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片翅の蝶  作者: 零灑
8/11

陸羽目:その男、シスコンにつき注意!

次は、男子!


「あのね〜瑠亜ちゃん。男子の1部と、先生達は〜十二月(じゅうにつき)って呼ばれてるんだよぉ?」

「どういうこと、ジェニア?」

「あのね〜、男子の1部と先生達の名字が〜旧暦と一緒なんだよぉ〜」

「えっ!?」

「あ〜もう。ジェニアは説明が下手やな〜。ウチが答えるで。」

「んで、どういうことなの?シャリア。」

「瑠亜と同じ様なもんや。『弥生瑠亜』の名字、“弥生”は3月の事やろ?」

「そういうことか!」


納得納得!




「お〜いお前ら!コイツに自己紹介、よろしく!」


舞姫が男子にそう言うと、私は女子の時と同じように囲まれた。


「はいはーい!俺から!俺は秋雨潤雷(じゅらい)って言うんだ!よっろしっくな!後、呼び捨てでいいから!」


元気な人〜・・・・あれ?゛秋雨(あきさめ)″?潤と同じ名字?


「えっと、潤雷?潤とは「潤!?潤はな!俺の愛すべき妹!もう愛してる!」

「え・・・?兄妹なの?j「そうなんだ!俺の大事な双子の妹!愛してるんだ!」


潤雷が暴走し始めた!

えっ・・・?どうすればいいの!?


私がそう思ってた時、



ドガッ!



鈍い音が聞こえた。


「痛っ!なにすんだよ〜」

「お兄ちゃん、じゃなくてバカ兄貴、でもなくて、お前、ウザい。」

「ひどい言い様だな、潤!お兄ちゃんは悲しいぞ!」

「あ〜もう、煩いなぁ・・・地獄へ堕ちろ★」


潤!?あれは潤なの!?

あの、物凄い満面の笑みで、潤雷にめっちゃ酷いことを言ってるのが

あの、可愛らしくて大人しい潤なのぉぉぉおぉお!?


「ごめんね、瑠亜。アイツが暴走し始めて。ウザかったよね★」

「・・・・。そんなこと、な、なな、無いよぉ〜・・・?(棒読み」

「あっは。本当ごめんね?」


そう言って、潤は教室から出て行った。――物凄い笑みで――

あの鈍い音は、潤が潤雷を殴った音だったみたい。

(だって潤雷は、頭に大きなタンコブを作っていたから・・・)


そうしていると、HRを告げる鐘が鳴った。


「あ〜時間か・・・。瑠亜、悪いけど、男子の自己紹介後からでいい?」

「うん。別にオッケー!」


そう話していると


ガラガラッ


と、ドアが開いた。


「おっ!りっちゃん〜!今日は遅刻しなかったよ!」

「おっ!舞姫〜。お前先生に対して゛りっちゃん″はないだろ〜?」

「あっはっは〜、いいじゃぁ〜ん!」

「おいおい・・・。あれ、確か横にいる女の子は・・・」

「あっ!初めまして!転入してきた、弥生瑠亜です!」

「元気がいいなぁ〜!うんうん。舞姫とは大違いだ。」

「りっちゃ〜ん!誰が瑠亜と大違いだって〜?」

「ははは・・・さぁ!HR始めるぞ〜」




長月(ながつき) (りく)  20歳。


1-Z担任。



アダ名


  りっちゃん






過去に、重い使命を持つ男。



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