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コムチャン森の住人たち  作者: ぱめ
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もしもねこの鳴き声が「いっひ」だったら

 田中勘三郎は悪魔である。

 シャム猫だからだ。


 彼はドイツの帰国子女である。

 鳴き声は日本の猫同様「ニャー」である。


「違うね」と、勘三郎が不満げに言った。「いっひはカッツェで、鳴き声はミャウ、ミャウだよ」


 顔の中心だけ黒い中に2つの青い目が光る。


 このドイツかぶれの帰国子女のシャム猫は言うまでもなく田中さん家の飼い猫である。


 田中さん曰く、ペットショップで迎えた時にはこの猫は普通に「ニャー、ニャー」と鳴いていたそうである。

 それが仕事でドイツに暫く移り住み、日本に帰って来た時から鳴き声が「いっひ、いっひ」になったのだと言う。


「誤情報だね」と、勘三郎が言った。「知らないのかい? ドイツ語で『私』『I』のことを『Ich(いっひ)』と言うんだよ」


 そこに通りかかった黒猫のちびにゃんが勘三郎に猫語で聞いた。


「きもちわるい」


 勘三郎はコムチャン森に迷い込み、おうちに帰れなくなっていたのだ。


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