勝負してみた
お待たせしました。第4話です。
リミィ「準備できました。行きましょう。あっちです。」
1時間後、やっと準備が出来たようだ。その間も次々と魔物が襲ってきたが、美羽の練習台となってもらった。おかげで、美羽も雷魔法を習得出来た。素材もいい感じに集まったし、上々だ。
育夜「やっと出来たか。あぁ、行こう。」
デレスまでは徒歩で1時間ぐらい。一応道はあるが、魔物を倒して行きたいのであえて道は通らない。更に俺は、マップを見て魔物の位置などを伝えながら、歩いていく。途中、ゴブリンの上位種にあたる、ブーメランゴブリン、ブーメランを装備しただけのゴブリンが奇襲をかけてきたが、マップのおかげで、奇襲にすらならず、一瞬でやられたいた。マップTUEEE。そんなこんなで、無事目的の街"デレス"に到着。王都ほどでは無いが、巨大な防壁がそびえ立っている。そして当たり前のように、門番が立っている。関所を 通らないと行けないのか。色々と面倒が起こりそうだ。
門番「身分証明書を見せろ。無ければ、通行料を払え。300Gだ。」
育夜「身分証明書は持ってない。こっちの奴らもだ。あと、Gも無いんだ。魔石と素材ならたくさんあるんだが。」
門番「そうか、盗賊にでも襲われたのか?いや、それにしては格好もきちんとしている。まぁいい。魔石を出せ。全員分で、60個でいい。」
アイテムボックスから、小さめの魔石を60個出し、門番に渡す。そのまま街へと入っていった。
育夜「とりあえず、冒険者ギルドに行こう。」
換金と冒険者カードを発行するためだ。ちなみに冒険者カードは、中にGを貯めることが出来る。
育夜「冒険者ギルドは...あっちか。」
ギルドは、関所の目の前にある。他にも、武器屋や防具屋も関所付近に固まっている。冒険者が多い街特有の配置だった。まずはギルドだ。換金しないと何も出来ないからな。
ギルド前では騒ぎが起きていた。冒険者らしい男たち4人が、うさ耳の少女に暴行していた。どうやらうさ耳の少女が男達のリーダーにぶつかってしまったようだ。
育夜「その辺にしとけ。たかがぶつかっただけだろう。」
とりあえず止めに行く。ぶつかっただけにしてはやり過ぎだからな。
男1「あぁ゛?誰だテメェ。こいつはAランクの俺に当たってきたんだ。それに新品の防具に傷がついちまった。これはもう弁償だよなぁ?まぁ、このガキには出来ないだろうから、奴隷にして売り飛ばすけどなぁ?それともあれか?テメェが代わりに弁証するか?あぁ゛?」
育夜「ぶつかった程度で傷がつく防具なんてたがが知れてるだろ。何を偉そうにしているんだ?雑魚。」
わざとキレるように仕向けて、言い返す。案の定、ターゲットが俺に変わったようだ。その間に燈華にうさ耳少女を離脱させる。
男1「なんだテメェ?見たところこの街に来たばかりで、武器もねぇじゃねぇか。喧嘩売ってんのか?」
育夜「お前程度素手で十分だ。戦闘力の差もわからない程度で、よくAランクになれたな。」
男2「リーダー!こいつの連れ、なかなか上物ですぜ!こいつとっちめて、連れの奴らを美味しくいただいちまいやしょう。今夜が楽しみでさ!」
男1「そうだな。それもいいな。飽きたら奴隷にでもしてやろう。結構高値で売れるんじゃねぇか?」
男達が燈華達を見て下劣な妄想をしている。つくづく馬鹿だ。
男1「おいテメェ!俺様から決闘を申し込んでやる!テメェが負けたら、そこの連れと持ち物と有り金、全部置いてこの街から出て行け!」
育夜「いいぞ?お前は何をかけるんだ?おれのアイテムボックスには、魔石が5000個近く入っているが、それに見合うだけの賭け金を用意しろよ?」
男1「はぁ?5000?んなわけ...あぁ、そっちの女どもが倒したものを集めていたのか。そうだな...じゃあ、俺とこいつらの持ち物、有り金、全部だ。これ以上は妥協できねぇな。」
育夜「賭けは成立か?ルールはこっちで設定出来るんだよな?じゃあ、俺とお前らで決闘だ。これはハンデだな。あまり変わらないが。んで、形式はハーフバトルだ。HPが先に半分になったら負け。お前らは全員のが半分になったら負け。でどうだ?っと、そこのお前。悪いが審判やってくれないか?」
野次馬の中の男を指差して言う。男は渋々承諾してくれた。
男1「チッ舐めやがって。おいお前ら!行くぞ!」
男達「「「おぉー!」」」
男達は一斉に飛びかかってきた。武器は全員ブーメラン。4枚羽だったり、くの字だったりと4人とも違うブーメランだった。ブーメランで殴りかかってきたのを紙一重でかわす。バランスが崩れた男の腹に膝蹴りを入れ、手刀で首筋を叩き、意識を奪う。まずは1人。次にかかってきた男に、意識のない男をぶつける。バランスを崩した隙に、この男も、手刀で首筋を叩く。2人目。後ろから切り掛かってきた男のブーメランを片手で止め、そのままもう一方の手で胸元を掴み、背負い投げ。何が起こったのかわからず混乱している男にこれまた手刀で首筋を叩き、意識を奪うと、倒れている男達の上に放り投げる。ここまででかかった時間はわずか10秒。残りはリーダーだけだ。
男1「クソがっ!ナメんなぁぁぁ!」
アイテムボックスからブーメランをもう一つ取り出し、二刀流でブーメランを振り回すリーダー。動きが見え見えなので、すべて余裕でかわし、足払いで転ばせる。男はすぐに立ち上がり、後ろに飛びつつ両手のブーメランを投げる。育夜は普通に受け止め、そのまま地面に落とす。さらにブーメランを投げ続ける男。ブーメランは育夜を傷つけることなく、どんどん地面積み上がっていく。このままでは埒があかないと悟ったのか、男が再度切り掛かってくる。育夜はそれを紙一重でかわし、男の股間を蹴り上げる。
男1「っっっっっっっっっ!?」
声にならない悲鳴とともに、崩れ落ちる。野次馬の男達が、青い顔になって股間を押さえている。気にしてはいけない。かなり痛そうだしな。
男達が戦闘不能になったのを確認する審判役の男。
審判「し、勝者、えっと...」
育夜「...あぁ、俺は育夜だ。」
審判「あ、はい。勝者、育夜さん!」
野次馬から歓声が上がった。どうやらこいつらはこの街で色々やらかしていたらしい。鳴り止まない歓声を背中に、ギルド内に入る。ギルド内でも、決闘を見ていたのか、讃頌や感謝の声をかけられる。笑顔で答えつつ、カウンターまで行く。
受付「先ほどはありがとうございます。彼らは、この街で初心者狩りをしていたパーティーでして、ギルドとしても対応に困っていたのです。」
育夜「少々やり過ぎに見えたのでね。これに懲りて、もうやらないで欲しいところです。それで、ギルドに登録と、魔石を換金しに来たんですが。」
受付「はい。登録は無料ですので、今お作りします。後ろの方々でしょうか。」
育夜「はい。お願いします。あと、パーティーを組んで起きたいので、一緒にお願いします。」
受付「わかりました。少々時間がかかりますので、先に隣のカウンターで換金を行っておいてください。」
育夜「わかりました。」
そう言って、隣のカウンターに行く。受付の人は、奥へ入っていった。
受付(換金)「こんにちは。こちらは換金カウンターです。魔石や素材を換金いたします。換金したいものを、こちらにおいてください。」
そう言って、大きなトレイを取り出した。育夜はそれに乗るだけ魔石をアイテムボックスから取り出した。1/4ぐらい。
受付(換金)「す、すごい量ですね。少々お待ちください。」
そう言って魔石持って奥に入っていく受付(換金)。待ってるうちに、受付の人が銀のペンダントと銀のブレスレットを持ってきた。
受付「登録の用意ができました。これを指に刺して、ペンダントの上に血を垂らしてください。」
指示どうり、血をペンダントに垂らす。他のメンバーも同様に血をペンダントに垂らしている。血はカードに染み込んで行き、完全に染み込んだところ、淡い光を放ち、すぐに元どうりになった。
受付「登録完了です。このペンダントには、ギルドランク、名前、魔物の討伐履歴が記入されます。他にも、犯罪をしているか、なども、記入されます。再発行には、Gがかかりますので、なくさないでくださいね。それと、このブレスレットはペンダントに対応しており、ここからGを出し入れできます。」
そう言って、受付の人はペンダントとブレスレットをくれた。全員、装備する。
受付「皆さんのランクはGですので、受けることのできる依頼は、Gランクのみとなっています。ランクUPには、ギルドにて昇格試験を受けるだけです。昇格必要な依頼などは特にありません。」
育夜「ありがとうございます。それと、オススメの宿屋ってありますか?」
受付「それなら、ギルドを出て、通り沿いにまっすぐ行った先に、"羊亭"という宿屋があります。」
育夜「ありがとうございます。それでは。」
ちょうど、換金ができたらしいので、受付の人と別れて、換金カウンターへ移動する。
受付(換金)「全部で金貨9枚と、小金貨6枚になります。...まだあるとか、言いませんよね?」
育夜「まだまだありますよ?」
受付(換金)の人は、デスヨネーみたいな顔をして、さっきのトレイとは比べものにならないくらい大きなトレイを出した。これならギリギリ全部入るかな?育夜は大きい魔石数個を残して、残りは全てトレイに載せた。受付(換金)は「驚きません。もう、絶対驚きませんから。」とつぶやくながら奥へ入っていく。かなり時間がかかりそうなで、依頼を見て待つことにする。依頼は、ポーショングラスの採取、ゴブリンの討伐がある。両方受けておき、美羽を抱きかかえて、燈華と駄弁り、暇をつぶす。今後この世界でどうするかなどを話し合っていた。10分後、受付(換金)が戻ってきた。
受付(換金)「全部で大金貨3枚と金貨1枚、小金貨8枚、銀貨9枚です。もうこれ以上はないですよね?」
育夜「はい。ありません。お疲れ様でした。」
全てGに変換し、ブレスレットの中に入れる。桁がおかしいが、気にしてはいけない。それと、パーティーを組んだお陰で、パーティー共有のアイテムボックスが出来た。基本、素材や魔石をそこに入れておくことにする。さっきの男達から分捕った物もこっちに入っている。
育夜「ブーメランはさっきの男達ので充分そうだな。じゃあ、防具屋に行って、その後宿屋に行こう。昼飯は途中で買えるだろ。」
育夜達は、期待と、男達からは嫉妬と妬みの目を向けられ、ギルドを出た。次は防具夜だ。どうせ偉そうな小っちゃいおっさんなんだろうなと思いつつ。
次は7日です。




