交際
2年間の付き合いだった。
始まりは彼からだった。
「もし良かったら、俺と付き合ってくれる?」
信じられなかった。
有り得ないと思った。
私などに「付き合って!」って……
ふと、気が付いた。
「何? 何か買い物? 付き合うわ。」
「違う! 俺と交際してくれ!って言ったんだ。」
「………嘘っ!」
「嘘じゃないよ。」
「でも、あなた……彼女のこと今も……。」
「忘れて無いよ。忘れられないんだ。
でも、一緒に居て欲しいと思ったんだ。
一緒に居て貰えている時間、俺、楽なんだ。楽しいんだ。
こんな気持ちで付き合って!っていう資格無いよな。」
「私でいいの?
彼女と違いすぎるわ……。」
「お前だから、いいんだ。」
「もし……彼女が戻ってきたら、戻っていいからね。」
「なんで、そんなこと今言うんだ。」
「だって、私が一番になれないこと分かってるから……
あなたの一番は……彼女よ。
だから、その時は言ってね。」
「なんだ。それ……。
………俺と付き合ってくれるの?」
「はい。」
「本当に?」
「本当に……!」
「ありがとう。」
あの日から2年だ。
楽しかった。
男の人と付き合ったことがなかった私に彼は色々教えてくれた。
待ち合わせする時の胸の高まり………。
電話で話して終わりたくない気持ち………。
そして、初めての口づけ………。
初めての…………。
初めてばかりだった。
私の初めては全て彼だった。




