陸羽目:その男、シスコンにつき注意!
次は、男子!
「あのね〜瑠亜ちゃん。男子の1部と、先生達は〜十二月って呼ばれてるんだよぉ?」
「どういうこと、ジェニア?」
「あのね〜、男子の1部と先生達の名字が〜旧暦と一緒なんだよぉ〜」
「えっ!?」
「あ〜もう。ジェニアは説明が下手やな〜。ウチが答えるで。」
「んで、どういうことなの?シャリア。」
「瑠亜と同じ様なもんや。『弥生瑠亜』の名字、“弥生”は3月の事やろ?」
「そういうことか!」
納得納得!
「お〜いお前ら!コイツに自己紹介、よろしく!」
舞姫が男子にそう言うと、私は女子の時と同じように囲まれた。
「はいはーい!俺から!俺は秋雨潤雷って言うんだ!よっろしっくな!後、呼び捨てでいいから!」
元気な人〜・・・・あれ?゛秋雨″?潤と同じ名字?
「えっと、潤雷?潤とは「潤!?潤はな!俺の愛すべき妹!もう愛してる!」
「え・・・?兄妹なの?j「そうなんだ!俺の大事な双子の妹!愛してるんだ!」
潤雷が暴走し始めた!
えっ・・・?どうすればいいの!?
私がそう思ってた時、
ドガッ!
鈍い音が聞こえた。
「痛っ!なにすんだよ〜」
「お兄ちゃん、じゃなくてバカ兄貴、でもなくて、お前、ウザい。」
「ひどい言い様だな、潤!お兄ちゃんは悲しいぞ!」
「あ〜もう、煩いなぁ・・・地獄へ堕ちろ★」
潤!?あれは潤なの!?
あの、物凄い満面の笑みで、潤雷にめっちゃ酷いことを言ってるのが
あの、可愛らしくて大人しい潤なのぉぉぉおぉお!?
「ごめんね、瑠亜。アイツが暴走し始めて。ウザかったよね★」
「・・・・。そんなこと、な、なな、無いよぉ〜・・・?(棒読み」
「あっは。本当ごめんね?」
そう言って、潤は教室から出て行った。――物凄い笑みで――
あの鈍い音は、潤が潤雷を殴った音だったみたい。
(だって潤雷は、頭に大きなタンコブを作っていたから・・・)
そうしていると、HRを告げる鐘が鳴った。
「あ〜時間か・・・。瑠亜、悪いけど、男子の自己紹介後からでいい?」
「うん。別にオッケー!」
そう話していると
ガラガラッ
と、ドアが開いた。
「おっ!りっちゃん〜!今日は遅刻しなかったよ!」
「おっ!舞姫〜。お前先生に対して゛りっちゃん″はないだろ〜?」
「あっはっは〜、いいじゃぁ〜ん!」
「おいおい・・・。あれ、確か横にいる女の子は・・・」
「あっ!初めまして!転入してきた、弥生瑠亜です!」
「元気がいいなぁ〜!うんうん。舞姫とは大違いだ。」
「りっちゃ〜ん!誰が瑠亜と大違いだって〜?」
「ははは・・・さぁ!HR始めるぞ〜」
長月 陸 20歳。
1-Z担任。
アダ名
りっちゃん
過去に、重い使命を持つ男。