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昔は仲が良かったヤンデレ美少女幼馴染になぜかいじめられてます  作者: アレクサンダー
フッたはずの幼馴染がなぜか一緒の高校にいて、俺のことをいじめてくる件
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太陽みたいな子

「あなたが大好きな一ノ瀬先輩を奪っちゃうって話です」

「は?」

「聞こえなかったんですか?あ、な、た、か、ら、一ノ瀬先輩とっちゃうよって言ってるんですよ」

「ど、どういうことよ」

「あ、そうでしたね。別に一ノ瀬先輩はあなたの彼氏でも無いから奪うという表現はおかしかったですね」

「…………」

「申し訳ないです。では、訂正します。指咥えて私たちがイチャイチャする姿眺めとけって言ってるんですよ」


 その可愛らしい見た目からは考えられないほどの攻撃的な言葉が飛び出してくる。

 明らかに私に敵意を向けている


「言葉使いが悪いわね。先輩に対する態度かしら?」

「…………個人的にあなたのことは嫌いですからね」

「なに?声が小さくて聞こえない」

「なーんでもないです。とにかく、先輩は私たちにちょっかいかけないでくださーい」


 叶は笑顔でその場を去っていく。


 兄も兄なら妹も妹。とんでもない兄妹ね。

 

 教室に戻ると心配したような顔で舞が私を見ている。


「ちょっと、どうしたのよ。急にあの子と教室出て行って。何話してたの?」


 話した内容を舞にも話す。


「へー、見た目によらず怖い子ね」

「そ、そうだね」

「けどさ」

「うん」

「あんた恨まれるようなことしたの?」


 していない。けど、明らかに会長が裏で何かしているのは感じる。しかし、舞には会長と付き合ってる理由も話していないから、不自然に感じるだろう。


 もう、話した方がいいのかな?

 舞に話して、助けてもらいたい。


「ねぇ、私も教えたいことがあるんだけど」


 舞が真剣な顔して私を見る。


「え、なに?」

「その前に綾香、私に隠してることあるでしょ?それ言ってくれたら私も教える」


 どうしよう。舞の情報とか関係なしに舞に全てを話したい。1人で抱え込むのは限界だ。けど、話したことがバレたら創君のデマを流される。


 どうしよう、どうしよう、どうしよう、、、


「綾香」


 舞がまっすぐ私を見る


「私はいつだって綾香の味方だよ。お願い、信じて」

「………………」


「わかった、全部話す」

「…………綾香」

「今時間無いから、放課後に私の家で話そう」

「そうだね。…………綾香ありがとうね」

「うん」


 やっぱり舞は親友だ。いつも私のピンチを助けてくれるヒーローだ。本当に大切な人。



   ♢


「じゃあ、話すね」


 放課後、私の家に向かった。帰り道に舞と他愛の無い話をしたことで、私の心の準備が出来た。


「うん、聞かせて」


 舞に事の顛末を全て話した。


「クズだね」

「え?」

「そんな脅して得た関係で本当に愛されるわけがないじゃん」


 舞は苦虫を噛み潰したような顔で吐き捨てる。

 けど、舞の言う通りだ


「綾香の一ノ瀬への思いを利用して、綾香と付き合うなんて最低だよ。私、絶対に許せない」

「………………舞。舞に話せて本当に良かった」

「そうだよ。てか、綾香のバカちん」


 舞に頭をチョップされた


「い、いたっ」

「私に相談しなさいよ」

「だ、だって」


 顔を上げて、舞を見ると舞が泣いていた。


「ま、まい。どうしたの?」

「友達がこんな目にあって悲しくないわけないでしょ」


 舞が泣きながら、私に抱きつく

 そんな姿を見ると私も泣けてきた


「ご、ごめん」

「よかった、、、本当によかった。綾香が酷い目にあってなくて」

「う、うん」

「これで、身体に何かあったりしたら私会長のこと刺しちゃうかも」

「こ、こわいよ」

「それくらい、綾香は私にとって大切な存在なのっ」


 もっと早く舞に相談すればよかった。私、本当にバカだ。1人で何とかしようとして結局何も出来なかったし


「会長は()()()()裏があったのね」

「やっぱりってどういうこと?」

「ここからは、私が教えたい話のことなんだけどさ」

「う、うん」


 舞が真剣な顔で私に語る


「知り合いの先輩から聞いた話なんだけどさ、会長に不自然な動きがあったらしいの」

「不自然って?」

「あの人って、完璧超人なんだけど裕福な家庭ってわけではないのよね」

「ま、まぁ、それは」


 会長と普段話をしていてもそれは感じる。勉強やスポーツは出来るが、家が特別お金持ちとかではない。一般的な普通の家庭だ。


「けど、あの人相当羽振りがいいらしいの」

「そ、そうなんだ。けどさ、、、」


 けど、そこまで追及するようなことでも無い。

 人の家の家庭の事情なんて他人である私たちには分からないものである。


「そう、別に私もそこはどうでもいいの。けどさ」

「うん」

「去年の会長選挙でそのお金が使われたらしいの」

「えっ」


 基本的に会長選挙で自費を使うことは禁止されている。


「どんな使い方されたの?」

「賄賂が渡されたって噂よ」

「わ、わいろ?え、そ、そんなことが、、、」


 正直想像が付きにくい話だ。しかし、本当に賄賂が渡されていた場合確実に会長はルールを破っている。

 明るみになれば、とんでもない騒ぎになることら間違いない。


「どんな理由で、誰に賄賂が渡されたの?」

「分からない。あくまで噂でしかないの」

「そ、そうなんだ」

「しかも、そのお金に妹ちゃんが関わっているらしいの」

「叶ちゃんが?」

「そう、これも詳しい話は分からないわ」


 どういうことだろう。いまいち全容がわからない。


「けど、会長ほどの人望がある人が賄賂まで使って選挙で不正するかな?何もしなくても勝ちそうだけど」

「そこよね。本当ならどんな理由があったのかしら」


 わからない。とにかくわからない。

 けど、けど、突破口を見えてきた


「この件調べるのは私に任せて」


 舞がまっすぐ私を見ながら言う。

 この目をしている舞は本気だ。


「わかった。けど、危ないことはやめてね」

「わかってる。先輩と協力しながら調べる」


「次の会長選挙は9月だよね。あと3ヶ月くらいか」

「そうだね。それまでこの件、解決しないとね、、、」



 暗くなっていた私に希望が見えてきたような気がした。

 

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