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天女

 天女(ファウラ)とは、源理イデアが生まれる前の世界の運営者である。


 天女は総勢十三人存在しており、現在でも存在していることは確定しているが、行方不明である。


 天女たちは世界の運営者であるが、全員で一つの世界を運営していたわけではない。


 天女は基本的に一人で世界を運営しており、その代の天女が世界を新たに作り、滅びるまで運営し続ける。


 そして、運営していた世界が滅びた際、新たな天女を生み出す、または選出することで次の世代へと移り変わっていく。


 そのため、源理イデアの世界の前には十三の世界が存在していた。


 その十三の世界にはそれぞれ特色があり、その特色は天女の大権能ヴィハデシア・ファウニールに色濃く出ている。


 最初の天女ミラは混沌から世界を創造し、史上初となる運営者という天上の存在となった。


 だが、彼女の世界は滅びから逃れることは出来ず、滅んでしまった。


 ミラは世界が終焉を迎えてしまったのは自分の力不足によるものだと判断し、己の後継者として、優秀な者を作り出した。


 第二の天女ザラムエルである。


 彼女は最初の天女ミラよりも全てにおいて優秀な能力を持ち、ミラはザラムエルが世界を運営するなら上手くいくと安心していた。


 しかし、ザラムエルの世界は滅びてしまった。


 彼女の運営は完璧と呼べるものだった。


 だが、特異点が生まれてしまった。


 それは圧倒的な力を持つ究極生命体と呼ばれる者であった。


 この者は天女にも届きうる力を手に入れ、世界を滅びへと誘った。


 そして、ザラムエルに戦いを挑むもミラと手助けとミラの守護者によって討ち倒された。


 しかし、この戦いでミラの守護者も戦死してしまった。


 戦死したミラの守護者である彼もまた究極生命体と呼ばれる存在と酷似した存在であった。


 ザラムエルの世界は究極生命体の誕生により、滅びてしまった。


 だが、ザラムエルはしっかりと保険をかけていた。


 それは自分の後継者に相応しい存在を保護し、育成していたのだ。


 これが第三の天女カラニスである。


 カラニスはザラムエルの世界が滅んだ原因である究極生命体が誕生しないよう警戒し、より良い世界にしようと世界の運営をし続けた。


 彼女の努力も想いも報われることはなく、第三の世界も滅びてしまった。


 そうして、世界が滅びては新たな天女を選出し、新たな世界を創造し、運営するということを繰り返した。


 世界が滅びるたびに新たな天女は過去の世界の教訓を生かし、新たな世界を創造をし、運営してきた。


 だが、いくら世界を新たに創造しても滅びの運命から逃れることはできなかった。


 世界の創造と滅びを繰り返すこと十三回目にして、天女たちはこのままでは世界を滅びの運命から逃れることは出来ないと思い知った。


 天女たちは考える。


 どのようにしたら世界を滅びの運命から逃がれることができるのかを。


 天女たちは長い間、その方法を考え続けた。


 考え続けてから数えられないほど長い年月が経った時、彼女たちは解決策を思いつく。


 それは今までのように世界と運営者を切り離すのではなく、融合させるというものだった。


 そして、もう一つ。


 今までのように一人で新たな候補を用意するのではなく、十三人全員で手を組み、一つの候補を生み出すということを。


 これは一度も行ったことのない試みである。


 天女たちも成功するのか正直賭けであった。


 そうして、彼女たち十三人が全ての力を使い、新たに生み出した究極の存在、それが現在の世界にして運営者、根源の理にして全ての始まりである源理イデアだ。


 彼女たちの目論見は見事に成功し、源理イデアの世界は天女たちの世界と比べて安定していた。


 そして、現在まで源理イデアの世界は続いている。


 ちなみに、源理イデアの世界は最長の長さを誇る第六の天女バミーロオンと比べても圧倒的に長い。


まだここに出てきてない天女たちもいますが、それぞれ一人ずつの解説回を出そうと考えていますので、出してないだけです。ここでは大まかな天女についての話をしている感じです。ちなみに、彼女たちは圧倒的な力を保有しているだけで戦闘力が高いというわけではない者も多いので、アヴァロンは最低でも続編が四つある予定なんですが、その四つ目の作品に出て来る創くんよりも弱かったりします。まあ、この頃まで行ったら創くんは頭のおかしい強さをしているので、気長に待っていてください。

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