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昔は仲が良かったヤンデレ美少女幼馴染になぜかいじめられてます  作者: アレクサンダー
フッたはずの幼馴染がなぜか一緒の高校にいて、俺のことをいじめてくる件
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久しぶりだね

 生徒会室の扉が開き、男子が1人入ってくる。


 目が合った。創君だった。

 

 創君もいるの?なんで?

 頭が回らない。胸の鼓動が早くなる。

 てか、遅れてきたってことは図書委員だよね?

 私の担当じゃん。どうしよう。


 ふぅー。まず落ち着こう。普通にしよう。

 余計なことはしない。前、廊下で会った時は動揺したけど、今日はしない。


「遅れました。すいません」

「君は図書委員代表かな?」

「はい、そうです。」


 今日は、各委員会の活動報告のために集まっている。


「それで、生徒会のメンバーがそれぞれの委員会に1人ずつ対応するので、生徒会メンバーに従って活動報告お願いします。」


 会長の声かけにより、それぞれの委員会代表と生徒会メンバーが机を向き合わせる形で活動報告を行う。


 正直、顔も見れないほど緊張していたけど、何とか創君の顔を見れた。


「と、図書委員を担当する、た、高梨綾香です。今日はよろしくお願いします」

「委員長の代理で来ました。一ノ瀬創です。お願いします。」


 活動報告自体はスムーズに進行して、他の人たちより早く終わった。仕事となると集中することができるので、意外と緊張しなかった。


 他の人たちは、まだ話し合いをしているので、私たちはしばらく終わるのを待たなければならない。


 沈黙が続く。私から話しかけることなんて出来ないので、プリントを見たりして時間を潰す。


 どうしよう。もちろん私から話しかけたり、関わることはしない。けど、話したい。またお喋りしたい。


「ひ、ひさしぶりだね。」


 私が葛藤していると、創君から話しかけてくれた。


「え、あ、えっと」

「急に話しかけて、ご、ごめん」


 驚きすぎて、上手く返事が出来なかった。

 沈黙がまた続く。


これは創君から話しかけてくれたからいいんだよね?


「あ、あの時にプリント拾ってくれた以来ですね」

「そ、そうだね」

「あ、あの時は、あ、ありがとうございました」


「い、一ノ瀬君が拾ってくれたおかげで、本当に助かりました」


 流石に、創君なんて呼べない。今の私はただの同級生。わきまえた発言しなきゃ。


「いや、高梨さんいつも頑張ってるよね。1年生で生徒会参加してるし」


 えっ!知っててくれたの?本当に嬉しい。


「いえ、そんなことないです。私なんて大したことないです。」

「昔と本当に変わったなぁ」


 創君が呟く。

 嬉しい。昔の私のことまだ覚えてくれていたんだ。あの時のことまだ忘れていなかったんだ。

 本当に泣きそうになった。


「い、一ノ瀬君も図書委員なんて凄いですよ」

「そんなことないよ。ただ本が好きだから選んだだけだし」


 知ってる。創君が読書好きなのは知ってる。私も真似してたくさん本を読んだ。


「わ、私もよく本読みます」

「そうなんだ。頭良い人は本好きだよね」

「そんなことないです」

「そっか」


「そろそろ、終了の時間だ。また今度話し合いするので、今日は終わりです。解散!」


 会長の呼びかけによって、今日の会は終わることになった。


「会長カッコいいよなぁ」

「え?」

「顔もカッコいいし、誰にでも優しいし」


 創君が会長のことを褒めている。

 私にとっては、カッコいいのも創君だし、優しいのも創君だけどね。


「そうですね」

「高梨さんから見てもそう見える?」


 客観的に見れば会長は完璧だと思う。


「はい、そうですね。いつも頼りになります」

「俺、前に会長に助けて貰ったことあって、その時から会長のこと尊敬してるんだ」


 そうだったんだ。会長ありがとうございます。創君のこと助けてくれて。


「おー、何の話してるんだ?」


 会長の話をしていると、会長がやってきた。


「会長の話してたんですよ」

「高梨が俺の話してくれていたのか。嬉しいな」

「私じゃなくて、一ノ瀬君です」

「おっ、君は」

「一ノ瀬創です。以前、会長に僕の忘れ物一緒に探してもらったことあるんです。その節は本当にありがとうございました。」

「あの時の君か。」

「覚えてくれているんですか!」

「もちろん。5月くらいの話だよね。それに全校生徒の顔と名前は覚えているよ」


 会長の場合、社交辞令でもなく本当に覚えている。


「ありがとうございます。こうやって話すことが出来て嬉しいです」

「いやいや、当たり前の行動だよ。それより2人は知り合いなのか?」

「え、えっと」


 どうやって説明しよう。友達でもないし、幼馴染って私から言うのもどうなんだろう。


「幼馴染です」


 創君から幼馴染って言ってくれた!


「おー、そうなのか。じゃあ仲良いんだな」

「いえ、しばらく話していなかったんです」

「そうなのか」

「じゃあ、僕はこれで」


 そう言って創君は帰って行った。


「中々、好青年だな彼」


 会長が私に言う。


「そうですね。とっても優しい人です」

 

「それより、、、」

「はい?」

「告白の件なんだが、考え直してもらうことはできないか?」

「…………何度もお伝えしていますが、付き合うことはできないです。」

「僕なら君を大切にするぞ」

「え?」

「好きな人がいるから付き合うことができないと僕に教えてくれただろう?」

「そうですね」

「君に振り向かないような男と上手くいくのか?」

「わからないです。けど、私が好きなだけでいいんです」

「それじゃあ、君が幸せにはなれない」

「いいんです。彼の幸せが私の幸せです。無理に付き合おうとは思っていないです。」

「僕なら君にそんな顔をさせないよ」

「もう話は終わりですか?帰ります」

「僕は諦めないよ。きっと君に振り向いてもらう」


 背中越しに会長の声が聞こえる。


 そんな会長の想いより、私にとっては、今日創君が話しかけてくれた事が何十倍も嬉しいんだ。

 私の頭の中は創君でいっぱいなんだ。

 

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