止まない雨
並べられた机の片隅で
愛を知らない小鳥の囀り
羽を濡らす雨を嫌って
鳥籠で翼を開いて踊る
虚ろに彷徨う遠い眼差し
重なり揺れる小鳥の囀り
頬を伝う涙の意味も
雨音に溶けて紛れてしまう
がらんどうの心の隅に
小さく小さく蹲るのは
頬ずりたいほど柔らかそうな
抱きしめたいほど寂しそうな
翼の折れた雛鳥
さようなら
眩しいばかりだった日々
切なさばかり重ねた夜
夢の向こうにだけ
いつも輝いていた幸せ
目を凝らして闇夜に抗い
傷を隠す小鳥の囀り
羽に乗せた夢も忘れて
鳥籠は今日も静かに揺れる
翼をたたんで寄り添いながら
愛に揺れる小鳥の囀り
籠の中で時間を止めて
拙い誓いを繋ぎ合わせて
いつの間にか言葉の奥に
小さな小さな棘が刺さる
貫きたいほど遠ざかってく
温めたいほど嘘になってく
二人だけの鳥籠
さようなら
震えてばかりだった日々
偽りの雨 傘も持たずに
冷え切った心を
いつも暖めていた優しさ
二人の未来を隠すように降り続けた
この雨に溶けるような笑顔で
至純の涙に変わった嘘を
優しく受け止めて
さようなら
夢みたいな日々
噓みたいな日々
もう言葉を交わすことも
見つめ合った高鳴りも
どんなに望んでも
鏡の向こう側でだけ
綺麗に磨かれた思い出
さようなら
眩しいばかりだった日々
切なさばかり重ねた夜
夢の向こうにだけ
いつも輝いていた幸せ
さようなら
震えてばかりだった日々
偽りの雨 傘も持たずに
冷え切った心を
いつも暖めていた優しさ
さようなら
さようなら
さようなら…
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
私なりの言葉のリズムみたいなものがあって、それがとても不快に感じる方がいらっしゃるかもしれません。
大変申し訳ありません。
その際はどうぞご容赦下さい。