欲しかった死んで欲しくなかったいつもみたいに父さんと遊んで母さんが迎えてくれるそんな日々で良かった僕は…僕は2人に生きていて欲しかった!!」
僕は溢れてくる涙に気づかず抱えていた思いを全て吐き出した。
「アラン、お前にとって大切な守りたい人はこれからの人生で何百人、何千人とできる」
そしてイーサンは言った。
「お前の力でそう言う人を守ってやれ!」
そしてアランは涙で顔をぐしゃぐしゃにしながら言った
「はい!師匠」
最後のところはリアルに2時間くらい考えました