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昔は仲が良かったヤンデレ美少女幼馴染になぜかいじめられてます  作者: アレクサンダー
フッたはずの幼馴染がなぜか一緒の高校にいて、俺のことをいじめてくる件
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終わりの始まり

「名前は高梨綾香です。好きなことは人と話すこと!特技は誰とでも仲良くなれることです!みんなよろしくねー」


綾香の自己紹介が頭に入ってこない。

どうしてだ、、、どうしてこいつがここにいる?

確か綾香は名門女子校への推薦が決まっていたはずだ。

どうやってこの高校へ入学したんだ?こいつがこの高校に入学した理由は一つだ。俺だ。俺に復讐しに来たんだ。

そう考えれば辻褄が合う。あんなにこっぴどくフったんだ。恨まれてもおかしくない。


『あの子めちゃくちゃ可愛いよね』

『芸能人レベルだよ』


綾香を称賛するクラスメイトの声が聞こえる。

ヤバい。呑まれてる。早くもこのクラスの話題を掻っ攫ってる。


「はい次の人自己紹介して」

「はい。山下舞です。綾香とは同じ中学で親友同士です。私とも仲良くして下さーい」


こいつもいるのか、、、綾香の親友である山下舞。

告白の後俺のこと睨んでたあいつだ。

彼女も綾香には劣るが美少女である。


『可愛い子同士が友達って萌えるなぁ』

『あやまい推しになりそう』


クラスメイトのはしゃぐ声がそこら中から聞こえる


俺の高校デビュー大作戦は成功するのか?

せっかく誰も俺のこと知らない県外の高校に進学したのに最悪な状況だ。こいつらの言動次第では俺の青春が終わる

どうにかしないと、、、


「はい。自己紹介は終わりね。次のオリエンテーション始まるまでは自由時間にする。」


先生はそう言い教室を去った。

その瞬間綾香の机の周りに人だかりが出来た。

その人ごみをかき分け、綾香に声をかける


「高梨さん、ちょっといいかな?」


人ごみの視線が一気に俺に向く


「えっと、一ノ瀬君だっけ?何の用かな?」


白々しい。俺のこと知らない訳が無いだろ。


「ちょっと話したいことあるからいいかな?」

「ここで話せないの?」

「周りの人いるしさ、、」


あれ、綾香ってこんな強気なタイプだったっけ?俺に対して明らかに当たり強いのはなんなんだ


「わかった。周りの目もあるからね」


綾香が席を立ち、教室でる。周りはザワザワとする。


『あいつ誰なんだよ。高梨さんと知り合いなのか?』

『初日から告白なんじゃないの?』

『邪魔すんなよな』


好き勝手に言ってろ。こんな声には慣れてる。

周りに人がいない、廊下の端に向かう


「どうしてここにいる?」

「なんのこと?早々にそんなこと言われても

よくわからないよ」

「お前は女子校に推薦が決まってたはずだ。

なぜここいにいる?」

「気が変わったの。私の自由でしょ?」

「何が目的だ?俺がそんなに憎いか?」

「なんのこと?私はあなたに何にも思ってないわよ」

「嘘をつくな。この高校に来る理由は俺しかいないだろ」

「随分な自信ね」

「質問に答えろ」

「別に理由なんてないけど、私からも質問していい?」

「なんだ?」

「私と仲良くする気はあるの?せっかく同じ高校だもの。同じ中学出身として仲良くできたら私は嬉しいけど?」

「あの時と答えは同じだ。お前と関わる気は無い」

「そう残念ね。おかげで決心できたわ。ありがとう」

「言ってる意味はわからないが俺とお前はここではクラスメイトでしかない。それ以上でもそれ以下でも無い」


そう言い捨て、クラスに戻る。なぜか綾香は清々しい顔をしている。不気味だ。

クラスに戻ると俺に対する視線が突き刺さる

自分の席で寝よう。この視線から逃れるためにはそれしか無い


『あっ、高梨さん戻ってきた』

『あの人と知り合いなの?』

「うん。ちょっとした知り合い」


俺に対する視線は消えて、綾香を中心にクラスが盛り上がる。1年間クラスの底辺は確定したかもな。けど、彼女とか作りたいなぁ。その前に友達か?

そんなことを思いながら寝たふりをする。


「ねぇ、君ってあの子と仲良いの?」

 

 隣から声がする。俺か?俺に対して話しかけてるのか?

 

「ねぇってば。そこの寝たフリしてる君だよ君」

「バレてたか、、、」

起き上がり、声がする方を向くとショートヘアの女子が俺の顔をじっと見ていた。可愛い。綾香は綺麗系だが、彼女は可愛らしい顔立ちだ。

 

「それで、あの子と知り合いなの君?」

「ちょっとした知り合いだよ。別に仲良くは無い」

「そうなんだー。あんな可愛い子初めて見たよー」


いやいや、俺にとってはあなたの方が可愛く見えますよ?

せっかく声を掛けてくれたんだ。仲良くなりたい。


「一ノ瀬創って言います。隣の席同士よろしくね」

「よろしくねー。ってかそのカバンについてるキーホルダーってバンドのアダルトチルドレンのグッズじゃない?」

「よく知ってるな。親の影響で昔から好きなんだ」

「私も親の影響で大ファンなのよ。同い年で好きな人初めて見た笑」


こんな奇跡あっていいのか?好きなバンドが同じってこれ運命じゃね?いやこれ運命だぞ(確信)


「なんかアダルトチルドレンの話してるの聞こえたんだけど好きなの?」


前の席の男子が後ろを向いて話しかけてきた


「君もアダルトチルドレン好きなの?」

「うん。一番すきなアーティストだな」

「親の影響?」

「いや単純に流れてるの聞いて好きになった」

「珍しいな」

「珍しいわね」

「俺名前は桜井康太って言います。2人ともよろしくね」

「俺は一ノ瀬創」

「私は池田愛。よろしくねー」

「近くの席でアダルトチルドレン好きが3人いるなんて奇跡だぞ」

「談義しようぜ。談義」

「いいわねー」

「どの曲好きなの?俺はあのドラマ主題歌の…………


最高だ。初日から友達になれそうな人が2人も出来た。

俺は綾香と関わらず高校生活を楽しむ。

 

 

「泥棒猫め……」

『高梨さんなにか言った?』

「なんでも無いわ」




モチベにつながるので是非、評価お願いします

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