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昔は仲が良かったヤンデレ美少女幼馴染になぜかいじめられてます  作者: アレクサンダー
フッたはずの幼馴染がなぜか一緒の高校にいて、俺のことをいじめてくる件
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釣り合ってない


「父さんのこと他の人に話したの綾香が初めてだよ」

「…………誰にも言わないから。私たち2人の秘密ね」

「そうしてくれると助かる」


 創君と仲直りできた。何年間この瞬間を待っていただろう。何回も夢見たけど、何回も諦めた夢。

 正直、あの頃と同じ関係性ではないのかもしれない。けど、また私たち2人の関係を作り直していけばいい。


「綾香とまた仲良くなれて本当に嬉しいよ。また良い()()になれると思う」

「そうだね」


 いつか、友達以上の関係になれたらいいな、、、



「へぇー、あんた達仲直りできたんだね」

「うん」


 電話越しだが、舞の驚いた様子が伝わってくる。


「けど、なんで急に一ノ瀬の態度が変わったのかはよく分からないね」

「う、うん」


 創君との約束通り、舞にすら創君の心境の変化の理由は伝えていない。

 誰にも言うつもりは無い。2人だけの秘密。


「で、綾香はどうするの?告白するの?」

「し、しないよ」

「なんで?」

「私なんかが告白しても迷惑だろうし、、、」

「あんたねー」

「な、なに」

「綾香に告白されて断る男なんかいないわよ。今は一ノ瀬は綾香のこと嫌っては無いんでしょ?」

「うん。そう言ってくれた」

「だったら断らないよ。それ目当てみたいなところもあるんじゃない?」

「それ目当てってなに?」

「綾香が可愛くなりすぎてるから、また仲良くなりたいって思ったんじゃないの?」

「ち、ちがうよ」

「どうだかね。とにかくあんたに好かれて嫌な気持ちする男子はいないよ」

「そ、そうかな」

「だって、中学入って何人に告白された?」

「50人くらいはいるかな」

「でしょ?そんな子いないんだって。私もよく紹介してって言われるもん」

「えっそうなの?」

「全部断ってるけどね」


 告白は全部断っている。好きな人以外と付き合う想像ができないからだ。


「これから一ノ瀬も大変だね」

「え、なんで?」

「綾香みたいな学年のマドンナが一ノ瀬と仲良くしてたら違和感しかしないよ」

「そうかな?」

「まぁ綾香には分からないかもね」


 全然分からない。別に私が誰と仲良くしてもいいと思う。学校でも創君と話したいし。


「舞も創君と仲良くしてほしいな」

「うーん」

「ダメかな?」

「綾香には悪いけど私にとっては綾香のこと傷付けた人って印象しか無いんだよね」

「そんなことないよ!」

「綾香は否定するだろうけど、私にとってはそう見えるからさ」

「…………」


 前々から舞は創君のことを良く思っていない様子だ

 私は2人に仲良くしてもらいたいだけなんだけどなぁ


 私は明日からの学校のことを思いながら眠りについた。



「綾香〜、寝不足だよ〜」

「アハハ、舞見るからに元気ないね」

「昨日あんたと長電話してたから眠れなかったのに私だけダメージあるのおかしいでしょ」


 舞は明らかに疲れている様子だ。

 私は少しの睡眠でも大丈夫なタイプ。


「次、移動教室だよね?」

「そうだよ。早く行こう」


「それでさ〜、あいつ何て言ったと思う?」

「え〜」


 移動教室に向かう途中の、こうした舞との何気ない会話が私にとってはかけがえないもの。創君と同じくらい大切な存在だ。


「あっ」

「綾香、どうしたの?」

「向かうから来るの創君だ」

「急にヒソヒソ声になるのやめなさいよ」


 遠くから創君が来るのが見えた。

 話したいな。話しかけようかな?何話そうかな?

 どうしよう緊張してきた。


「で、どうするの?」

「は、はなしたい」

「私は手助けしないからね」

「え〜」

「そりゃそうでしょ」


 創君も私達に気付いた様子だった。

 小さく手を挙げてくれた。

 嬉しい。可愛い。私に向けてだよね?

 仲直りしたことを実感した。


「これって話しかけていいってことだよね?」

「私に聞かれても困るよ」


「は、はじめ君」


 勇気を出して話しかけた。


「えっ」


 創君は驚いた様子だった。


「お、おう」

「き、昨日ぶりだね」

「そうだな」


 何話そう。何話そう。

 仲直りしたけど、私達は数年間話していなかったんだ。昨日は仲直りした直後で興奮していたからたくさん話せたけど、今日になると途端に緊張してしまう。


「つ、次の授業何?」

 

 舞の「何その取ってつけたような話題は」というつぶやきが聞こえて、恥ずかしくなってきた。


「あ、あの前に勉強教えたからちょっと気になって」


 創君の返答を待たずに言い訳をする。

 創君に変だと思われるのは嫌だから

 

「数学かな」

「そ、そうなんだ。テ、テストはどうだった?」

「テストは良かったけど、、、」


 創君も心なしかソワソワしているように見える。

 どうしたんだろう?


「ま、また今度良ければ勉強会とか、ど、どうかな?」

「いや、ちょっと、いや」


 創君の歯切れが悪い。何か恥ずかしそうだ。


「ど、どうしたの?」


 変なこと言っちゃったかな?

 また、私余計なことしちゃったかな?


 舞のため息が聞こえた。


「綾香、周り見なさい」


 舞が私にささやいて教えてくれる。

 見ると、周りの人がみんな私達のことを見ていた。


「あっ、ごめんね。創君」

「う、うん。またな」


 そう言って創君は去っていった。


 どうしよう。また創君を嫌な思いにさせちゃった。


「綾香」

「な、なに?」


 いつになく真剣な顔で舞が私を見る


「はっきり言うけど」


「一ノ瀬と綾香は釣り合ってないのよ。正直仲良くするのもやめた方がいい」


 私にとって衝撃的な言葉だった。


 

 

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