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昔は仲が良かったヤンデレ美少女幼馴染になぜかいじめられてます  作者: アレクサンダー
フッたはずの幼馴染がなぜか一緒の高校にいて、俺のことをいじめてくる件
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好きじゃないんだ

「愛ちゃん、一ノ瀬君のことが好きなの?良かったら愛ちゃんと一ノ瀬君が付き合えるように協力させて」


 綾香ちゃんにそう声をかけられたのが始まりだった。

 あのカラオケでのクラス会を機に創はどんどんクラスから浮いた存在になっていた。この機会に絶対創と結ばれたい。そう思い悩んでいた私に綾香ちゃんは声をかけてきた。


「綾香ちゃんって創のこと好きなんじゃないの?」


 私と創が話していると感じる綾香ちゃんの視線。あの視線は創に対する好意なのだと思っていたけど違った?


「ふふっ。私は違うわよ。確かに一ノ瀬君は小さい時から知ってるけど好きじゃ無いわ。」


 この反応。本当に違うのかも。だったらなんでいつも創のこと見てたんだろう?


「それはね、一ノ瀬君が1人でいることが多いから気になってたの。だから私のせいかなって気にしちゃって」

「えっ?なんで考えてることがわかったの?」

「恋する乙女の思考は読みやすいのよ」


 安心した。綾香ちゃんが創のこと好きだったら敵わないもん。ただ気にしてるだけだったのね。


「だから、愛ちゃんと一ノ瀬君が付き合ったら、クラスでの風向きも変わるんじゃ無いかと思ってね」


 綾香ちゃん、、、本当に優しい子だ。


「創は綾香ちゃんに酷いことしたのに、綾香ちゃんはなんで創を気にかけるの」

「同じクラスメイトじゃない。せっかく3年間同じなんだから、みんな仲良くしたいのよ。彼とは中学も一緒だしね」

「創のこと気にかけてくれて本当にありがとう。綾香ちゃん是非よかったら協力してください」

「もちろん、そのために声かけたもの」


 私決めた。綾香ちゃんのこと信頼する。創と同じくらい綾香ちゃんを信じるし、綾香ちゃんを支えるんだ。


「けど、一ノ瀬君には秘密ね」

「えっ」

「一ノ瀬君は私のこと苦手みたいだから、愛ちゃんと私が仲良くしてたら嫌な思いするだろうし」

「…………わかった」


 けどいつか、いつか創と綾香ちゃんにも仲直りして欲しい。こんな良い人なんだもの。創も絶対仲良くできるよ。

 

「愛ちゃんは知らないだろうけど、一ノ瀬君って意外とモテるのよ」

「そうなの?」

「ミステリアスな雰囲気がかっこいいって他のクラスの子が言ってたし」


 私はあんまり創のことミステリアスとは思わないけど、他の人の印象はそうなのかな?


「だから、早くしないと一ノ瀬君取られちゃうよ」

「…………それは嫌だなぁ」

「だったら早く告白しちゃった方がいいと思う」

「え?けど、告白しても成功するかな?」

「ムードが大事ね。そうだ!デートの後とかに告白したらいいと思うわ。」

「デート?遊んだりはしたことあるけど、、、」

「それとは違うのよ。初めからデートという名目で誘って相手に意識させることが大事よ」

「勉強になります。_φ(・_・」

「場所は遊園地とかが良いわね。最後観覧車で告白。ベタだけど1番良いと思う。」

「わかった誘ってみる!いつ頃がいいかなぁ」

「早い方がいいわ。今度の日曜日とかに誘ってみるのはどう?」

「そうね。誘ってみる」

「後、彼って写真とか好きだからツーショットを写真撮るのがいいと思う。それぞれの携帯で撮り合えば思い出にも残るし」

「ツーショット、、、欲しいなぁ」

「でしょでしょ。あと恋愛テクニックの本で見たんだけど、ツーショットの写真を相手のSNSにアップしてもらうことで、周りへのアピールになって、相手も意識しやすいらしいわ」

「えっ、すごいテクニックだね。絶対それもやってみる」


 本当に綾香ちゃんに頼って良かった。

 絶対告白成功させるぞ!


「あと、綾香ちゃんに聞きたいんだけど、、、」

「なぁに?」

「創の好みのタイプとかわかる?どんな女の子が好きなのかとか」

「そうねぇ、、、」


 綾香ちゃんなら創の好みを知ってるかもしれない


「まずは黒髪ロングでしょ。目はぱっちりしていて、鼻とかも高い。あと小顔でスタイルが良い子でどちらかといえば綺麗系が好きだと思うわ」

「それって、、、」


 それってまんま綾香ちゃんじゃん。そう言いかけたのを飲み込んだ。

 あと、私と真逆すぎる。私はロングでは無いし、地毛も茶色っぽいし、スタイルも良いとは言えないし、綺麗系ではない。


「私が告白しても大丈夫かな?好みと全然違うけど」

「愛ちゃんくらい可愛ければ関係ないよ」

「そうかな?」

「そうだよ」


 なんとなく、なんとなくだけど、その「そうだよ」が嘘なんじゃないかなと思った。


 

モチベに繋がるので是非評価お願いします!

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