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月夜のよるに
月夜のよるに、月が出た。
まるで朝焼けの朝に太陽が昇るように。
月は森を見下ろすと、美しい美女のように微笑んだ。
森の真ん中にある森の中央の中央広場では、みんなが集まって言葉遊びをしていた。
こむが言った。「へそは青い」
わんぱくが答えた。「まるで真っ青な青春だね」
レンちゃんが突っ込んだ。「それはピンクの恋」
コラが言った。「僕はどうもこの遊びにはついて行けないようだ」
「怖いわ」
少し離れたところの岩に腰掛けて、彼らを眺めながら人間のアカイ・ソラが言った。
「何かわからないけど、怖いの」
「まるで嵐の夜に風がやんでいるようにかい?」
教授が答えた。
「怖いのなら私が君を抱き締めてあげよう」
二人の前には焚き火が燃えていた。
夜はまだ肌寒い。
しかし二人の前だけはあったかかった。
覗き魔は月夜のよるの小道を1人、歩いていた。
「頭痛が痛い」
彼は呟いたが、1人だった。咳をしてもひとりだった。
「これは変な病気に罹ってしまったかな……」
月夜の月はそんな彼を優しく微笑むように微笑んで見つめ、笑っていた。
にっこりと、笑いながら。




